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夏にみたい切ないラブストーリー 映画 タイヨウのうた あらすじ

夏休みやお盆休みなどで、普段より少しのんびりできる夏。

でも何も予定が決まっていない!なんてお困りの方はいませんか?

そんな時は涼しくした家の中で映画を見るのはいかがでしょうか?

今回は、夏にピッタリの切ないラブストーリー『タイヨウのうた』をご紹介したいと思います。

タイヨウのうた出典:https://www.amazon.co.jp/

あなたも夏の名作にふれてみませんか?

映画『タイヨウのうた』とは?

この映画は2006年6月に公開された映画です。

ミュージシャンのYUI(現在はロックバンドFLOWER FLOWERのボーカル、ギターとして活動)が映画初出演、初主演をしたことで話題となりました。

YUIが劇中で演じた雨音薫名義で歌う主題歌の『Good-bye days』は、自身最大の売上を記録するなるなど、映画だけでなく楽曲もヒットしました。

1993年に公開された香港映画『つきせぬ思い』を原案として書き下ろされた小説が原作となっています。

この映画が公開された後、TBS系列で沢尻エリカ、山田孝之主演でリメイクされた連続ドラマが放送され、さらに2018年にはアメリカ版リメイク作『ミッドナイト・サン~タイヨウのうた~』が公開されました。

ミッドナイト・サン タイヨウのうた(C)2017 MIDNIGHT SUN LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
(C)2017 OPEN ROAD FILMS LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

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タイヨウのうたあらすじ、みどころ

 

あらすじ

太陽の光に当たることができない色素性乾皮症(XP)という難病の患者である16歳の雨音薫は、

太陽の出ている日中は眠り、夜になると外出するという生活を送っていた。

そんな薫が最近気になっているのは、高台にある自宅の窓から見えるバス停に来る男の子。

彼はいつも早朝になるとサーフボードをスクーターに積んで友達と海へ向かって行く。

そんな彼を、薫は毎朝こっそりと窓から見てから眠りにつくのだった。

生活を制限される不自由な毎日だったが、薫には音楽という大切な生き甲斐があった。

タイヨウのうた© 2006「タイヨウのうた」フィルムパートナーズ

日が沈んだ後、ギターを抱えて繁華街に足を運んでは路上ライブを行っていた。

ある日、親友の美咲を連れて薫がいつものように路上で歌っていると、毎日窓から見ていたバス停に来る男の子を見かける。

薫は思わず彼の後を追って走り出してしまう。

初対面にも関わらず告白とも受け取られるような自己紹介をする薫に、男の子はただ驚くばかり。

美咲によってその場から連れ戻された薫。

どうやらバス停の男の子は美咲と同じ高校に通う藤代孝治というらしい。

数日後の夜、孝治がいつも来ているバス停で薫がギターを弾いていると、偶然にも彼が前を通りかかる。

先日のことがあったので気まずい薫だったが、孝治は薫の歌を気に入ってくれて路上ライブにも来てくれることに。

路上ライブに孝治がやってくる日。

タイヨウのうた© 2006「タイヨウのうた」フィルムパートナーズ

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いつも薫が歌っていた場所には先客のミュージシャンがおり歌えない。

しかし孝治の提案で横浜まで行き、そこで歌を披露した薫はとても楽しい時間を過ごす。

その帰りに夜の海を2人で眺めていると孝治から告白され、もちろんOKする薫だったが夜明けが近づいており、薫は慌てて帰宅する。

帰ってこない薫を探し回っていた両親と美咲に遭遇する孝治。

怒りのあまり美咲は薫の病気のことを孝治に話してしまう。

病気のことを知られた薫は孝治とは距離を置くことにするが、薫の父親の計らいもあり、病気も含めて、孝治は彼女を受け止めようと決める。

そして薫の歌をCDにしようと提案するのだった。

しかし薫の病気は徐々に進行してきており…。

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みどころ

みどころはなんと言っても薫の歌唱シーンです。

映画やドラマの中でミュージシャンを俳優が演じることは多いですが、この映画では本業のミュージシャンであるYUIが歌唱シーンを演じるということもあって、迫力が圧倒的に違います。

路上ライブのシーンを始める前に、ろうそくを灯しながらギターのチューニングをしている姿でさえミュージシャンとしてのオーラを感じます。

YUIの演技については決して上手いとは言えないのですが、難病であるが故に人とは違った生活を送っていて、普通の女子高生である美咲のように素直に感情を表現できない薫の雰囲気にはYUIの少しぶっきらぼうで素朴な演技が合っています。

薫が孝治とのデートで楽しそうに歌うシーンや、CDのレコーディングで命を振り絞るようにして歌う時の表情など、演技を超えたものを感じることもありました。

薫の恋の相手である孝治を演じる塚本高史も、ちょっとおバカだけれど明るくまっすぐな男子高校生役にピッタリ。

薫にとっての本当のタイヨウは孝治のことだったのでは?と思わせる程、彼の明るさはこの映画の中で光っています。

孝治と友達とのくだらないバカ騒ぎ、海辺の街ならではのバイト、夏休みの夜にこっそり出かけるなどの青春映画としての眩しい描写は、これらは薫が決して経験できないものであり、明と暗という2人の対比にもつながっているのでは?と思わせられました。

薫以外の登場人物は、映画の季節設定が夏ということでノースリーブや半袖の服を着ているのですが、紫外線に当たれない薫は夜間に外出する時でも長袖のブラウスを着用していて、その対比を際立たせるために夏という季節が活かされていると感じました。

映画の終盤で、病気が進行して不自由な体になっても愛する人の側にいたい、全力で生きたいと願う薫の姿、そしてそれを支える両親や孝治など周囲の人の姿に涙が止まりません。

薫の病気である色素性乾皮症(XP)についての描写が不十分であると指摘されていますが、病気について知るきっかけや啓蒙としては大変優れた映画だと思います。

 

どこで見られるの?

『タイヨウのうた』は現在、アマゾンプライムビデオ、Hulu、ネットフリックス、U-NEXT、FODで配信されています。

リメイク作のドラマ版やアメリカ版を配信している動画配信サービスもあるので、そちらも併せて視聴してみるのもおすすめです。

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まとめ

以上が映画『タイヨウのうた』のあらすじや見どころをご紹介しました。

YUIの素晴らしい歌、薫と孝治の切ない恋、薫を支える人々の気持ち、という数多くの見どころ、そしてXPという病気を知るきっかけに、ぜひ一度は見てもらいたい映画です。

 

(ご紹介した作品は8月時点での配信状況です。視聴する時期によっては配信が終了している場合もありますのでご了承ください。)