真夜中の博物館と聞くと、どのように感じますか。
暗くて、静かで、精巧な模型や展示物たちの空間。
何となく、怖く感じてしまいますよね。
それがもし、展示物たちが大騒ぎする、とても賑やかな場所だったらどうでしょう。
夢に溢れ、怖いながらも覗いてみたくありませんか？
ナイトミュージアムは、このワクワクするような想像を、目の前に映し出してくれる映画です。
今回は、そんな「ナイトミュージアム」シリーズ1、2のあらすじとみどころをご紹介します。
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ナイトミュージアムシリーズとは？
「ナイトミュージアム」という題名で分かる通り、夜の博物館が主な舞台となった映画です。
不思議な力によって展示物に命が宿り、ドタバタ劇を繰り広げます。
コメディ色の強いファンタジー―と言えるでしょう。
1、2共に、監督はショーン・レヴィ、主演はベン・スティラーが務めています。
ショーン・レヴィは「ピンクパンサー」、ベン・スティラーは「メリーに首ったけ」などで有名です。
ちなみに3部作でもあり、最終章の「ナイトミュージアム エジプト王の秘密」も公開済みであり、大人気となりました。
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ナイトミュージアム1、2の舞台は?
映画を見ていると、登場する場所に訪れたくなるものですが、ナイトミュージアム1、2に登場する博物館は実在するのでしょうか。
結論から書くと、両方とも実在します、
1の舞台はアメリカ自然史博物館で、ニューヨークにあります。
映画に出てくるモアイ像なども展示されており、映画に入り込んだ気分で見て回るのも、楽しいかもしれません。
2の舞台は、ワシントンにあるスミソニアン博物館です。
映画に登場するのはごく一部ですが、それでもスケールの大きさを感じることができます。
ナイトミュージアム1、2のあらすじ
ナイトミュージアム1と2、それぞれのあらすじをご紹介します。
ナイトミュージアム1のあらすじ
主人公はラリー・デイリー。
さえないバツイチの中年男性で、仕事が続かず失業中。
(C)2009 TWENTIETH CENTURY FOX
そんな彼が息子のために見つけた仕事は、博物館の夜警の仕事でした。
ラリーは、前任者から不思議な引継ぎを受けます。
「誰も入れず、誰も出すな」
不審に思ったまま、ラリーは第一日目の仕事に就きます。
居眠りをして起きたラリー。
博物館では不思議なことが起きていました。
展示物が動いていたのです。
ティラノサウルスの骨格標本が、遊んで欲しそうにしています。
モアイ像は、何かを欲しがっています。
おまけにミニチュア模型によって、ガリバーよろしくがんじがらめにされてしまいます。
困り果てるラリーですが、そんな彼に救いの手を差し伸べたのは、展示物であるルーズベルト大統領の蝋人形でした。
ナイトミュージアム2のあらすじ
ラリーは博物館の夜警から転職し、新機軸の商品を開発・販売する会社を設立し、それなりの成功を収めていました。
(C)2009 TWENTIETH CENTURY FOX
以前ラリーが務めていたアメリカ自然史博物館は休館が決まり、展示物たちはスミソニアン博物館の保管庫へ移動することが決定されていました。
これは、展示物たちの命の終わりを意味します。
一旦は展示物たちの想いを諦めたラリーでしたが、次の日、思いもしないニュースが飛び込んできます。
展示物たちの命の素となる「石板」がスミソニアン博物館に持ち込まれ展示物の猿、デク
ラリーは、スミソニアン博物館に忍び込むことを決意しました。
そして、息子のニックの協力を得て、計画を実行に移します。
ナイトミュージアム1、２のみどころ
ナイトミュージアムは、最初から最後までコメディです。
ナイトミュージアムは、1、2を通して、テンポの良いストーリー展開で、笑わせてくれる場面が随所にあります。
ここでは、そんなナイトミュージアムのみどころをご紹介していきます。
ナイトミュージアム1:カッコ悪いパパから、カッコいいパパへ
親子の絆というものは、映画や小説、漫画を問わず、物語ではありきたりのものです。
とはいえ、自分自身、身に覚えがあったり、普遍的なものでもあったりするので、親子の絆をストーリーの軸に据えられると、ぐっと来るものがあります。
ナイトミュージアムでも、親子の絆を軸として、ストーリーが展開していきます。
ただ一つ、普通と異なるのは、ラリーがある意味で究極のダメ男であることです。
