いよいよ『スカーレット』も後半戦。2020年1月6日~第14週目に入りました。前回は喜美子が、陶芸家としての第一歩を踏み出しましたが、今週はどんな展開が待っているのでしょうか!
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編集部
【第79回 あれから3年後(1月6日放送)】
父・常治との別れを経て、喜美子は自由にただ無心に初めての作品を作り上げました。
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あれから3年が経った昭和44年(1969年)1月。喜美子は、31歳になりました。
その年のお正月、喜美子の絵付の師匠だった深野心仙先生とは年賀状のやりとりが続いています。この年は、綺麗な湖の絵が描かれていました。
喜美子と八郎の子供・武志も小学生になりました。川原家の台所も時代と共に様変わりし、電気釜や冷蔵庫が入っています。
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金賞を受賞したことで、陶芸家・川原八郎の名は広く認められ、展示会や個展を開催するようになりました。出品作が高い値で売れることもあり、生活は前よりは楽になりました。しかし、八郎は楽になるどころか、息苦しさがどんどん増していました。
八郎には、弟子もできました。前の年の秋に、窯業研究所の所長である柴田に頼まれて、通いで二人の若者を預かることにしたのです。
でも、この二人が喧嘩ばかりしています。八郎の陶芸教室にも一人だけ付き添うはずが、互いに譲ろうとしません。結局、二人とも連れていくことに……。
母のマツは、武志が学校に行っている間、小学校のお母さん合唱団に参加することになりました。もともと、喜美子が誘われたのですが忙しいので断ると、照子からマツへ誘いが。結局、参加することになりいきいきとしています。
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夜、武志が寝た後、川原工房で過ごす時間が、喜美子と八郎、夫婦だけの時間です。今は大量生産の茶碗やお皿の注文は受けていません。
喜美子は誰に頼まれるでもなく、コンクールに応募するでもなく、自由に作品作りを続けています。喜美子の作る八郎の夜食のおむすびには顔が付くようになりました。
銀座で行う個展の話をする二人。5月の連休に開催されることやそれまでに50~60も作ることになることなど話します。
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さらに目玉にある作品を1~2点新作で上げなければいけません。「すばらしい作品とは何なのか……」喜美子に問いかける八郎。そんな彼に喜美子は、見てて飽きないものがそうなのではと返す喜美子。
そんなやりとりの中、この喜美子と二人きりの時間に癒される八郎なのでした。
第79回はここまでです。八郎が世間に認められるようになり、川原家は順調そうに見えます。でも、八郎の作品への行き詰まりや喜美子があくまで八郎のサポート役になっていることが気になりますね……。
【第80回 喜美子の成長(1月7日放送)】
信作が川原工房にやってきます。八郎に会いに来ましたが、先客がいました。その先客とは窯業研究所の所長・柴田です。弟子の件を報告するためでした。
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それから、銀座の個展に向けて、八郎にプレッシャーをかけます。喜美子にも綺麗な格好で、八郎の後ろに立つよう念を押されてしまうのでした。
信作はというと、火祭りの件で八郎に参加のお願いに来たのでした。彼もまた上司にプレッシャーをかけられていたのです。
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そこへ、喜美子から百合子との仲を聞かれてしまう信作。詳しいことを話せと喜美子にも八郎にも詰め寄られます。
しかし、信作は百合子のことではなく、川原夫妻が思い描いてた夫婦になってないことを心配するのでした。八郎が金賞を獲ってから、喜美子が八郎のサポートばかりで、“喜美子”自身はどうしたのかと。
「今の喜美子は喜美子じゃない」と言われてしまう喜美子でした。結局、百合子との件は、信作はそのつもりがあっても、百合子にはその気はないとのことでした。
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夜、いつものように夜食のおむすびを作る喜美子。八郎は、喜美子のこれまで作った皿を差し出し、日本陶磁器次世代展に応募しようと勧めます。
次世代展なら、女性陶芸家も受け入れてくれるはずだと。八郎も喜美子のことをずっと気にしていたのでした。
すると喜美子は、八郎が頼まれた花瓶の色はどんな風に仕上げるのか聞いてきます。八郎が深緑色にするつもりだと答えると、釉薬の調合をズバリ言い当てる喜美子。八郎は驚きを隠せません。
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実は、喜美子は八郎がやっていることを、後ろからついていきながら学ばせてもらったのだと。八郎が金賞を獲ってから2年半、八郎に追いつきたい一心で、釉薬のこと、調合のこと、とことん勉強したのでした。
そんな喜美子は、実際に調合だけでもやらせてもらえることに。一方の八郎は、喜美子の成長ぶりに、ただただ驚かされていました。
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第80回はここまでです。八郎が気付かないうちに、喜美子は驚きの成長を遂げていました。喜美子らしく素晴らしいことですが、八郎は本当のところどう思っているのでしょうか……。
