9月にDVDとブルーレイが発売になった「七つの会議」。
社会派がテーマの池井戸潤の同名小説の映画化となっています。監督は池井戸と何度もタッグを組んできた福澤克雄。そして、役者陣も福澤作品の常連ばかり。面白くないはずがありません。
今回はそんな七つの会議のあらすじと見どころをご紹介します。
(C)2019映画「七つの会議」製作委員会
七つの会議ってどんな映画?
七つの会議のあらすじ
中堅メーカーの東京建電で社員として働く八角は係長でありながら、会議中にも居眠りし業績も残さないぐうたら社員。
(C)2019映画「七つの会議」製作委員会
ノルマ第一主義のこの部署で未達成の者に厳しい部長の北川はなぜかそんな八角には何も言いません。それをよく思わないトップセールスマンで営業一課のエースである坂戸は次第に八角に対して叱責を始めるようになり、それはだんだんとエスカレートしていくのです。
そんなある日、八角は坂戸をパワハラで訴え、坂戸は別の部署へと異動となってしまいます。周りの社員たちはエースの坂戸が異動になったことに驚くのですが、これがきっかけで企業の闇が明るみになっていきます。
池井戸潤の小説を映画化
原作は「半沢直樹」シリーズや「下町ロケット」でも有名な直木賞作家である池井戸潤の小説です。
取材も必要最低限しかせずに書き上げたこの小説は、身近な社会問題を取り扱ったものになります。
きっかけは蕎麦屋で隣に座っていたサラリーマンたちの会話だったそうです。
もともとは日経新聞に連載されており、小説自体は8つの短編小説から成り立っています。
軒並み高評価を獲得
映画サイトのレビューではレーティングが4と軒並み高評価の作品です。
(C)2019映画「七つの会議」製作委員会
予想をはるかに超える面白さで、さらに主役級の役者陣で固めてあるキャスティングは、映画にさらに深みを与えています。
この作品は、数々の名ドラマに携わってきた福澤克雄が監督を務めています。
福澤監督はこれまでも「下町ロケット」の監督や「半沢直樹」の演出で池井戸作品を映像化してきました。
そんな監督だからこそ、この作品をより面白い素晴らしいものにできたのかもしれませんね。
七つの会議の見どころは?
主演は狂言界から野村萬斎
(C)2019映画「七つの会議」製作委員会
パワハラを訴える八角役には狂言界を代表する野村萬斎を起用しています。
意外にもサラリーマン役が初めてという野村。彼の熱のこもった演技にも大注目です。
豪華キャストたち
野村萬斎の他にも豪華な役者陣が出演しているこの作品。福澤監督と何度もタッグを組んだ常連俳優陣が脇を固めています。
・香川照之
そして最後にアップを迎えたのが #香川照之 さん。
同日、本編すべての撮影も終了となりました。劇中だけでなく現場でも大小・オンオフいくつもの会議が重ねられた『#七つの会議』。
濃密な撮影を経て濃厚なエンターテインメント作品となった本作を、ぜひ劇場でお楽しみください❗️#大ヒット上映中 pic.twitter.com/qXlZAT0HvL— 映画『七つの会議』 (@nanakai_movie) February 28, 2019
ノルマに厳しい課長である北川役には、歌舞伎界より香川照之を抜擢。福澤作品の常連俳優である香川は、現代劇にあまり親しくない野村にアドバイスも送ったとか。
・及川光博
原島「あんなに優秀だった男が、
パワハラの訴え一つで飛ばされるなんて。
よりによってあのぐうたら社員のために…
これがサラリーマンってやつなのか…
…これが会社ってやつなのかよ。」#原島心の叫び #七会台詞#七つの会議 pic.twitter.com/t3EF3UHCax
— 映画『七つの会議』 (@nanakai_movie) January 20, 2019
営業二課長だったが坂戸の異動後に急遽営業一課長に抜擢された原島を演じるのは及川光博。彼もまた福澤作品の常連であります。スケジュールが厳しい中、脚本を読んでどうしても出演したいと快諾したそうです。
・片岡愛之助
https://twitter.com/nanakai_movie/status/1096650413888028672
パワハラで訴えられ異動となる坂戸を演じるのは歌舞伎役者の片岡愛之助です。
・朝倉あき
#朝倉あき さん注目ポイント‼️
「それぞれが思いをむき出しにしてぶつかると、こうも迫力出るのか!と思いました。『#七つの会議 』は、男性の不器用さみたいなものが伝わってくるかなと…そういう大変さにも注目していただけたらと思います。」(初日舞台挨拶)#大ヒット上映中 #レディースデー pic.twitter.com/5VEtboSyPo
— 映画『七つの会議』 (@nanakai_movie) February 20, 2019
本作の主要キャラクターで赤一点、原島の部下である浜本を演じるのは朝倉あきです。及川演じる原島とのコミカルな掛け合いにも注目です。
・藤森慎吾
新田「このクズ社員が…
俺に喧嘩売ったことを後悔させてやるよ!」#新田の執念 #七会台詞#七つの会議 pic.twitter.com/JMSH12TbvZ
— 映画『七つの会議』 (@nanakai_movie) February 8, 2019
経理課の新田役はお笑い芸人の藤森慎吾が演じています。新田は新課長となった原島が、ネジの下請け会社をベンチャー企業から以前の会社へ戻したことに不審を抱き、それを暴こうとしますがなぜか大阪へ左遷されてしまいます。
・北大路欣也
https://twitter.com/nanakai_movie/status/1097737570081857536
東京建電の親会社社長を演じるのは、これまた大ベテラン俳優の北大路欣也。彼も香川や及川と同様に池井戸潤と福澤監督がタッグを組んだ作品の常連です。さすがベテランの大物なだけあり、雰囲気と存在感は社長の徳山役にぴったりです。
その他にも、吉田羊や土屋太鳳なども脇役として出演しており、俳優陣は本当に豪華となっています。
身近な社会問題が題材
この作品の面白いところのひとつは、なんといっても社会派な内容なところです。大きなテーマは以下の2つ。社会派作品が好きな方にはとても楽しめる、そして色々と考えるきっかけになっていると思います。
パワハラ問題
最近よくニュースでも話題になるパワハラやセクハラ問題。
(C)2019映画「七つの会議」製作委員会
今作ではやる気のない社員に対する叱責が激しくなるというパワハラがきっかけで色々と明るみになっていきます。
近年の日本でも、内部告発から重大問題が発覚するケースが相次いでいたりするので、作品自体はフィクションであるにも関わらず、とてもリアリティのある設定になっています。
データ改ざん
大手自動車メーカーなどでも近年発覚したデータ改ざん問題。
(C)2019映画「七つの会議」製作委員会
これもまた日本でも大きな社会問題となっています。小説自体は2012年から日経新聞に連載されたものなので、ある特定の企業がモデルになっているわけではありません。ですが、私たちの生活にも直結している重大な問題であるだけに、作品に深みが出ているのは間違いないと思います。
七つの会議まとめ 配信先ご紹介
DVDとブルーレイが発売されたばかりの七つの会議。
七つの会議はAmazoでレンタルできます。
今回はその見どころをまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?社会派かつミステリー要素もあるこの作品、豪華な役者陣も含めて必見な面白さとなっています。ぜひこの機会に一度鑑賞してみてはいかがでしょうか?
(2019年11月現在の情報です。詳しい情報は公式サイトでご確認ください。)