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2019年異例の大ヒットを記録!話題の映画『新聞記者』とは?

2019年6月28日に全国で公開された映画『新聞記者』。政権に対する疑問に焦点を当てた映画で、敢えて参院選前に公開し話題となりました。

そして、この作品は公開1ヶ月にして興行収入4億を突破し大ヒット作となったことでも知られています。中日新聞の記者である望月衣塑子の「新聞記者」というノンフィクションを原案に、若手女性新聞記者と若手エリート官僚を軸に描く社会派サスペンス映画です。

2019年11月には、Blu-rayやDVDの発売や配信が始まりました。そんな映画『新聞記者』について、今回は紹介していきたいと思います。

新聞記者(C)2019「新聞記者」フィルムパートナーズ

新聞記者・望月衣塑子とはどんな人物なのか

映画『新聞記者』の原案となった同名ノンフィクションの著者であり、中日新聞社社会部記者である望月衣塑子とはどんな人物なのでしょうか。彼女は1975年生まれの東京都出身。

父は記者、母は演劇関係者という家庭に生まれます。大学卒業後、中日新聞社へ入社。社会部で東京地方検察庁特別捜査部を担当し、その後、東京地方裁判所、東京高等裁判所を担当。経済部などを経て、武器輸出や軍楽共同の取材を開始します。

2017年から森友学園、加計学園の取材チームに参加し、前川喜平文部科学省前事務次官へのインタビューなどを手がけました。そして、準強姦の被害を訴えた女性ジャーナリスト伊藤詩織へのインタビューや取材も行った人物です。

新聞記者(C)2019「新聞記者」フィルムパートナーズ

映画『新聞記者』の成り立ち

映画『新聞記者』は望月衣塑子のノンフィクションが原案となっていますが、ではなぜ映画化しようと思ったのか。エグゼクティブプロデューサーの河村光庸は次のようにコメントしています。

新聞記者(C)2019「新聞記者」フィルムパートナーズ

「かなり前から政治がおかしい、歪んでいると感じていたのですが、異常だと思うようになったのは2年ほど前。伊藤詩織さんが告発した事件がきっかけです。逮捕状が取り下げられるなんて、通常はあり得ない。

官邸は身近な人間や取り巻きを守るために警察まで動かすのかと、衝撃でした」と。そして、「この国では警察国家化も進んでいる。官邸を支える内閣情報調査室(内調)が公安を使ってさまざまな情報を吸い上げ、官邸はそれを政敵潰しに利用している」とも。

新聞記者(C)2019「新聞記者」フィルムパートナーズ

この作品では、この2、3年で現実に起きた問題がリアルに展開されています。しかしながら、製作意図としては映画としての表現の自由を生かして普遍性を持たせたかったので、フィクションにしたとのこと。こうして、ノンフィクション「新聞記者」を原案に、オリジナル作品として映画『新聞記者』が製作されていきました。

 

映画『新聞記者』のあらすじ

東都新聞の記者である吉岡は、元新聞記者で日本人の父親と韓国人の母親の間に生まれ、アメリカで育ちました。彼女は、ある思いを秘めて日本の新聞社で働いています。そんな彼女のもとに、大学新設計画に関する極秘情報が匿名のFAXで送られてきました。

新聞記者(C)2019「新聞記者」フィルムパートナーズ

一方、内閣調査室に所属する官僚の杉原。「国民に尽くす」という信念のもとに官僚になった彼は、自らの信念と与えられる任務とのギャップに葛藤する日々を送っています。そんな中、彼は久しぶりに、元上司の神崎に会います。神崎は、そんな杉原のことを気にかけてくれていたのです。

その数日後、神崎はビルの屋上から投身自殺をしてしまいます。この自殺と匿名のFAXが事件の謎を解くカギであることに気付いた吉岡は、杉原に協力を求めます。そして、衝撃の事実が明らかに!

