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現代SF映画の大作「インターステラー」ラストの意味を考察!

映画「インターステラー」は2014年の映画で、

「インセプション」や「ダークナイト」で有名なクリストファー・ノーラン監督の作品です。

かの天才ホーキング博士の盟友である、有名な物理学者キップ・ソーン氏の宇宙理論に基づいた本格派SF映画です。

 

1968年の映画「2001年宇宙の旅」をオマージュした部分も垣間見られ、個人的には数段と上をいく作品。SFファンなら是非見ておきたい一作です。

インターステラー(C)2014 Warner Bros. Entertainment, Inc. and Paramount Pictures. All Rights Reserved.

 

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ただ、正直理解するのが少し難しい…。過去のSF映画の設定や一般的な宇宙論を、ある程度把握してから鑑賞することをおすすめします。

 

映画「インターステラー」のあらすじ

映画「インターステラー」のざっくりあらすじ

環境破壊が進み、枯れ地になりゆく地球。人類は滅亡を余儀なくされていた。元宇宙船パイロットのクーパー(マシュー・マコノヒー)は、死んだ妻の実家であるトウモロコシ農家で、義父と2人の子どもたちと暮らしていた。

ある時、娘のマーフ(マッケンジー・フォイ)の部屋で不思議な現象が起こるようになる。マーフは幽霊だと言いますが、クーパーには何かの暗号のように思えた。暗号を解読したクーパーは、示された謎の座標の位置へ向かった。

インターステラー(C)2014 Warner Bros. Entertainment, Inc. and Paramount Pictures. All Rights Reserved.

そこには既に解散したと思っていたNASAの施設があり、クーパーは「ラザロ計画」のパイロットを依頼される。悩んだ末に家族との未来を救うため、宇宙へ行くことを決めたクーパー。ブランド博士(アン・ハサウェイ)らと共に、家族を残して宇宙へ出発する。

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ネタバレ解説!映画「インターステラー」ラストの意味

「ラザロ計画」の真実とは?

クーパーがパイロットを請け負った「ラザロ計画」。先行して惑星探査に向かった宇宙飛行士たちの元へ行き、人類が生存できる惑星を見つけた先には2つのプランがありました。

 

プランAは、宇宙ステーションを経由して地球にいる人類全員で移住すること。その為には、地球に残るブランド教授が重力問題を解決する方程式を解くことが必要不可欠です。

プランBは、あくまでも予備のプランで宇宙船に乗せた人工授精卵を培養して、新しい惑星で人類を繁栄させること。

インターステラー(C)2014 Warner Bros. Entertainment, Inc. and Paramount Pictures. All Rights Reserved.

 

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クーパーは自分の子どもたちを救う為にラザロ計画の宇宙船パイロットを承諾した為、当然、プランAの成功を目標としていました。

 

しかし、ブランド教授が方程式を解くには「誰も観測したことがないブラックホールの内側」のデータが必要だったのです。つまり、計画実行時点で不可能!しかも、その事を知っているのはブランド教授本人だけ。教授はせめて人類という種の存続に望みをかけて、クーパー達を騙して計画を実行していたのです。

 

この事実がわかった時のクーパーの絶望感はとてつもないもの。家族のために地球を離れ、各惑星の自転による時間の流れの影響で実質何十年と費やして、仲間を失ってまで旅していたのに…。教授は自己犠牲の上、人類という種を救うためと言えど、自分の娘アメリアは宇宙に行かせているので(うまくいけば助かる)少しモヤっとします。

 

きっと人間は、危機的状況の時は自分の大事なものを守ろうとするんでしょう。教授にとってはそれがラザロ計画とアメリアだったわけで、ある意味クーパーと同じ思考なのかもしれません。

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マーフの本棚はブラックホール内とリンクしていた

アメリアをエドマンズ博士の惑星へ行かせるため、クーパーは自分自身を反動の推進エネルギーにしました。アメリアに計画を告げずに最後までジョークを言って送り出すシーン、クーパーの渋い漢気がかっこいい。ブランド教授といい、これも父親的な愛のように感じます。