定職に就かず、就いた仕事も長続きせず、息子のニックともたまにしか会えず。
その上、ニックにも「仕事をして」と懇願される始末です。
ニックもまた、ラリーが大好きなのです。
それでもニックにとって、ラリーはいささか「カッコ悪い」父親であるのです。
ラリーは、ニックのために一念発起しました。
夜警の仕事を見つけ、戸惑い、一度は辞めようとしましたが、続けていく覚悟を決めます。
そして、ニックを自分の職場へ招待します。
カッコ悪いパパからカッコいいパパへ、徐々に変化していくラリーが魅力的です。
ナイトミュージアム1:お茶目で、叫ぶモアイ
ただただ寡黙に、イースター島に佇むモアイ。
そのモアイが、ガムが大好きで、必要なときには大声で叫ぶ性格だったとしたら、あなたはどう思いますか？
写真：Album/アフロ
ナイトミュージアムに登場するモアイは、とてもお茶目です。
ガムが大好きで、「ガムガム」と呼んで執着しています。
ガムを膨らませ、顔中にこびりつかせたりしています。
その上、ラリーを呼ぶときには「ボケボケ」と言うのです。
非常にお茶目で、見ているだけで楽しくなります。
何より見て欲しいと思うのは、叫ぶモアイです。
モアイが叫ぶのを、想像できるでしょうか。
しかもその叫びは、騒がしい展示物たちを、一気に静かにさせることのできる迫力です。
モアイ像は、全編がコメディであるナイトミュージアムの中でも、最高のコメディリリーフとして君臨しています。
ナイトミュージアム2:模型(原寸大)の飛行機が飛ぶ
人類が初めて作った飛行機で、空を飛び回る。
恐怖心と共に、冒険心もくすぐられませんか？
(C)2009 TWENTIETH CENTURY FOX
ナイトミュージアムでは、模型の飛行機が飛び回ります。
ライト兄弟が乗っていたような、きわめて簡素な飛行機です。
おまけに飛び回るのは、博物館の中。
スミソニアン博物館の展示物アメリアと共に、ラリーが博物館の中を飛び回るのは、正に鳥肌が立つような映像です。
因みに、このアメリアとは大西洋独断飛行を成功させた、初めての女性パイロットでもあります。
(C)2009 TWENTIETH CENTURY FOX
ナイトミュージアムシリーズには、派手なアクションは少なめです。
その中でも、群を抜いて「派手」で楽しめるシーンでもあります。
ラリーの飛行技術にも注目してみて下さい。
ナイトミュージアム2:あのキャラクターたちがゲスト出演
ナイトミュージアムは、小ネタが散りばめられた映画でもあります。
それらを探すだけでも、充分楽しめることができるでしょう。
(C)2009 TWENTIETH CENTURY FOX
その中に、誰でもわかるようなものが紛れ込んでいます。
スター・ウォーズシリーズ希代の悪役と共に、セサミストリートのひねくれものが出演しているのです。
2人は、世界征服が目的の登場人物(展示物?)に協力を申し出、断られてしまいます。
その断られ方がまた、笑いを誘うものでもあります
(C)2009 TWENTIETH CENTURY FOX
世界征服に協力した登場人物は、この2名の他は実在の、歴史的な人物です。
その中に紛れ込んできた、この2名のキャラクター。
スター・ウォーズファンとセサミストリートファン。
これらに当てはまるならば、是非ともチェックしてみて下さい。
ナイトミュージアムシリーズは、大人も子供も楽しめる映画
映画の好みは千差万別です。
気楽に見られる映画が好きな人、考えさせられる映画が好きな人、色々な人がいます。
(C)2009 TWENTIETH CENTURY FOX
深く考える必要がある映画は、それはそれで素敵です。
しかし、子供と一緒に楽しむのであれば、また別ではないでしょうか。
一緒に見て、映画の世界に入り込んで、笑って泣く。
こんな良い経験ができるのも、映画ならではです。
ナイトミュージアムシリーズは、最初から最後までコメディです。
笑いながら、最後まで見ることができます。
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考えさせられるシーンやしんみりするシーンも、勿論描かれています。
また、歴史の勉強になることも事実です。
それでも、全体を明るい雰囲気が包み込み、小さなお子さんでも飽きることがありません。
是非、家族の団欒の場に、ナイトミュージアムを取り入れてみて下さい。
（ご紹介した作品は8月時点での配信状況です。視聴する時期によっては配信が終了している場合もありますのでご了承ください）