新聞記者(C)2019「新聞記者」フィルムパートナーズ

現在、世間を騒がせている事件や問題がリンクしてく中、観客にとって何が真実なのか…。これまで見たこともない問題作です。

 

映画『新聞記者』の出演者

映画『新聞記者』の主な出演者を紹介します。

吉岡エリカ/シム・ウンギョン

東都新聞の記者の吉岡エリカを演じるのは、シム・ウンギョン。

1994年生まれソウル特別市生まれ。2004年にドラマで子役デビュー。2017年に日本の芸能事務所とマネジメント契約し活動開始しました。

2019年に舞台『良い子はみんなご褒美がもらえる』で日本の舞台に初出演を果たすことに。映画出演は、日本映画では本作が初作品となります。その後、映画『ブルーアワーにぶっ飛ばす』へ出演しました。今後の日本映画界での活躍が期待されます。

 

杉原拓海/松坂桃李

エリート官僚で内閣調査室所属の杉原拓海を演じるのは、松坂桃李。

1988年生まれ神奈川県出身。雑誌「FINEBOYS」専属モデルで芸能活動を開始。2009年に、スーパー戦隊シリーズ『侍戦隊シンケンジャー』のシンケンレッドで俳優デビューします。その後、テレビドラマや映画に出演し主演も多数。

映画『ツナグ』で日刊スポーツ映画大賞石原裕次郎新人賞、日本アカデミー賞新人俳優賞、日本映画批評家大賞主演男優賞など受賞しました。実力人気ともに今後も期待される俳優の一人です。

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杉原奈津美/本田翼

杉原の妻で妊娠中の杉原奈津美を演じるのは、本田翼。

1992年生まれ東京都出身。2006年ファッション雑誌「Seventeen」の専属モデルとしてデビュー。2007年からは「ラズベリー」の専属モデルへ移籍。2010年には「non-no」の専属モデルとなり2018年まで務めました。

その後は、テレビドラマや映画などに出演し女優として活躍。ゲーム好きが高じて、YouTubeチャンネルも開設しゲーム実況も開始。主な映画出演に、『鋼の錬金術師』や『起終点駅ターミナル』などがあります。

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神崎伸子/西田尚美

杉原の元上司で神崎の妻・伸子を演じるのは、西田尚美。

1970年生まれ広島県出身。モデルとして活動していましたが、1993年より女優として活動開始。映画『ひみつの花園』で大抜擢されます。その後、映画やテレビドラマで数々の役柄にチャレンジし出演作が途切れることなく多数出演。主な映画作品に、『凪待ち』や『五億円のじんせい』などがあります。

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神崎俊尚/高橋和也

杉原の元上司で投身自殺に追い込まれてしまう神崎俊尚を演じるのは、高橋和也。

1969年生まれ東京都出身。以前はジャニーズ事務所でロックバンド男闘呼組として活動していましたが、1993年に解散。その後は、俳優修業として渡米し1995年に帰国しました。

テレビドラマや映画、舞台と幅広く活躍。ラジオドラマや、吹き替え、ナレーションなど声の仕事でも活躍しています。主な映画作品は、『そこのみにて光輝く
』や『あゝ荒野』などがあります。

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陣野和正/北村有起哉

東都新聞の記者の吉岡の上司の陣野和正を演じるのは、北村有起哉。

1974年生まれ東京都出身。父は俳優の北村和夫。舞台を中心に学び、舞台『春のめざめ』と映画『カンゾー先生』でデビューを果たします。その後は、舞台を中心に活動しつつ、テレビドラマや映画にも精力的に出演。2016年には映画『太陽の蓋』で映画初主演しました。常に話題作に出演し、近年の映画では『長いお別れ』や『町田くんの世界』などがあります。

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多田智也/田中哲司

内閣調査室で杉原の上司に当たる多田智也を演じるのは、田中哲司。

1966年生まれ三重県出身。妻は仲間由紀恵。蜷川カンパニー、ZAZOUS THEATER、串田和美、岩松了、長塚圭史などの著名な演出家の作品に出演。舞台を中心に活動し、2015年には舞台『RED レッド』で紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞しました。

