ミュージカル映画といえばみなさんはどんな映画を思い浮かべますか?
定番だと「雨に唄えば」や「サウンドオブミュージック」などを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
そんなミュージカル映画で新定番となりそうなのが、2017年のオスカーで監督賞、主演女優賞など6冠を獲得し話題となったLa La Land。圧倒的なエマ・ストーンとライアン・ゴズリングの演技だけでなく、名作映画からのオマージュも散りばめられており、何度見ても楽しめる作品です。
今回はそんなLa La Landのあらすじやキャスト、また本作の見どころもご紹介します。
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La La Landのあらすじ
ハリウッドのスタジオ内にあるコーヒーショップで働きつつ、女優になるべくオーディションを受ける日々を送るミア。気合いを入れて臨んだオーディションは散々で、落ち込んで帰宅した彼女を見かねたルームメイトたちに誘われてパーティに出かけますが、路駐していた車はレッカーされたりとここでも散々な目に。
仕方なく歩いて帰宅する途中にピアノの音に惹かれて入ったバーで、ジャズピアニストで自分のバーを持つことを夢見るセバスチャンと出会います。
夢を追っているという共通点がある2人。お互いにすぐ惹かれあいますが、それぞれが少しづつ夢に近づいていくにつれ、すれ違う日々が多くなっていき・・・。
La La Landの監督とキャスト
デイミアン・チャゼル
アメリカ人映画監督のダミアン・チャゼル監督。ハーバード大学で映画制作を学んだ経歴を持ちます。
2014年公開の「セッション」が高評価を得て、一躍有名になったチャゼル監督。この「La La Land」は実はセッションの公開よりもっと前の、2010年に脚本を書いていたそうですが、当時は資金がなく制作できず。セッションの成功で制作資金を得たため、完成に漕ぎ着けました。
ライアン・ゴズリング
Photo credit: EW0001: Sebastian (Ryan Gosling) and Mia (Emma Stone) in LA LA LAND. Photo courtesy of Lionsgate. (C)2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
ギザな男を演じると右に出る者はいない、とまで言われるゴズリング。日本では「君に読む物語」で有名になったので、知っている人も多いはず。
カナダ出身のゴズリングのキャリアは、実は「ミッキーマウスクラブ」の子役からスタートしています。
チャゼル監督とは2019年公開の「ファーストマン」でも再びタッグを組みました。
エマ・ストーン
Photo credit: EW0001: Sebastian (Ryan Gosling) and Mia (Emma Stone) in LA LA LAND. Photo courtesy of Lionsgate. (C)2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
本作で見事、アカデミー賞の主演女優賞を獲得したエマ。劇中で歌うシーンのいくつかは、実際にエマが撮影時に歌っているものだそうで、撮影の前の数日間はあまり喉を使わないようにしていたとか。ですが、エマにとって初となるミュージカル映画の出演で、こういったことに挑戦するのも楽しいことの一つだったようです。
ジョン・レジェンド
グラミー賞シンガーでピアニストでもあるジョン・レジェンド。本作ではセバスチャンが加入するバンドでボーカリストを務めるキースを演じています。
J・K・シモンズ
セバスチャンがピアニストとして雇われていたジャズバーのマネジャーであるビルを演じるのはJ・K・シモンズです。チャゼル監督のデビュー作「セッション」にも出演しているため、監督とは2作連続でのタッグとなります。
La La Landの見どころ
グリフィス天文台
2人がデートで訪れるプラネタリウムはグリフィス天文台です。ここはジェームス・ディーン主演の「理由なき反抗」でも有名な観光名所なので、きっとご存知の方も多いと思います。展望台からLAを見下ろせるので人気なスポットでもあります。
ワーナーブラザーズのスタジオツアー
ミアが働くカフェはワーナーブラザーズにある設定となっています。残念ながら、このカフェは撮影のために作られたセットのため実在はしないのですが、スタジオツアーでは元セットの場所を見ることはできるそうです。セレブリティにも運が良ければ遭遇できるかもしれません。
The Lighthouse Cafe
セバスチャンがミアを連れて来るジャズバーは実在するThe Lighthouse Cafeというお店です。普段は色々な種類の音楽が流れており、特定の曜日だけがジャズの日になるようです。レビューサイトでも高評価のこのバー。映画の雰囲気を味わいながらお酒を飲むのも良さそうですね。
冒頭のダンスシーン
Photo credit: EW0001: Sebastian (Ryan Gosling) and Mia (Emma Stone) in LA LA LAND. Photo courtesy of Lionsgate. (C)2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
渋滞から始まる冒頭のシーンはこの映画の最大の見どころの一つです。このシーンはLAのハイウェイを閉鎖し撮影されました。ダンサーたちが息のピッタリ合ったダンスを実際の道路で踊る様子はとてもダイナミックです。
ピアノのシーンはゴズリング自身が演奏
ジャズピアニストという役柄のため、ライアン・ゴズリングは撮影前にピアノの猛特訓をしたそうです。劇中でバンドメンバーとなるキースを演じたジョン・レジェンドも羨むほどピアノの上達が早かったそうで、そのおかげで撮影ではゴズリング自身が実際に演奏しており、アフレコをする必要もなかったとのこと。短期間で習得した彼のジャズ演奏にも大注目です。
La La Landまとめ
Photo credit: EW0001: Sebastian (Ryan Gosling) and Mia (Emma Stone) in LA LA LAND. Photo courtesy of Lionsgate. (C)2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
今回はLa La Landの魅力をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
音楽だけでなくオスカー女優となったエマの演技を堪能するもよし、男女の切ないストーリーを堪能するもよし、もしくはカラフルなシネマトグラフィーを堪能するもよし。
恋に仕事に、たくさんの決断や経験をしてきた人にはかなり共感できる部分もあるのではないでしょうか?
どちらかといえば大人向けのミュージカル映画ではありますが、誰が見ても楽しめるものに違いはありません。
ぜひこの機会にLa La Landの世界に浸ってみてはいかかでしょう?
(2019年12月現在の情報です。詳しい情報は公式サイトでご確認ください。)