いまや1つのジャンルとして定番化した「韓国ドラマ」ですが、未だに全く見たことが無いという人も多いようです。
そういう私も長年CDショップで働いていたのに当時は見ておらず、仕事を辞めてから見るようになりました。
その理由としては、仕事柄多くの作品や情報に囲まれていることもあり、一度見始めると歯止めが効かなくなると思っていたからなんです。
予想通り数年前から見始めると、とめどなく見るようになってしまいました。
そんな私が今回選んだ作品は、見始めたのが近年な為それ以降の作品が中心で、韓流ブーム初期の作品などが入っていないのも特徴です。
そして、個人的に何十話もあるドラマや時代劇などは好みでなく、あまり見ていないこともあり選んでおらずサスペンスドラマも繰り返し見たいタイプではないので選んでいません。
選んで見て分かったのは、比較的韓国ドラマを見始めた頃に見た作品を選んでいるということで、やはり「韓国ドラマ」に対しての先入観がなかった頃の方が作品に対する印象が強いようです。
好きな作品について書いていたら6000文字超えの対策になってしまったので目次からタイトルをチェックし気になった作品から見るのが良いかと思います。
【第2弾】韓国ドラマを300本以上見た筆者がオススメする作品10選!
おススメ韓国ドラマ10選!
そんな個人の趣向がガッツリと影響した作品チョイスになっていますが、良ければ参考にしてみて下さい!
アクシデントカップル(2009)
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アクシデント・カップルのあらすじ
数多くの大ヒット映画で主演している俳優ファン・ジョンミンさんと、日本でもリメイクされたヒット映画『カンナさん大成功です!』で知られたキム・アジュンさんが主演したロマンティック・コメディです。
韓国のラブロマンスの場合、貧乏なヒロインが財閥の御曹司や社会的地位の高い主人公と結ばれるというのが定番ですが、本作の場合は映画『ノッティングヒルの恋人』のような”逆シンデレラストーリー”なんです。
平凡な郵便局員がひょんなことからトップ女優と偽装結婚することになり、それかやがて本物へと変わっていくというストーリーです。
みどころ、感想
このドラマは本当に大好きな作品で、これまでに何度も見返しています。
契約結婚や主人公二人の格差に成長のドラマなど特に珍しい設定ではないのですが、当初冷たい印象だった美人女優がイケメンとは言えない地味な主人公と出会ったことで人間的になっていき、そして表に出るタイプではなかった主人公とも女優と出会ったことでどんどん変わっていくんです。
嫌な悪役の存在や悲しい人間ドラマもあるのですが、作品全体を通してコミカルかつ温かみがあるのが特徴で、兄弟愛や家族愛にホロッときたり、韓国ドラマにしては珍しく登場人物の殆どがいい人だというのもポイントです。
ドロドロとした展開の韓国ドラマが苦手な人にオススメの笑って泣けて感動出来る傑作です。
運命のように君を愛してる(2014)
©2014 MBC
運命のように君を愛してるのあらすじ
2008年の台湾ドラマ「ハートに命中!100%」をチャン・ヒョク&チャン・ナラ主演でリメイクしたラブコメデイです。
一夜の過ちから、地味で平凡なヒロインと財閥の御曹司が結婚することになるというラブコメ定番の設定を活かしつつ、韓国ドラマらしい事故、記憶喪失、病気などの定番要素を加えて台湾ドラマの持ち味も活かしたピュアな作品になっています。
みどころ、感想
このドラマは主人公二人が様々な障害を乗り越えながら本当に愛し合うようになる過程を描いたもので、ストーリはシンプルなんですがキャラクターが強烈なのがポイントとなります。
なんといってもチャン・ヒョクさん演じるイ・ゴンというキャラクターが強烈で、変な笑い方にオレ様タイプな性格はコントのようで非常に印象的。
対するチャン・ナラさん演じるミヨンは地味な眼鏡女子というもので、この二人の相性が最高なんです。
最初はゴンに振り回されるミヨンですが、後半になると立場が逆転するのも面白いところ。
ミヨンにとって辛い展開や悲しい出来事がありながらも楽しく見られるのは、魅力的な脇役の存在と韓国ドラマらしくない優しい家族の存在のお陰です。
個人的にはオリジナルよりも、こちらの方が好みですね。
キルミー・ヒールミー(2015)
©2015 MBC
キルミー・ヒールミーのあらすじ
この作品は多重人格をテーマとしたシリアスなサスペンス作品でありながら、その個性的な人格によって巻き起こす爆笑ラブコメでもあります。
軸としては多重人格の治療というものがあるのですが、主人公とヒロインの恋愛ドラマも勿論重要で、そこに別人格との三角関係や、過去から繋がる複雑な人間関係もネックとなります。
