2020年4月から放送スタートするはずだったフジテレビの月9ドラマ『SUITS/スーツ2』。
新型コロナの影響で放送を見送る中、同枠を埋めるべく、新たに2020年5月11日よりスタートしたのが、嵐の大野智主演『鍵のかかった部屋』です。今
回は特別編と銘打って、8年振りの登場。その嬉しい知らせに歓喜の声も!改めてドラマの魅力を徹底解剖します!
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【『鍵のかかった部屋』とは?】
『鍵のかかった部屋』とはどんな作品なのか、紹介していきます。
原作は貴志祐介の人気シリーズ
『黒い家』や『青の炎』で知られる貴志祐介の推理小説『鍵のかかった部屋』。この作品は、『防犯探偵・榎本シリーズ』の第3作目にあたります。
表向きは防犯ショップ「F&Fセキュリティ・ショップ」の店長で防犯コンサルタントの榎本径が主人公。
彼が、美人弁護士の青砥純子と密室殺人の謎と解いていくというシリーズです。
小説は、『硝子のハンマー』、『狐火の家』、『鍵のかかった部屋』、『ミステリークロック』の4作シリーズとなります。
テレビドラマ化にあたり
テレビドラマ化にあたり、タイトルは『防犯探偵・榎本シリーズ』の第3作目『鍵のかかった部屋』とし、内容はこれまでのシリーズ作品を原作としています。
原作小説のキャラクターである榎本と純子をベースに、ドラマオリジナルキャラクターで、純子の務める弁護士事務所の代表でもある芹沢豪を加えた3人の活躍を描いています。
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ドラマでは、榎本の素性は明かされていませんが、原作を読めば彼が何者であるかわかります。
元泥棒の知人がいて、警察から身辺調査されるなど妖しい人物として描かれてはいます。
2012年に放送された連続ドラマとしては全11回、2014年に放送されたスペシャルドラマが1回放送されています。
2012年のドラマの中で、日刊スポーツ・ドラマグランプリを初めとし、各テレビ賞を総なめにしました。
【『鍵のかかった部屋』あらすじ】
警備会社「東京総合セキュリティ」の研究員・榎本怪。
防犯や鍵に関しての知識が豊富なだけでなく、化学的な知識も持ち合わせています。
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そんな榎本が、ひょんなことからフリードマン・芹沢総合法律事務所の弁護士、青砥純子と上司の芹沢豪に協力することに。
そこから、榎本、純子、芹沢のチグハグトリオが、数々の密室事件を解決に導いていく物語です。
【『鍵のかかった部屋』キャスト】
『鍵のかかった部屋』の豪華キャストを紹介します。
出典:https://www.amazon.co.jp/
防犯オタクの榎本怪を演じるのが、嵐のリーダー・大野智。
1980年生まれ。東京都出身。アイドルグループ嵐のメンバーであり、リーダー。
ダンスの上手さには定評があります。絵の才能もあり、個展を開くほど。テレビドラマでの主演も多数。
本作では、各テレビ賞にて作品賞だけでなく、大野も主演男優賞を総なめにしました。
https://twitter.com/erikatodastaff/status/1017080803807752192
新米弁護士で芹沢の専属アシスタントを務める青砥純子を演じるのは、戸田恵梨香。
1988年生まれ。兵庫県出身。
小学生の頃から芸能活動を開始。中学卒業を機に上京します。
2006年、映画『デスノート』にて初出演を果たし、人気に火が付きます。
その後、数々のドラマや映画で活躍していきます。2019年には、NHK連続テレビ小説『スカーレット』にて、主演を務めました。
テレビドラマ版のオリジナルキャラクター。フリードマン・芹沢総合法律事務所の弁護士・芹沢豪を演じるのは、佐藤浩市。
1960年生まれ。東京都出身。父は三國連太郎。1980年に『続・続事件』でデビューします。
その後、映画、ドラマと数々の作品に出演し、映画賞も多数受賞。シリアスな役からコミカルな役まで幅広い演技で活躍しています。
【『鍵のかかった部屋』の魅力とは?】
『鍵のかかった部屋』が、なぜこんなにも視聴者に受け入れられているのか詳しくみていきたいと思います。
大野智が作る榎本径のキャラクター
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ドラマ『鍵のかかった部屋』の榎本というキャラクターは、無口で無表情かつ冷静。これまでの大野が演じてきた役柄も、比較的、不機嫌で笑顔をみせないような印象が残ります。
特に、本作では、一貫してメリハリがなく、感情の読み取れない主人公を演じています。
普段のアイドルとしての表情とはまた打って変わって、役者としの彼は別の魅力があります。どこか癖のある役柄をさらっと演じてみせるなど、彼の器の大きさを窺がわせてくれます。
原作の榎本が物語から飛び出してきたような、そんな印象を受ける大野の榎本は、本作にとっての魅力そのものなのかもしれません。
ドラマオリジナルの榎本のセリフ「密室は、破れました」が事件解決の合図となっており、探偵ものドラマの定番ですね。
密室であることの面白さ
『鍵のかかった部屋』の面白さは、やはりそのストーリーにあります。
原作にあるほとんどのエピソードを集約したドラマ版は、不可解な密室事件を次から次へと解決していきます。
これが8年前となると、今の“謎解き”や“脱出ゲーム”といった先がけともいえますね。
今回放送されているバージョンは、特別編と謳っているだけあり8年前の放送とは異なる点も。
残念ながら、大幅にカットされているシーンもあります。
ただ、謎解きに関しては変わらず、密室トリックを暴いていくさまは爽快感すら味わえます。
密室の謎を解くことだけに興味を示す榎本のキャラクターも相まって、毎回、非常に見応えのあるドラマとなっています。
わかりやすい演出
ドラマとしては、原作の小説にある密室を忠実に再現し、細かいミニチュアを作って、榎本が説明しています。
映像で見せるために、わかりやすくなっているのでしょう。そんな丁寧な演出が効果的に出ているドラマです。
毎回出てくるミニチュアの出来栄えも好評で、真似して作ってみたいというドラマファンも多かったようです。いろいろな角度から楽しめるドラマですね。
榎本と純子と芹沢のトリプルコンビの妙
原作では、榎本と純子のバディで事件を解決していきますが、ドラマではオリジナルキャラクターの芹沢が登場することで、よりコミカルな部分も見て取れます。
榎本と純子のキャラクターもドラマに合わせて多少の変更も。
(C)フジテレビ
榎本を軸に、そのほかの二人とのバランスがほどよく感じられます。
冷静な榎本、ちょっと天然の部分もありつつ、真面目な純子、合理主義でありながら、やがて榎本に信頼を置いていく芹沢という3人の登場人物の魅力もドラマのみどころのひとつです。
榎本が犯人を明かす際に、発する芹沢のセリフ「今言えよ!すぐ言えよ!ここで言ってくれよ、時間の無駄なんだからさぁ!」は、コミックリリーフとして存在する彼の存在を際立たせています。
【まとめ】
本来なら、このタイミングで放送される予定はなかったドラマです。予想外の放送に、本来のファンだけでなく、以前の放送を見逃した人たちも喜んでいるようです。
その期待値の高さは、予告の再生回数にも出ています。第1回目は90万回以上、第2回目に関しても、20万回突破という驚異的な数字が。
これで、放送を予定していた『SUITS/スーツ2』は、『鍵のかかった部屋』を見ながら、楽しみに待てますね。
一話完結型のドラマなので、何話か見逃しても大丈夫です。今からでも間に合いますよ!
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