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映画『HUMAN LOST 人間失格』太宰治の名作がSF長編アニメーションとして覚醒!

20191028日より、第32回東京国際映画祭が始まりました。オープニングを飾る恒例のレッドカーペットに、今回、紹介する映画『HUMAN LOST 人間失格』の声優陣やスタッフ陣が登場しました。

東京国際映画祭・特別招待作品の本作は、日本文学の金字塔・太宰治の「人間失格」が原案。日本屈指のクリエイターが集結し、今まで観たことのない新しい「人間失格」を作り出しました。今回は、映画『HUMAN LOST 人間失格』をたっぷりと紹介していきます。 

HUMAN LOST 人間失格(C)2019 HUMAN LOST Project

映画『HUMAN LOST 人間失格』とは?

映画『HUMAN LOST 人間失格』は一体どんな映画なのか、まずはそこから紹介していきます。 

HUMAN LOST 人間失格(C)2019 HUMAN LOST Project

太宰治の「人間失格」が原案

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映画『HUMAN LOST 人間失格』は太宰治の「人間失格」が原案となっています。この小説は、太宰が自殺する1ヶ月前に書き上げたことにより、ある意味「遺書」と考える見方もあります。

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体裁は私小説形式で、あくまでフィクションではありますが、太宰本人の人生を反映していると言われています。しかしながら、もはやその真意を確認することはできません。

他人の前ではおどけてみせるばかりの主人公・大庭葉蔵が、本当の自分をさらけ出すことができぬまま自堕落な人生を送り、ついには人間を失格したと自覚していく物語。今なお読み継がれている不朽の名作です。 

HUMAN LOST 人間失格(C)2019 HUMAN LOST Project

映画『HUMAN LOST 人間失格』の設定とは?

映画『HUMAN LOST 人間失格』では、「医療革命後の昭和111年の東京」という架空の近未来・東京が舞台になっています。この世界では、GDP世界1位、年金1億円支給、120歳寿命保障という夢のようなことが現実となっているのです。

HUMAN LOST 人間失格(C)2019 HUMAN LOST Project

それを実現させるため、人々は体内にナノマシンを埋め込み、それらをネットワークにより管理しています。そのことで、病気になることもなく、傷の手当を必要とせず、120歳の寿命を保障することができるようになっているのです。この世界観の中で、物語は進行していきます。 

映画『HUMAN LOST 人間失格』あらすじ

少し先の未来、昭和111年の東京。その頃の日本では、医療革命が起きます。

HUMAN LOST 人間失格(C)2019 HUMAN LOST Project

人々は体内にナノマシンを埋め込み、それらを.....”という国家機関が、ネットワークで管理していきます。そうすることで、病気にかからず、傷の手当ても必要なく、120歳まで生きられるというのです。

一方で、それらのシステムの活用は、様々な歪みも生じていました。経済格差、死ねないことによる退廃的な倫理観、環境汚染など……

HUMAN LOST 人間失格(C)2019 HUMAN LOST Project

そんな中、大気汚染と貧困の広がる環状16号線外〝アウトサイド〟と呼ばれている地域で、怠惰な暮らしを送る大庭葉藏。ある日、暴走集団とともに、特権階級が住む環状7号線内〝インサイド〟と呼ばれる地域へ突入し、激しい闘争に巻き込まれてしまいます。

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そこで、葉蔵は異形体に遭遇。その異形体は〝ロスト体〟と呼ばれていました。

不思議な力をもった少女・柊美子に命を救われ、自分もまた人とは違う力を持っていることを知る葉蔵。そしてまた、葉蔵や美子と同じ力を持つ堀木正雄と出会います。彼は薬をばらまき、異形体であるロスト体を故意に生み出していたのです。

HUMAN LOST 人間失格(C)2019 HUMAN LOST Project

文明は崩壊か再生の二つの間で大きく揺れ動いていました。これまで知りえなかった様々な事柄を知った葉蔵は、対ロスト体機関ヒラメに属することに。果たして、彼が辿る運命とは? 

