公開まであと少しと迫った中川龍太郎監督の最新作「静かな雨」。2月7日に公開となる本作は、宮下奈都による同名小説を映画化したものになります。
第20回東京フィルメックスで観客賞を受賞した「静かな雨」は、公開前から期待が高まる1作になっています。
そんな本作のキャストやみどころを今回はご紹介します。
(C)2019「静かな雨」製作委員会/宮下奈都・文藝春秋
静かな雨 あらすじ
大学の考古学研究室で働く行助。生まれつき足に麻痺のある行助は松葉杖で生活する青年です。ある日、パチンコ店の駐車場でたい焼き屋を見つけ、そこへ足繁く通うように。
(C)2019「静かな雨」製作委員会/宮下奈都・文藝春秋
経営しているのは、こよみという名の素敵な女性でした。通いつめるうちに、だんだんと距離を縮めていく2人でしたが、そんななかでこよみが交通事故に遭い意識不明の重体になってしまいます。その後、奇跡的に意識を取り戻しますが、その日の記憶を1日しか保つことのできない高次脳機能障害という後遺症を抱えてしまうのです。
静かな雨みどころ
その1:豪華なクリエイター陣
原作:宮下奈都
「羊と鋼の森」の作者である宮下奈都。映画の原作は宮下のデビュー作である同名小説の「静かな雨」となっています。宮下はこのデビュー作で文学界新人賞を受賞するなど、実力はお墨付きの作家です。ファンの多い本作の映画化ということで期待は大きいですね。
監督:中川龍太郎
【…❄『静かな雨』❄…】 釜山国際映画祭レポート
2/7(金)公開『#静かな雨』
昨年の釜山国際映画祭 ワールドプレミア後の舞台挨拶の様子をちょっぴりお届けします。#仲野太賀 さん、#衛藤美彩 さんが演じた役や本作について、そして #中川龍太郎 監督 が作品に込めた想いを語りました。 pic.twitter.com/RWshWrHiE3
— 『静かな雨』公式 (@A_quiet_rain) January 29, 2020
その小説を今回、映画化したのは中川龍太郎監督。2017年のモスクワ映画祭で国際映画批評家連盟とロシア映画批評家連盟特別賞を受賞した、実力派の監督です。小説を実写化するのは初めてとのことですが、実力のある監督だけに、かなりの期待が寄せられます。
音楽:高木正勝
国内外で活躍する高木正勝。これまでに手がけた映画音楽は細田守監督の作品「おおかみこどもの雪と雨」や「未来のミライ」など多数にのぼります。今回は映像をみながら即興で作曲したそうで、その映像と音の融合にも注目したいところです。
その2:東京フィルメックスで観客賞を受賞
https://twitter.com/A_quiet_rain/status/1222072343679209472
アジアの独創的な作品を中心に集めた国際映画祭である、東京フィルメックス。「静かな雨」はその第20回目で見事に観客賞を受賞しました。
一足先に映画祭で鑑賞した観客によるレビューは概ね好評で、中川監督の演出するノスタルジーな雰囲気と、キャスト陣が上手くハマっているようです。
その3:キャスト陣も豪華
「静かな雨」先行プレミア試写会が17日(金)決定。衛藤美彩さんが登壇。チケットは各劇場HPのオンラインにて1月12日(日)AM10時より販売開始(全席指定)
センチュリーシネマ(名古屋) 12:40上映 https://t.co/gl36vqpdrT
シネマート心斎橋(大阪)18:20上映https://t.co/5ThlWKR6mN… #衛藤美彩 pic.twitter.com/qZG3IAYvQY— 『静かな雨』公式 (@A_quiet_rain) January 11, 2020
ダブル主演の仲野太賀と、衛藤美彩だけでなく、脇役で出演する俳優陣もとても豪華な本作品。こよみの母親役には映画監督である河瀬直美や、その他の登場人物として三浦透子や萩原聖人なども出演しています。特に河瀬直美監督は劇中での存在感もバッチリとのことで、そこにも注目です。
静かな雨 キャスト
仲野太賀:行助
(C)2019「静かな雨」製作委員会/宮下奈都・文藝春秋
13歳で芸能界入りし、それ以来コンスタントにテレビドラマや映画で活躍する仲野太賀。カンヌ国際映画祭で「ある視点」部門で審査員賞を受賞するなど、実力はお墨付きの若手俳優の1人です。そんな仲野は、今作品では衛藤と共にダブル主演を務めます。
タッグを組むのは2度目という中川監督と仲野。撮影時は2人で、とことん話し合ったといいます。記憶を無くした人と対峙するリアリティを追求するのは難しかったそうですが、その確かな演技力で本作でも自然に演じきっているようです。
衛藤美彩:こよみ
(C)2019「静かな雨」製9作委員会/宮下奈都・文藝春秋
元乃木坂46のメンバーである衛藤美彩。女優としての活動を始めてあまり時間の経っていない彼女ではありますが、映画初出演で主役のこよみ役に抜擢されています。役柄にもすんなり入り込めたという衛藤。彼女自身、4歳の頃に足を手術し、小学2年生まで車椅子生活をしていた経験があるそうで、こよみとは障害の種類は違っても通づるものがあったのかもしれません。撮影前に小説を読み、世界観に惚れ込んだという衛藤。映画の雰囲気ともバッチリな初出演と思えない演技にも注目です。
三浦透子:斉藤真里
(C)2019「静かな雨」製作委員会/宮下奈都・文藝春秋
子役としてキャリアをスタートした三浦透子。今作では斉藤真里という女性を演じています。テレビドラマや映画に出演するだけでなく、近年は歌手としての活動も行なっており、「天気の子」でRADWINPSと共に主題歌も担当。彼らとともに、ミュージックステーションへの出演も果たしています。
河瀬直美:こよみの母
(C)2019「静かな雨」製作委員会/宮下奈都・文藝春秋
自身も映画監督である河瀬直美。今回は、こよみの母親役として本作に出演しています。カンヌ国際映画祭での監督映画の受賞だけでなく、審査員もつとめる実力・名声ともにトップレベルの監督である河瀬。本作でもその存在感を存分に発揮しているようです。
静かな雨 まとめ
いかがでしたでしょうか?
公開までついに数週間と迫った「静かな雨」。映画初出演となる衛藤美彩や、実力派の若手俳優である仲野太賀など、映画を彩るキャストたちも豪華な本作。中川監督の確かな手腕で、原作ファンも楽しめる作品になっていること間違いなしの1作です。
上映が終わってしまう前に、ぜひ映画館へ足を運んでみてはいかがでしょうか?
(2020年1月現在の情報です。詳しい情報は公式サイトでご確認ください。)
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