お笑いコンビ・品川庄司の品川祐さんが自身の青春時代の出来事を基に制作された映画「ドロップ」。
2009年に公開された「ドロップ」は、笑って泣ける青春ヤンキー映画であり、平成ヤンキー大作映画とも言われています!
品川祐さんは初監督作品として本作「ドロップ」を手掛け、その後は「漫才ギャング」「サンブンノイチ」「Zアイランド」などの作品を生み出しました!
この記事では、品川祐さんの初監督作品「ドロップ」の撮影秘話や裏話について詳しくお伝えしていきます!
あなたもこの記事を読んで、青春ヤンキー映画「ドロップ」の魅力を感じましょう!
(C)2009「ドロップ」製作委員会
映画「ドロップ」のあらすじ
15歳の中学生・信濃川ヒロシ(成宮寛貴)は“漫画みたいな不良”に憧れ、私立から公立の中学へ転校します。
(C)2009「ドロップ」製作委員会
髪を赤く染めて不良スタイルをキメていたヒロシは、早速不良たちに絡まれてしまいました。
不良グループに連れられて河川敷にやってきたヒロシは、いきなり不良グループのリーダー・達也(水嶋ヒロ)とタイマンの喧嘩をすることとなったのです。
全く歯が立たないヒロシでしたが、何度も立ち向かう根性を認められ、その後ヒロシは不良グループの仲間となり、喧嘩に明け暮れる不良ライフがスタートするのでした。
映画「ドロップ」の撮影秘話・裏話
ここからは、品川ヒロシさんが監督を務めた映画「ドロップ」の撮影秘話・裏話をいくつかご紹介していきます!
品川ヒロシさんの実話に基づいたストーリー
映画「ドロップ」は、2006年8月に出版された品川ヒロシさんの小説「ドロップ」が原作となっています。
2007年3月には、高橋ヒロシさんがキャラクターデザイン・原作の装画、鈴木大さんが作画を務めた漫画化されたことでも有名です!
小説が30万部、そして漫画は720万部の売上を達成しており、平成のヤンキー大作となっています!
そんな「ドロップ」ですが、実際に品川さんが体験してきた実話をもとに制作されているそうです!
(C)2009「ドロップ」製作委員会
ただ、全てが実話というわけではなく、一般受けしやすいようにいくつかフィクションも含まれている自伝的小説となっています。
自信の作品「ドロップ」について品川さんは、「ヤンキー映画ではなく、青春映画です!激しいアクションシーンは見どころではありますが、それだけじゃない。悪さを繰り返しながら温めていく友情もあれば、涙もあり、笑いもたくさんあります」と語っています。
本作「ドロップ」内でのケンカのシーンでは、バットや鉄パイプなどを武器に殴り合いをしているシーンが多くありました。
これらのシーンは実際に品川さんの経験談を基にしているシーンが多く、あまり手を加えていないところが多いそうです!
この映画を見て不良に憧れる人たちに対して、「不良になることは良くないことだと思います(笑)」と不良になることはあまりお勧めしていないようでした。
(C)2009「ドロップ」製作委員会
「中学生の頃の僕は、純粋に憧れてしまったけど、当時の僕はどこかリアリティがないままケンカしていた。ただ、そういうバカなことをしながら友情が深まることもあったし。僕らの仲間は運よく生き延びて、今は幸せに暮らしていますけど、この作品を見たあなたは不良にならないで下さい(笑)」とも語っています。
海外から特注した窓ガラス
本作中には、レストランの窓ガラスが割られるシーンがあるのですが、その際の窓ガラスは海外からの特注品だったのだそうです。
しかも、その値段が驚愕の一枚50万円!
このシーンについて品川さんは「さすがにリハーサルでは割れなかった。テイク2でOKが出たときにはスタッフ全員から拍手があがった」と語っていました。
でも、たった2枚でも100万円もかかっているんです!
意外な所に結構な費用が掛かっているのですね!(笑)
主演二人の撮影の裏側
映画「ドロップ」で主演の二人を演じた、成宮寛貴さんと水嶋ヒロさん。
(C)2009「ドロップ」製作委員会
このお二人を比べてみると、どちらかというと成宮寛貴さんのほうが良く話す感じで、水嶋ヒロさんがクールで静かな感じですよね。
撮影の合間や休憩中でもそのイメージ通りのお二人で、成宮寛貴が現場のムードメーカーだったそうです。
撮影スタッフさんたちも、「成宮さんのほうが年上ですけど、成宮さんのほうが良くしゃべり、水嶋さんは落ち着いていてお兄さんのような感じ」と語っていました。
また、成宮さんは水嶋さんとのケンカシーンの撮影をしていた際に、水嶋さんの急所を蹴ってしまうというハプニングもあったそうです。(笑)
ケンカとなると激しくなりがちなイメージがあるので、当たってしまうこともあるあるなのかなと思います。
でも、なんといっても急所に当たったとのことなので、クールな水嶋さんであってもかなり痛かったでしょう。(笑)
その他にも、乱闘のケンカシーンで成宮さんが水に落ちる場面があったのですが、その時に深く落ちすぎて底のコンクリートに鼻をぶつけて出血したのだとか!