主人公が多重人格となってしまった訳や、ミステリアスな過去の事件など、癒しのドラマのと恋愛、そして過去の因縁がうまく合わさった作品です。
みどころ、感想
主演のチソンとファン・ジョンウムは以前ドラマ『秘密』でも共演しており、この二人の相性はバッチリですし二人のコミカルな演技もみどころとなります。
主人公には7人の人格があり、そのどれもが個性的でどのキャラクターが表に出てくるかで作品のテイストも変わってきますし、そんな主人公に振り回されるヒロインとその兄とのやり取りが笑えます。
チソンの演じ分けは見事ですし、ファン・ジョンウムのコメディエンヌぶりも抜群でした。
後半に物語の真相をつく展開になってもシリアス一辺倒にならず、ちゃんとコミカルさを忘れていないのもよ良かったです。
グッド・ドクター(2013)
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グッド・ドクターのあらすじ
このドラマはアメリカと日本でもリメイクされた医療ドラマの名作です。
主人公には天才的な才能があるのですが自閉症でもあります。
一見するとその才能を発揮していく展開になるのかと思いきや、人間関係の築き方を学んだり恋をすることで人間的にも成長し、徐々に医師としても認められていくようになるというヒューマンドラマの要素が強い作品になっています。
みどころ、感想
難しい役どころを見事に演じたチュウォンと、ヒロインとなるムン・チェウォンの相性も良く、二人の恋愛ドラマとしても見応えのある作品です。
本作はいい意味で韓国ドラマらしくなく、病院内での権力争いも控え目ですし、余計なサスペンス要素もないので、韓国ドラマが苦手だと思っている方でも見やすい作品だと思います。
主人公の成長によって周りの医師たちにも影響を及ぼすのも素敵ですし、手術が成功して終わりだったり、医療問題についての重苦しいだけのものとは違い、ハートフルでコミカルなテイストなのも好きな要因です。
恋のスケッチ~応答せよ1988~(2015-2016)
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恋のスケッチ~応答せよ1988~あらすじ
今の韓国のケーブルチャンネルドラマがあるのは「応答せよシリーズ」の成功があってこそといっても過言でなく、そのシリーズの第三弾となるのが本作です。
このシリーズは、ヒロインと登場人物の誰が結ばれるのかを予想しながら見るという共通点があるのですが、その点を除いたとしても非常に優秀なシリーズで、本作はこれまでのシリーズと比べると「家族愛」に重点を置いた内容になっています。
みどころ、感想
これまでのシリーズと比べると登場人物も話数も多いのが特徴で、1988年のという時代のテイストもあってか、青春ドラマというよりもノスタルジー感漂うファミリードラマといった印象がありました。
恋愛よりも友情や家族のドラマの方に重きを置いていて、コミカルさも泣ける要素も格段に多くなっているのも特徴です。
恋愛だけをとってみると第二弾の「応答せよ1994」の方が見応えがあるのですが、ドラマ全体としての完成度や感動具合は本作が上だと思います。
とはいえ、シリーズ三作とも名作なので余裕があれば全て見てほしいですね。
ディア・マイ・フレンズ(2016)
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ディア・マイ・フレンズのあらすじ
平均年齢70代という女優さんたちを主人公にしたヒューマンドラマです。
韓国の映画界やドラマ界を代表するベテラン女優さんたちが多く出演している作品で、言うなれば「老人たちの青春ドラマ!」といったような作品です。
老女たちの修羅場や恋愛に爆笑させられつつ、現実問題をリアルに描いた辛く悲しい話などもあり、大いに笑い、目一杯感動の涙を流しました。
みどころ、感想
70代の女優さんというと、脇役としての会長役や大妃役、祖母役などでしか見ないものですが、本作でも誰かの母であったり祖母であるのは同じながらも、本作では彼女たちが主人公として描かれています。
本作は彼女たちの友情ドラマであり、日常の悩みや病気について、子供達の話や夫との問題などの話でもあるんですが、意外なサスペンス風な展開があったり、下世話な話もあったりと実にバラエティ豊かな内容なんです。
全体的に見ると笑いあり涙ありのヒューマンドラマなんですが、老人たちの切実な話とは別に、コ・ヒョンジョンさんとチョ・インソンさんの恋愛ドラマが非常に泣けます。
老人たちの話だけだと見る人が限られて来ると思うのですが、この二人の恋愛ドラマがあるお陰で物語に入り込むことが出来ました。
