アベンジャーズで一番の巨体と破壊力を誇るヒーロー、ハルク。
そんなハルクの誕生の秘密を描いた、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)シリーズにおいて『アイアンマン』に次ぐ2作目の映画「インクレディブル・ハルク」は2008年に公開されました。
2003年にもアン・リー監督によって「ハルク」が公開されていましたが、人間ドラマに焦点を当てていてことから、ヒーロー映画としては高い評価を得られませんでした。
そのため本作「インクレディブル・ハルク」は、2003年に公開された『ハルク』の続編ではなく、ストーリーとキャストやスタッフを一新したリブート(再始動)作品として制作された映画となっています。
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今回はそんな「インクレディブル・ハルク」の裏話や小ネタなどをいくつかご紹介したいと思います!
インクレディブル・ハルクの裏話や小ネタ特集!
アベンジャーズには出演しなかったエドワード・ノートン
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「インクレディブル・ハルク」の主演ブルース・バナー役を務めたのは、『ファイトクラブ』や『ミニミニ大作戦』で有名なエドワード・ノートンです。
エドワード・ノートンといえば個性的な演技派俳優として有名で、今作「インクレディブル・ハルク」でも力を入れていました!
彼は“ハルク”に対して徹底的に役作りを行い、自分の演技はもちろん、モーションキャプチャーを演じるスタントマンへの指導やハルクのCG映像のチェックなども徹底的に行っていたそうです!
そんな真面目で演技派なエドワード・ノートンでしたが、今作でマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を去り、『アベンジャーズ』ではマーク・ラファロがハルクを演じていました。
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なぜエドワード・ノートンは「インクレディブル・ハルク」のみ出演し、その後の出演がなくなったのでしょうか?
その理由は金銭的な問題というわけではなく、アベンジャーズの監督との意見の食い違いやアベンジャーズに大切な“協調性”が足りなかったことによって解雇されたそうです。
エドワード・ノートンも「僕はああいった種類の映画に出演することに時間を費やしたいとは思わないんだ。他にたくさんやりたいことがあるからね。」と辛口のコメントをしており、アベンジャーズとはあまり相性が良くなかったのではないでしょうか。
その後の新ハルク役はマーク・ラファロが担当しました。
彼自身は年を取っているということからオファーに悩んだそうですが、エドワード・ノートンとマーク・ラファロは仲の良い友人同士だったそうで「友人のために頑張りたい!」とハルク役を引き受けました。
2019年現在ではエドワード・ノートンが49歳で、マーク・ラファロが51歳なのであまり年の差はありませんがマーク・ラファロは体力的な不安があったのでしょう。
ファンの中にはエドワード・ノートンがアベンジャーズに入っている映像を見たかったという人も見られますが、個人的にはマーク・ラファロがハルクを演じたことによってアベンジャーズも大成功となり、少しおちゃめな性格もあったことからちょっとかわいらしくて愛されるハルクとなったので良かったかなと思います。
ロス将軍が再始動させたスーパーソルジャー計画
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この映画では、「スーパーソルジャー計画」というものが出てきます。
スーパーソルジャー計画とは、1941年のアメリカで、ナチスの脅威に対抗するために裏で秘密に遂行されていた超人兵士製造計画です。
その実験方法とは、超人血清を兵士に投与することで肉体を増強させる一方で、投与された人物は内面も増幅し、良い人間はより良い人間に、悪い人間はより悪い人間になるというものだったのです。
この計画は2011年10月14日に公開された『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』にも登場しており、キャプテン・アメリカに一度使われて以来凍結されていたものをロス将軍が再始動させたのでした。
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ロス将軍はブルース・バナーにスーパーソルジャー計画を実行したのですが、実験途中に予期せぬ事故が起こり、「ハルク」が誕生したのでした。
その後、ロス将軍は『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』に国防長官となって再登場しています。
ハルクを攻撃した超音波を発生させる車
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映画内でのワンシーン、大学でハルクに変身したブルース・バナーをとらえようとした際に軍が持ち出した兵器の一つに、超音波を発生させるスピーカーが付いた車があったのですが、実はこれはスタークインダストリーズ製であることが明らかになっています!
ですが、この時にはすでにトニー・スタークは兵器の開発を辞めていました。辞める以前に開発していたものなのか、軍からの依頼を受けてしぶしぶ開発したものなのかは不明です。
なぜエージェント・コールソンではなく、トニー・スタークがロス将軍と会ったのか?
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本作のエンドロール後には、バーで飲んでいるロス将軍のもとにトニー・スタークが来て話しかけるシーンがあります。
普段はS.H.I.E.L.D直属のエージェントであるコールソンが他のエージェントやヒーローのスカウトを行っているのですが、なぜ今回はトニー・スタークを向かわせたのでしょうか。
実はS.H.I.E.L.Dの運営を行う理事会が、軍が管理しているアボミネーションを開放してアベンジャーズ計画に加入させようとしていました。
それはあまりにも危険だと思ったコールソンは、軍がS.H.I.E.L.Dと協力しないようにと「いかにも傲慢で相手をイライラさせてこっちの要求を退けたくなる人物」としてトニー・スタークをロス将軍のもとへ向かわせたのでした。
その結果、トニーとのアベンジャーズ計画は加入の相談中にロス将軍は激怒し、アボミネーション解放は阻止されました。
カメオ出演者が多数登場!
本作にはたくさんのカメオ出演者が登場しています!
まず一人はプロ格闘家として有名なヒクソン・グレイシーです!総合格闘技の試合で、高田延彦や船木誠勝を打倒したことでも有名です!
そんなヒクソン・グレイシーはブラジルの道場でブルース・バナーに心拍数を鎮めるための修行を教える師匠として登場しています。
二人目はルー・フェリグノです!彼はドラマシリーズや前作のハルク(2003年公開)でハルクの声優を担当していたことで有名で、まさにハルクといえばこの人と言えます!
そんなルー・フェリグノは本作でもハルクの声を担当しており、声だけでなく実際に警備員役としてもカメオ出演しています。
そして最後に、カメオ出演として欠かせないのがスタン・リーです!彼はマーベル・コミックの原作者で、マーベルヒーローの生みの親なのです!
本作での出演はちょっとおもしろい感じで出演しているのでぜひ探してみると面白いと思います!
インクレディブル・ハルクのまとめ
映画「インクレディブル・ハルク」の裏話や小ネタについていくつかご紹介してきました。いかがだったでしょうか?
ぜひこの機会に「インクレディブル・ハルク」をいま一度ご覧になってみてはいかがでしょうか?
2019年9月4日に『アベンジャーズ/エンドゲーム』のDVDが発売される前に見返してみるのもいいかもしれません。
(2019年9月現在の情報です。詳しい情報は公式サイトでご確認ください。)