映画『HUMAN LOST 人間失格』用語について

本作では、架空の設定の中、様々な用語が飛び交っています。それぞれの言葉の意味を理解すると物語の世界もわかりやすくなります。その用語について紹介していきます。 

無病長寿大国・日本

HUMAN LOST 人間失格(C)2019 HUMAN LOST Project

昭和111年に起きた医療革命と健康保障機関によって、全国民が病気の苦しみと怪我を克服。平均限界寿命120歳を約束された日本のこと。 

S.H.E.L.L.(シェル)

国民の健康を管理し無病長寿を保障する国家機関のこと。人々の体内にあるナノマシン=〝グランプ(GRMP)〟を〝ヒューマン・ネットワーク〟でつなぎ、健康基準に合格したものたちの健康状態をリアルタイムで同期させ、国民全体の健康管理をしています。 

GRMP(グランプ)

先に起きた四大医療革命、またはそれらの技術を搭載したナノマシンの通称。遺伝子操作、再生医療、医療用ナノマシン、万能特効薬が四つの医療革命として数えられており、それぞれの頭文字から〝GRMP〟と呼ばれています。全国民に投与され、それぞれの健康状態に応じて増殖する仕組みです。 

ヒューマン・ロスト

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全国民につながっている〝ヒューマン・ネットワーク〟から個人が外れてしまう特異な現象のこと。〝グランプ〟が暴走し、異形体である〝ロスト体〟と呼ばれる体になってしまいます。公にはなっていませんが、無病長寿大国・日本においる寿命以外の唯一の死でもあります。 

ロスト体

〝ヒューマン・ロスト〟を起こして異形化した人間のこと。コントロールできなくなった〝グランプ〟によって、周囲の物質を取り込んで怪物化してしまいます。〝ロスト体〟は体内〝グランプ〟の活動を感知し、自らの死に他者を引きずり込もうとします。 

合格者

全国民の中から、健康基準を満たす300人を超す人のこと。健康長寿の優位性により、国民の中から選ばれた存在です。彼らの持つ細胞をミラーリングするおかげで人々は病気による死と怪我を克服し、平均限界寿命が120歳となりました。 

澁田機関(ヒラメ)

〝ヒューマン・ロスト〟現象に対抗する隠れた国家機関のこと。〝S.H.E.L.L.〟直属の組織で、実行部隊と研究班にわかれています。実行部隊は〝ロスト体〟の処理、研究班はその解析を行っています。創設期の三つの仕事「人的情報収集、研究所の運営、装備の開発」の頭文字から〝ヒラメ〟の通称で呼ばれているのです。 

デバイスソード

〝ヒラメ〟の実行部隊が使用する対〝ロスト体〟専用装備のこと。〝デバイスソード〟の刀は特殊合金でできています。その超振動によって超硬度である〝ロスト体〟の外殻を破ります。ロスト体の内部に分解液を注入することで破壊できるのです。

インサイドとアウトサイド

東京首都圏を取り巻く環状道路によるエリア区分のこと。環の中心である〝インサイド〟には、政府中枢と富裕層が集まっています。その外側である〝アウトサイド〟は、貧しい地域が広がっています。〝アウトサイド〟には、東京中の大規模換気ダクトによって〝インサイド〟の汚染空気が排出されていて、劣悪な環境を強いられています。 

映画『HUMAN LOST 人間失格』登場人物とキャスト

映画『HUMAN LOST 人間失格』の主な登場人物とその声を担当した人気キャストを紹介します。 

大庭葉藏

死を克服した社会において生きる意味を見出せない主人公。アトリエ兼住居であるバアの二階で絵を描きながら、薬物や酒や女に溺れる自堕落な生活をおくっています。

CV:宮野真守

1983年生まれ、埼玉県出身。元々、子役活動をしていました。2000年後半からは声優としての仕事が増え、現在は両立しています。歌手としても人気を誇りダンスも一流です。主な声の出演は、『DEATH NOTE』、『うたの☆プリンスさまっ』、映画「ファンタスティック・ビースト」シリーズなどがあります。

 

柊美子

ヒューマン・ロストに対抗する隠れた国家機関ヒラメの女隊員。S.H.E.L.Lの広報官も兼務しています。ヒューマン・ロスト現象を感知し抑え込む不思議な力があります。大庭葉蔵の命を救う女性です。

CV:花澤香菜

1989年生まれ、東京都出身。幼稚園の頃から、子役として活動。14歳で声優デビュー。その後、3年のブランクを経て本格的に声優として活動しています。歌手としても人気を博しています。主な声の出演は、『ニセコイ』、『東京喰種トーキョーグール』、『PSYCHO-PASS サイコパス』などがあります。

 

