NHK連続テレビ小説101作目となる『スカーレット』は、陶芸の世界に魅入られたひとりの女性陶芸家の姿を描く物語。
ヒロイン・川原喜美子は、失敗や苦難を乗り越え、明るく強くその名のごとくモノを作り出す喜びを見出していきます。
そんな喜美子の15歳~50歳までが描かれる予定です。
タイトルの『スカーレット』とは、緋(ひ)色のこと。
主人公が目指す陶芸では、窯をたく炎が勝負です。喜美子の熱く燃えるような陶芸への情熱を表現しているのでしょうか。
©NHK(Japan Broadcasting)All rights reserved.
その『スカーレット』が9月30日からいよいよ放送開始となります。
そこで、今わかっている情報をまとめましたので、放送前にぜひチェックしてみてください!
連続テレビ小説スカーレットのあらすじ
舞台は戦後まもない滋賀県・信楽。
絵が得意な女の子、川原喜美子は両親と二人の妹と貧しいながら、ひたむきに生きていました。
15歳になった喜美子は、家のため大阪で就職することになります。
その後、故郷の信楽の戻ると、信楽焼の魅力に惹かれ陶芸の世界へ入ることを決意。
©NHK(Japan Broadcasting)All rights reserved.
しかしながら、当時はまだ男性ばかりの陶芸の世界に苦労の日々が続きます。
やがて愛する男性と出会い二児の母となり、仕事も家庭も忙しい毎日を送る喜美子でしたが、結婚生活は思うようにいきません。
一方で、最愛の息子が母とともに陶芸の道を進みますが、やがて別離がやってくるのでした……。
周囲の人たちに支えられながら、芯の強さで悲しみや困難に立ち向かっていく喜美子の姿を描いていきます。
主人公・川原喜美子を演じるのは戸田恵梨香
スカーレットの主演に選ばれたのは、戸田恵梨香です。
ここのところ朝ドラのヒロインは新人女優の開発路線と売れっ子女優路線がありますが、今回は後者の売れっ子女優路線。
売れっ子女優の場合、必ずしも朝ドラへの出演を快諾するわけではないようです。
そんな中、なぜ戸田がこの役を引き受けたかというと、30歳という節目のオファーということや同じ役柄を一年通じて演じるというに魅力を感じたからだといいます。もともと演技にも定評がありキャリアも申し分ない戸田恵梨香の新境地に期待大ですね。
戸田恵梨香プロフィール
©NHK(Japan Broadcasting)All rights reserved.
1988 年生まれ。兵庫県出身。
いくつかのテレビドラマ出演を経て、『デスノート』で映画デビューを飾り、原作キャラクターに違わぬ可愛らしさで話題に。その後も『LIAR GAME』や『SPEC』など大ヒットシリーズに出演。主な出演作品は、「劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命−」シリーズなど。連続テレビ小説では『オードリー』にも出演していました。
吹替えなしの陶芸シーン
幅広い役柄をこなせる若手ながらも実力派女優が戸田恵梨香です。
どんな喜美子を作り上げてくるのか今から楽しみですが、陶芸のシーンも見どころのひとつ。
数か月に渡る特訓と本人の希望により、吹替えなしで挑みます。実際に陶芸経験者でもあるようなので、ますます楽しみですね。
連続テレビ小説スカーレット主人公のモデルとなった人物とは
戸田恵梨香演じる川原喜美子にはモデルとなった人物がいます。
それは、女性陶芸家の神山清子です。彼女について触れておきたいと思います。
https://www.instagram.com/p/B2lORbxpKhh/
神山清子とはどんな人物なのか?
1936年生まれ。長崎県出身。
幼少期は父の仕事の都合で九州や近畿などを転々としていたようです。
戦後、11歳の時に、滋賀県・信楽(現在の滋賀県甲賀市信楽町)にやってきます。
絵が好きで美術系の学校に進みたかったようなのですが、父の希望で和洋裁学校に通うことに。
卒業後は、陶器の絵付け助手として働きだします。
そのうちに陶芸自体に興味を持ち、陶芸家になることを志します。
その当時は女性が窯場に入ると「穢れる(けがれる)」と言われ、窯焚きする女性はいませんでした。
窯を持っていなかった清子は、本格的に古代穴窯で信楽焼を作りたいと思い、庭に半地上式の穴窯を作ってしまいます。
https://www.instagram.com/p/B2geWh-Atyb/
その窯を「寸越窯(ずんごえがま)」と名付けました。
同じ陶芸家の神山易久と知り合い結婚し二児の母に。
子育てと仕事を両立していきますが、夫が別の女性と家を出ていってしまい、女手一つで2人の子供を育てるのでした。
長男の神山賢一が陶芸の道を継ぐこととなりますが、29歳の時に慢性骨髄性白血病と診断され31歳の若さで亡くなってしまいます。
この経験により、骨髄移植の重要性を知り、骨髄バンクの普及に努めています。
神山清子の半生はすでに映画化されていた!