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そして向かった未知のブラックホールの中には、高次元の世界があったのです。時間さえも物理的に移動可能な空間となっていて、反対側はマーフの部屋の本棚につながっていました。そこには、まだ地球にいる頃のクーパーや幼いマーフの姿も見えました。

 

クーパーは一瞬パニックになり、本棚の向こうの向こうのマーフに届かない声を張り上げます。「宇宙に行く前に俺を止めてくれ!」と必死でモールス信号を送ります。

 

…つまり、物語序盤でマーフが解読した、STAYというメッセージ。これは、家族を置いて宇宙に来た事を後悔して、クーパー自身が送ったメッセージだったのです。

 

そしてクーパーは高次元空間の存在意図に気がつき、マーフに地球の未来(方程式を解くこと)を託します。NASAの座標も、この場所へ導くために自分で送ったものでした。=「(導いたのは)彼らじゃない。俺たちだ。」=「パパが私の幽霊だったのね!」というわけです。

 

クーパーは、ターズと協力して方程式に必要なブラックホール内のデータをモールスに変換して腕時計の秒針へ送ります。マーフが何十年後かに自分のあげた腕時計を必ず取りに戻る信じて…。父からの愛に気づいた時のマーフの表情には目頭が熱くなります!

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アメリア博士の結末はどうなったか?

ケースの操縦のもと、片道の燃料のみで恋人のエドマンズ博士の惑星へと向かったアメリア。ラストで無事に惑星に辿り着き、ヘルメットを外しています。ということは、エドマンズ博士の惑星が酸素もあり人類が生存できる唯一の「正解の星」でした。

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残念ながら、エドマンズ博士はすでに死んでしまった後だったようで、アメリアはIDプレートを置いてお墓を作っています。しかし、何やらライトアップされた施設の描写もあり、エドマンズ博士は愛するアメリアならきっと自分の星に来てくれると信じて環境を整え待っていたんでしょうね。

 

そして、クーパーもまた、アメリアならきっとエドマンズの星に辿り着いているだろうと信じて、ターズと共に独断でアメリアを救いに旅立つのです。

 

映画「インターステラー」は、物語通して『愛こそが導き』というテーマが感じられます。専門用語バリバリのSF映画のくせに、人間の愛で一貫したストーリーこそがこの映画の魅力です。

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映画「インターステラー」の隠れたみどころ

「ターズ」という良キャラの圧倒的存在感!

終始シリアス寄りな展開が続く作品の中で、きらりと光るのがロボット・ターズのブラックジョーク。クーパーの最高の相棒です。走るシーンなんかも、可愛らしく見えてきます。

 

もう1人のロボット・ケースが、最後にクーパーのことを師匠と呼ぶのも感慨深い。ロボットにさえも愛を感じさせるこの演出は素晴らしい!


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自分勝手の極み!マン博士の大暴走

映画「インターステラー」イチの外道キャラと言っても過言ではないマン博士。死にものぐるいでクーパーに頭突き攻撃したり、忠告を無視してハッチを開けたりと大暴れして吹っ飛びます。マッド・デイモンの暴走演技にも注目です。

オデッセイ(C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved

余談ですが、SF映画ファンの多くは、数年後に映画「オデッセイ」の予告映像を見て「マン博士、火星で生きてたんかーい!」と思ったのではないでしょうか。思いませんでしたか?私は思いました(笑)

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映画「インターステラー」のまとめ

 

最先端の宇宙理論をベースにした想像のリアリティ溢れる設定と、人間の愛をテーマにした感動の物語のベストマッチ。

 

正直、宇宙理論だけでなく、時系列もかなりややこしいので、初見では理解に苦しむ点はあります。個人的には、どちらかと言えばスルメ映画です。理解しようと振り返って考える時間も映画の醍醐味ですよね!

 

一度見て、考え、またじっくりと見て、また感動する。そんな風に、映画ファンを何度も楽しませてくれる名作SF映画です。

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(2019年9月現在の情報です。詳しい情報は公式サイトでご確認ください。)