【第81回 喜美子の挑戦(1月8日放送)】
去年の秋から預かっていた弟子二人に辞めてもらうことを告げました。何も教わっていないと怒り出す二人に、申し訳ないと頭を下げる喜美子でした。
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その日、珍しい人たちが訪ねてきました。深野心仙先生のところで一緒に働いていた池ノ内と磯貝です。八郎に弟子入り希望の女の子・松永三津を紹介しようとやって来ました。
工房では、窯業研究所の所長である柴田と美術商の佐久間がいました。喜美子の作品を次世代展に出品することを話しています。八郎は、認められると思うと二人に告げます。
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しかし佐久間からはこんな言葉が。「こういうひらめきや感覚だけでやっているうちはたいしたことない。怖いには、これに知識がついた時だ。豊富な知識に裏打ちされた自由奔放な作品ほど怖いものはない」と。
それは、八郎が金賞を獲った作品のことも差していて、「八さんも、金賞を獲った作品から進化していければよかったものを落ち着いてしまったな」とはっきりと言われてしまいました。
それのどこがいけないのかと納得のいかない様子の八郎。そこへ、喜美子が客人を連れてきます。池ノ内と磯貝です。驚く八郎。
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弟子入りをお願いしたいという二人に、今は個展で忙しいと断る八郎でした。それでも、直接話がしたいと喜美子が三津本人に頼まれて、工房へ彼女を連れてきます。
三津は、大学を卒業した後、日本のあちこちを周り、焼き物の産地をたった一人で巡ってきたと言います。各地で集めた原材料で使えそうなものを手に入れていました。
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それらを次々と八郎に見せます。彼女のそんな熱い想いとは裏腹に、八郎は頑なに弟子入りを認めませんでした。
諦めて帰る三津。そこへ、怪しい二人組を見かけます。
工房では、次世代展に喜美子の作品を応募する話をしている二人。どうせ応募するなら、新しい作品を作りたいという喜美子なのでした。
第81回はここまでです。懐かしい人たちの訪問がありました。そして、新しい出会いも。妖しい人影は、辞めさせた弟子二人でした。何を企んでいるのでしょうか……。
【第82回 離れに泥棒!?(1月9日放送)】
喜美子が次世代展に新しい作品を応募することを決めた夜、辞めさせた弟子二人が泥棒に入りました。二人が探しているのは、釉薬の調合を記した八郎のノートです。それがあれば、八郎がこれまで作った作品の色味も再現することができます。
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彼らを見かけてから追ってきた三津が声を掛けると、ノートを持ち慌てて逃げ出す二人。その後を追いかける三津ですが……。
一方、あかまつでは百合子が丸熊陶業の商品開発室の二人と仲良く話していると、信作がやってきます。喜美子の所に泥棒が入ったというのです。
百合子が戻ると、川原家の離れでは、荒らされた部屋を片付ける喜美子と八郎がいました。盗られたのは、ノートだけでした。辞めさせた弟子の二人が犯人だろうと。
警察が来ている間、マツと武志は大野夫妻の喫茶店・サニーに行っていました。そして、寝てしまった武志をおんぶして、信作が家まで送ってくれました。
サニーでマツは、大野夫妻に信作の結婚相手に、百合子はどうかと相談されます。そのこともあって、信作と百合子の仲が気になるマツでした。そんな中、信作は百合子に「他の男に触らせるな」と気持ちを伝えるのでした。
警察に被害届を出さないことは納得するも、盗られてしまったノートが戻ってこないことを残念がる喜美子と八郎。そこへ、三津がノートを持って現れます。
三津は弟子二人が持っていたノートが釉薬の調合を書いたものだと思い、二人を追いかけて取り返して来てくれたのです。しかしながら、ノートの中身は、喜美子と八郎の結婚前に二人の将来設計を書いたものでした。大事なノートが手元に戻り喜ぶ喜美子と八郎。
そんな三津に喜美子はおむすび作りを始めます。その間、三津は喜美子の作品を見て感心します。そして、三津の元彼の話に。
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その彼は三津と同じ大学で知り合いました。三津が陶芸をやっていたので興味を持ち、あっという間に彼女を追いぬき、今では益子焼の修行をしています。ひらめき型の天才肌で、喜美子も同じタイプではと。
ただ、喜美子が新しい作品を作りたいと言い出したのは、自分のためだと八郎は言います。自分の横で一緒に作品を作ることで、行き詰っている八郎を励まそうとしているのだと。
三津の話を聞いていた八郎は、彼女のことが気に入った様子です。一方、喜美子は、おむすびにいつものように顔をつけていました。
第82回はここまでです。喜美子が八郎を上励まそうとしていることが、八郎にはもしかしたら負担なのかもしれませんね。そして、三津の存在が、また何か喜美子と八郎に大きな変化をもたらしそうな予感が。
【第83回 前に進むとは(1月10日放送)】
三津がノートを取り返してくれたことに感謝する喜美子。お礼におむすびを作ることに。
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喜美子がおむすびを作っていると、マツが起きてきます。百合子もやって来ます。
喜美子は、ノートの一件を二人に説明します。と同時に、八郎が現在、作品作りに行き詰っていることも思わず口にしてしまうのでした。