テレビドラマや映画でも活躍し安定した演技力には定評があります。本作の藤井監督作品『デイアンドナイト』にも出演しています。

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映画『新聞記者』のスタッフ

映画『新聞記者』の主なスタッフを紹介します。

 

監督:藤井道人

1986年生まれ東京都出身。日本大学芸術学部映画学科脚本コース卒業。脚本家の青木研次に師事。大学在学中から短編映画などは作り続け、映画『オー!ファーザー』で長編監督デビュー。MVやCMなども手掛けつつ、映画監督を続けています。主な映画作品は、『青の帰り道』、『デイアンドナイト』など。

そんな藤井監督は、今回の監督オファーを最初は断ったといいます。初期の台本はかなりノンフィクションよりだったこともあり、これならできないと。

プロデューサーの河村からは、「若い世代の監督がこの映画を撮ることが大事。政治に興味がない、新聞を読んだことのない世代が、どう考えているのかということを訴えかける映画にしたい」と熱望されたそうです。

主役の二人の感情に寄り添える映像アプローチを目指した結果、本作が完成しました。賛否を覚悟し引き受けた藤井監督の真意がそこにあります。

 

脚本:詩森ろば

 

岩手県出身。1993年に風琴工房を旗揚げ。主宰であり劇作・演出を務めます。少年犯罪、セクシャリティ、公害問題などの社会的なテーマを綿密な取材を基に、巧みな対話劇として魅せる作品多数。現在は、シリアルナンバーという演劇ユニットとして活動中です。映画『新聞記者』では、初の映画脚本として参加しています。今後も幅広い活躍が期待されます。

 

*脚本:高石明彦

1975年生まれ。番組制作会社にて、バラエティのアシスタントディレクター、ディレクター、演出、ドキュメンタリーの演出、ドラマのメイキングディレクター、アシスタントプロデューサーを経て、現在はプロデューサーとして活動。映画『新聞記者』では、脚本としてだけでなくプロデューサーとしても名を連ねています。

 

エグゼクティブプロデューサー:河村光庸

1949年生まれ。慶應義塾大学経済学部中退。1989年にカワムラオフィス設立、代表取締役に。1994年には青山出版社設立し、代表取締役に。映画『トレインスポッティング』の原作「トレインスポッティング」などで成功を収めます。

その後、1998年、株式会社アーティストハウスを設立し数々のヒット書籍を手掛け、映画への出資も開始。映画配給会社アーティストフィルムも立ち上げ会長に。海外の良質な作品の日本配給を担当。最近では2017年にプロデュースした映画『あゝ、荒野』や2018年のプロデュース作品『愛しのアイリーン』などがあります。

 

映画『新聞記者』のヒットの要因とは?

映画『新聞記者』が公開され、多くの新聞社やサイト、SNSにてこの映画についての記事やコメントが取り上げられました。

その多くは、賞賛の言葉です。日本映画においてタブーともされてきた政治を扱った作品であることと、さらに現在、私たちが感じている政治への不信感や違和感をタイムリーかつ見事に扱っている点に関して多くの人たちが共感したのです。

新聞記者(C)2019「新聞記者」フィルムパートナーズ

本作は女性記者が、マスメディアと権力に向き合う姿と霞が関の官僚の葛藤を描いているわけで、まさに権力とメディアを描いた社会派の作品として「よくぞ製作してくれた!」という声が多いのです。だからこそ、応援したい、この映画をもっといろんな人たちに知ってほしいという観客に支えられ、口コミが広がりヒットに至ったに間違いありません。

 

一方で、忘れてならないのは、藤井道人という若き監督の才能もまたそこに確固として存在していることです。本作は、映画としても「純粋に面白いから」ヒットしたと言っても過言ではありません。ラストシーンの観客への投げ方など、監督の力量失くしてはこの映画はここまで評価されなかったのはないかと思うのです。

それは、出演者に関しても同様で、全ての要素が見事なバランスで出来上がった作品だからこそ、人々の心を捉えたに他ならないのではないでしょうか。


最後までご覧いただきありがとうございました!

(2019年12月現在の情報です。詳しい情報は公式サイトでご確認ください。)