神山清子の半生を描いた「母さん子守唄歌って」が原作の映画『火火』が2005年に公開されています。
監督は高橋伴明、清子役に田中裕子、賢一役に窪塚俊介。
夫と別れ女手一つで子供たちを育てながら仕事にも向かう清子と白血病を発症してしまう賢一を中心に描いています。
神山清子のことをもっと詳しく知りたい方はぜひオススメです!
川原喜美子を取り巻く個性的な人々
戸田恵梨香演じる川原喜美子を取り巻く個性豊かな人々。その出演者が発表されました。
ヒロイン・喜美子の家族
©NHK(Japan Broadcasting)All rights reserved.
喜美子の父・川原常治:北村一輝
大阪出身。信楽では窯業で運搬の仕事を始めます。
©NHK(Japan Broadcasting)All rights reserved.
喜美子の母・川原マツ:富田靖子
大阪、八尾の大地主の娘。常治とは駆け落ち同然で結婚しました。
©NHK(Japan Broadcasting)All rights reserved.
喜美子の上の妹・川原直子:桜庭みなみ
川原家の次女。性格はわがままで自由奔放。喜美子にトラブルを持ち込んできます。
©NHK(Japan Broadcasting)All rights reserved.
喜美子の下の妹・川原百合子:福田麻由子
川原家の三女。信楽に住んで喜美子に寄り添い、相談相手となります。
川原家の居候
©NHK(Japan Broadcasting)All rights reserved.
謎の旅人・草間宗一郎:佐藤隆太
父がふとしたことから連れてきた居候。折にふれて喜美子の前に現れ、新しい道を示し
てくれます。
信楽の人々
©NHK(Japan Broadcasting)All rights reserved.
喜美子の幼なじみ・熊谷照子:大島優子
喜美子の同級生。信楽で一番大きな窯元のお嬢様。
©NHK(Japan Broadcasting)All rights reserved.
喜美子の幼なじみ・大野信作:林遣都
喜美子の同級生。信楽にある大野雑貨店の一人息子。
©NHK(Japan Broadcasting)All rights reserved.
川原家の隣人・大野陽子:財前直見
信楽の商店街にある、大野雑貨店をきりまわしている。
©NHK(Japan Broadcasting)All rights reserved.
川原家の隣人・大野忠信:マギー
大野雑貨店の店主。信作の父。
大阪での出会い
©NHK(Japan Broadcasting)All rights reserved.
新聞記者・庵堂ちや子:水野美紀
喜美子が働くことになる大阪の下宿屋で知り合った女性新聞記者。喜美子のよき友人。
©NHK(Japan Broadcasting)All rights reserved.
医学生・酒田圭介:溝端淳平
喜美子が働く大阪の下宿屋に住む医学生。喜美子の恋のお相手。
そのほかに、木本武宏、羽野晶紀、三林京子、西川貴教、松下洸平、イッセー尾形などがいます。
脚本家を担当するのはベテラン水橋文美江
スカーレットの脚本家にはベテラン女性脚本家の水橋文美江が決定しています。まずは彼女のプロフィールから紹介していきます。
水橋文美江プロフィール
フジテレビヤングシナリオ大賞での受賞をきっかけに、1990年脚本家としてデビューします。
映画やドラマの脚本を数多く手がけ、NHKでは『つるかめ助産院』『みかづき』などがあります。
代表作に『夏子の酒』や『母になる』など。芯の強い女性を主人公にした物語に定評があります。
水橋脚本の特徴は、人物の内面を丁寧に描きながら、リアリティのある台詞回しが非常に秀逸な脚本家です。
本作でもその手腕を大いにふるい皆に愛される朝ドラを生み出してくれることでしょう。
連続テレビ小説スカーレット 放送予定と主題歌情報
放送予定 2019年9月30日~2020年3月28日[全150回]
毎週(月)~(土)総合 午前8時~8時15分 ほか
主題歌 Superfly の「フレア」
©NHK(Japan Broadcasting)All rights reserved.
※「フレア」は、炎(flare)と自己表現・才能(flair)のダブルミーニング
©NHK(Japan Broadcasting)All rights reserved.
(2019年9月現在の情報です。詳しい情報は公式サイトでご確認ください。)