工房におむすびを届けると、八郎は新しい色を探しているところでした。三津は、家族の話をします。父親は昔、陶芸をやっていましたが今は画商を、母は絵画教室と書道教室の先生ですがその前は美術の教師を、兄は絵画の修復をしていて芸術一家だそう。
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そんな中、喜美子は三津を弟子にしてあげようと八郎に提案します。仕方なく承諾する八郎。
三津は川原家に住み込みで働くことになり、まずは家のことから工房の手伝いまでをこなしています。
百合子の部屋を一緒に使うことになったと信作に説明する百合子。二人は、神社でおみくじを引いた帰りらしく信作は心ここにあらずです。おみくじの結果が悪かったからです。
そこには「命と同じくらい大切なものを失う」とあり、それは今なら百合子だと伝える信作。そんな信作の態度にとまどう百合子でした。
武志を寝かしつけ喜美子が工房に向かうと、三津の仕事が終わるところでした。三津が工房を出ようとしたとき、八郎に土を変えてはどうかと提案します。
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八郎が目指している色は、深野心仙から届いた年賀状にある青だと気付く三津。その色は、今の土では出ないのではと。
一方、喜美子は八郎が目指す色が深野心仙の書いた青だとは知りませんでした……。とまどいつつ驚く喜美子。
三津が工房を出ると、喜美子からも土の件を話します。実は、これまでも窯業研究所の柴田からも言われているのだと八郎は言います。それを断ってでも、信楽の土にこだわって作りたいのだと。
しかし、喜美子はそれこそが足かせになっているのではないか、自分で自分を苦しめているのではないかと。発想の転換をするタイミングなのではないかと提案します。
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壊したらいい、一旦、作ったものを壊さないと前に進めないと喜美子は言います。八郎はそういう考え方ではない「僕と喜美子は違う。違う人間なんや」と思わず口に出してしまうのでした……。
第83回はここまでです。夫婦としてのすれ違いというよりも、同じ作り手としての考え方が全く違うことがはっきりしてしまった喜美子と八郎。この溝はなかなか埋まりそうにはありませんが……。今後の二人は、一体どうなってしまうのでしょうか?
【第84回 喜美子と八郎のすれ違い(1月11日放送)】
「僕と喜美子は違う。違う人間や」と八郎に言われてしまった喜美子。釈然としないまま、次世代展に応募する作品作りを始めます。
しかし、怒ってやったら怒った形になってしもたと笑い出します。怪訝そうに声をかける八郎。
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いくらちゃんとやろうとしても、おかしな形になってしまう喜美子。八郎が、そんな喜美子に謝ると、再び作陶にかかります。一旦集中すると、喜美子は喜美子の世界へ深く入り込むのでした。
次世代展に出す作品が出来上がりました。タイトルは「春のお皿」です。奇をてらわず、わざと平凡なものにしたと喜美子。
女性が出品するのは珍しく初めてかもしれないので、その方が好感を持ってもらえるかもしれないと窯業研究所の柴田からも言われます。
応募したのは八郎のためでした。喜美子が頑張ることが八郎の頑張りにつながるといいと思ったからです。
八郎の新作作りはうまくいっていません。そして、2ヶ月が過ぎました。なかなか時間の取れない八郎に代わり、三津の指導を喜美子がすることになりました。
一方、相変わらずあかまつで一緒に飲んでいる百合子と信作。帰る途中、百合子は信作に、なぜ自分があかまつに通っているか聞きます。
すると信作は、「おじさんが通っていた店だから」と答えます。お父ちゃんが恋しくなるとあかまつに行く百合子のことをちゃんとわかっていた信作。そんな信作と付き合うことを決めた百合子でした。
何事も基本が大事!ですよね☝#スカーレット pic.twitter.com/vrHxYxUZaH
— 朝ドラ「スカーレット」第17週 (@asadora_bk_nhk) January 11, 2020
工房では、三津に作陶を教える喜美子の姿が。しかしながら、三津の作陶はあまり上手くありません。
おむすび作りに喜美子が席をはずします。三津の不器用な作陶に、喜美子は上手だったと話す八郎。
陶芸を喜美子に自分が教えた頃を思い出しながら、三津に話し続けます。教えてから、あっと言う間に喜美子は自分を超えていったと。そして、喜美子に横にいられるのはしんどいなと本音をもらしてしまうのでした。
八郎さん…#スカーレット pic.twitter.com/o7edigoj3W
— 朝ドラ「スカーレット」第17週 (@asadora_bk_nhk) January 10, 2020
台所にいる喜美子は、自分の作ったおむすびにつけた顔に笑っていたのでした。
第84回はここまでです。ついに八郎の本音が出てきてしまいました。しかも、それを三津に話しています。喜美子との距離がますます離れていきそうですね。一方、百合子と信作がついに付き合うことに。川原家の今後が気になりますね。
そんな来週のお話は、「第15週 優しさが交差して」です。三津はどうやら八郎に好意を持ちだしたようですね。そして、直子に子供ができたと里帰り!?八郎は、結婚する前の作品に戻ろうと決意するなど、また一波乱ありそうな予感です。
最後までご覧いただきありがとうございました!
(2020年1月現在の情報です。詳しい情報は公式サイトでご確認ください。)
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