堀木正雄

貧困エリアの通称〝イチロク〟にある暴走集団に出入りし、薬物をばら撒く謎の男。S.H.E.L.L.に反発する集団の中でも一目置かれる存在です。

CV:櫻井孝宏

1974年生まれ、愛知県出身。1996年に声優デビュー。2001年、『サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER』で主人公の009を演じ話題に。以降、ナレーターやパーソナリティなど活動の幅を広げています。主な声の出演は、『おそ松さん』、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』、海外ドラマ『シカゴ・メッド』などです。

 

竹一

貧困エリア〝イチロク〟の暴走集団のリーダーで、葉藏の友でもあります。葉蔵に絵を描くきっかけを与えました。S.H.E.L.L.に反発しています。自分の理解者である正雄を尊敬しています。

CV:福山潤

1978年生まれ、大阪府出身。1997年声優デビュー。受賞歴多数で、2016年にはアニメージュ第38回アニメグランプリ声優部門において3度目のグランプリを受賞しました。ナレーターや歌手活動も行っています。主な声の出演は、『おそ松さん』、「コードギアス」シリーズ、海外ドラマ『THE FLASH/フラッシュ』などがあります。 

映画『HUMAN LOST 人間失格』の豪華スタッフ

映画『HUMAN LOST 人間失格』は豪華スタッフが集結していることでも話題になりました。どんな面々が名を連ねているか紹介します。

監督:木﨑文智

1969年生まれ、福岡県出身。作画監督を経て、演出へ。監督作品『バジリスク~甲賀忍法帖~』で高い評価を受けました。

また、サミュエル・L・ジャクソンが声優を務めた『アフロサムライ』における卓越したアクション描写は、内外問わず話題となり、本作でもその実力を存分に発揮しています。

太宰治という文学作品の映画化について、監督からはこんなコメントが。「いまの時代と太宰さんの描いていることの空気が似ているのが大きなところ。そこにSFの要素を混在させることによって新しいものが生み出せるのかなと思っています」。

 

*スーパーバイザー:本広克行

1965年生まれ、香川県出身。番組制作会社にてバラエティ番組の演出をしていましたが、1992年に深夜ドラマで監督デビューを果たします。

その後、映画の監督なども経て、「踊る大捜査線」シリーズを生み出します。2012年にはアニメ作品『PSYCHO-PASS』にて、総監督デビュー。

演劇にも造詣があり、メディアの垣根を越えて演出のできる貴重な存在です。今回は、文学作品を近未来SFへ置き換えるため、世界観に現代を反映させるための設定を担当しました。

 

*ストーリー原案・脚本:冲方丁

1977年生まれ、岐阜県出身。日本SF作家クラブ会員。SF作品を中心に執筆をしています。

その中でも、「マルドゥック・スクランブル」は日本SF大賞を受賞。小説以外にも今回のように脚本を担当することもあります。

吉川英治文学新人賞ほか各賞を受賞した「天地明察」、「蒼穹のファフナー」、「十二人の死にたい子供たち」など映像化されることもしばしば。ノンフィクションの執筆や自身が主催する出版イベントを開催するなど、精力的に活動の幅を広げています。

今回は、太宰治を大胆なSF作品へと見事に昇華させました。

 

*キャラクターデザイン:コザキユースケ

1978年生まれ。漫画家として活動しつつ、イラストレーターやアニメのキャラクターデザインなども数多く手掛けています。

本作のアニメーション制作を担当したポリゴン・ピクチュアズが制作を担当したアニメ映画「GODZILA」三部作でもキャラクターデザインを担当しました。漫画では「どーにゃつ」の原作者でもあり、幅広いタイプの絵が描ける実力の持ち主です。

 

映画『HUMAN LOST 人間失格』主題歌

本作の主題歌は、m-floが担当。グラミー賞にノミネートされたシンガーJ.Balvinを迎え、作品の世界を彩ります。

主題歌:m-floHUMAN LOST feat.J.Balvin(rhythm zone LDH MUSIC) 

映画『HUMAN LOST 人間失格』まとめ

映画『HUMAN LOST 人間失格』は、映画のみならずメディアミックスも展開していきます。小説は2種、コミックスなども発売されていきます。劇場公開は20191129日より全国にて公開です。世界公開も予定しています。内外で話題になること間違いありません。


(2019年11月現在の情報です。詳しい情報は公式サイトでご確認ください。)