これは想像しただけで鼻がムズムズしちゃいますね!(笑)
これには監督の品川さんも心配になり、『大丈夫?』と声をかけたそうです。
宮川大輔さんについて
品川さんは小説「ドロップ」が書き終わったとき、本になる前の原稿をお笑い芸人の先輩・宮川大輔さんに読んでもらったそうです。
「その後、宮川大輔さんから電話がかかってきて、まだ映画化が決まっていないのにも関わらず大輔さんは『俺、ヒデくんやるわな』と言われて。それがすごくうれしかった」と品川さんは語っていました。
エアビー再び!
今度は歴史を感じる場所に!
楽しみやなぁー。#ThanksAirbnb pic.twitter.com/TYQd7Dp5Bq— 宮川大輔 (@kesuidawagayami) March 14, 2019
しかし映画化が決まった際には、大輔さんがヒデくんを演じるのは年齢的に厳しいと感じた品川さんは、大輔さんを出演させるために小野くんという役を書き足したとのことです。
それに対して大輔さんは「ストーリーを膨らませてくれて、本当にありがたい」と感謝感激でした。
そしていざ撮影を開始したのはいいものの、大輔さんの演じる小野くんは標準語を話すため、大輔さんは標準語になれることに苦労したそうです。
何度やってもイントネーションが違うため、品川さんも何度も注意したところ、大輔さんは「もうええやないか!」と腹が立ったこともあったと語っていました。(笑)
大輔さんの撮影は1回目がものすごく面白いので、何度か撮影してOKが出そうなときにあえて新たな要求を入れることで、より面白いものになっていたというシーンが多くあったのだそうです。
レイザーラモンHGさんについて
HGさんも本作で登場しており、品川さんは「HGはとくに過酷だったと思います。プロレスもやっていましたが、ケンカの舞台はリング上ではなくファミレスとか神社だったので」と語っていました。
https://www.instagram.com/p/BUGKnhRBrRr/
HGさんの現在の体重は72~73キロほどですが、当時のHGさんはプロレスをやっており、92キロもの体重があったそうです!
さらに当時は素顔もあまり出していなかったため、「どこに出てたの?」と聞かれることが多かったようで、「僕がどこに出ていたか分かりましたか?」とご自身で心配されているようでした。(笑)
また、HGさんを起用した理由について品川さんは「ドロップキックしたあとマットを敷かないといけないんですけど、僕はドロップキックの後にカットを取るのが嫌だったためHGを起用しました」と語りました。
そのことについてHGさんご本人も「品川さんに『映画を撮るんだけど、お前、マット無しでドロップキック出来るか?』と尋ねられて『できます』と言ったら、『じゃあ出てもらおうか』と。そういうオファーのされ方でした」と語っています。
「マット無しでドロップキックできるからオファーした」とはすごい誘い方ですね!(笑)
それにすんなりOKを出すレイザーラモンHGさんもあっさりしすぎな気もしますね。(笑)
また、品川さんはHGさんの肉体美を良く見せるための工夫として、HGさんの肩の筋肉を張らせる作業の手伝いも行うほど真剣に取り組んでいたようです!
映画「ドロップ」の撮影秘話・裏話まとめ!
品川ヒロシさん監督の青春ヤンキー映画「ドロップ」は、ケンカだらけの映画ではなく、笑って泣けるストーリーが印象的な本当に“青春”が強い映画でした!
本作を一度見たことがある人でも、この記事を読んでから見てみると、また新たな楽しさが感じられます!
私は今回初めて「ドロップ」見ましたし、ヤンキー映画をあまり見たいとは思っていなかったのですが、本作「ドロップ」はとても面白く感動したので、これからはヤンキー映画もたくさん見てみたいなと思いました!
ということで今回は、品川ヒロシさん監督の映画「ドロップ」の撮影秘話・裏話をたくさんご紹介してきました!
皆さんもいろんなジャンルの映画を楽しんでいきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
(2019年11月現在の情報です。詳しい情報は公式サイトでご確認ください。)