トッケビ~君がくれた愛しい日々~(2016-2017)
© STUDIO DRAGON CORPORATION
トッケビ~君がくれた愛しい日々~のあらすじ
それまで『恋のスケッチ~応答せよ1988~』が持っていたケーブルチャンネルの視聴率記録を塗り替えたのが本作です。
日本でも人気の高い俳優コン・ユと演技派女優として名高いキム・ゴウンが主演を務め、共演のイ・ドンウクやソンジェも高い人気を獲得しました。
近年数が増えたラブファンタジードラマの決定版とも言える作品でありながら、恋愛ドラマとブロマンスに特化した作品で、かなり泣ける作品でもあります。
みどころ、感想
本作はいわゆる人間と人外の者との恋愛を描いたファンタジードラマです。
これまでにも同様な設定の作品はいくつかありましたが、それらと比べるとファンタジー要素は控え目でロマンティックかつコミカルなテイストの作品です。
ファンタジー要素を全面に出した作品も勿論いいのですが、本作のような正統派の恋愛ドラマのトッピングのように使われるのも効果的で、
非常に感情移入しやすかったです。
ラブロマンス、コメディ、友情、ファンタジー、アクション、サスペンスの要素がありながら、ごちゃごちゃにならず上手くまとまっているというのは素晴らしいですね。
そして「生まれ変わり」や「来世」などというファンタジックな要素を入れながらも、それを素直に受け入れられるのは世界観の作り方やキャラクター設定が上手いからで、出会いと別れのドラマとして見事でした。
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ヒーラー~最高の恋人~(2014-2015)
Licensed by KBS Media Ltd. ©2015 KBS. All rights reserved
ヒーラー~最高の恋人~のあらすじ
本作はチ・チャンウク&パク・ミニョン共演で贈る、韓国ドラマとしては珍しいヒーローもののエンターテイメント作品です。
主人公は「闇の便利屋」という謎多き人物で、表向きは頼りない新聞記者としてヒロインと共に働いています。
元々は人を避けて闇に生きてきたのですが、ヒロインと運命的な出会いをしたことで、正体を隠し命懸けでヒロインを守ろうとするようになります。
みどころ、感想
このドラマはまるでアメコミヒーローかのような主人公の設定がウリの作品です。
基本軸として過去と現在を行き来しながらの悪の権力との戦いが描かれているのですが、サスペンスはもちろんながら、アクション、コメディ、ラブストーリーと色んな要素が詰まっているのが本作の特徴です。
色んなジャンルの作品にサスペンス的要素を絡めるのは韓国ドラマのお決まりですが、本作は色んな要素を加えながらもバランスがいいのがポイントで、重苦しくなりすぎていないのがいいところだと思います。
韓国ドラマ定番の財閥や、出生の秘密、三角関係なども登場するのですが、明るいキャラクターたちの存在や甘いラブロマンスもあるためありきたりな作品とは一線を画すものとなっています。
星から来たあなた (2013-2014)
© HB ENTERTAINMENT
星から来たあなたのあらすじ
韓国を代表するスター俳優チョン・ジヒョン&キム・スヒョンが共演し大ヒットしたファンタジック・ラブコメディ。
おバカなトップ女優とクールな宇宙人とのラブコメディと聞くと変に思うかもしれませんが、本作はそんなトンでも設定を上手くまとめ上げ笑って泣ける作品に仕上げています。
素性を隠しながら地球に暮らしてきた宇宙人が、ワガママだけどどこか憎めない女優と恋に落ちたことで巻き起こす事件や恋愛模様をユニークに描きます。
みどころ、感想
長らくテレビドラマに出演していなかったチョン・ジヒョンが流石のコメディエンヌぶりを発揮して、『猟奇的な彼女』に匹敵する魅力を見せてくれています。
この作品の特徴として挙げられるのがキャラクターの二面性で、普段女優としての雰囲気を醸し出していい女ぶっているものの、実はかなりおバカだったり恋愛初心者だったり、彼女の影響をうけてクールな主人公もキャラが崩れてしまったりと、この二人のコンビネーションが最高に面白い作品です。
このドラマはファンタジーとサスペンスが融合した作品なんですが、そこにはっちゃけたラブコメが入ることでまとまりが良くなっていて、
かなり凶悪な犯罪が裏で行われていても重苦しくならないのは、緊張と緩和が見事だからに他ありません。
ミセン-未生- (2014)
(C)CJ E&M Corporation,all rights reserved.
ミセン-未生-のあらすじ
日本で『HOPE~期待ゼロの新入社員~』のタイトルでリメイクもされた感動のヒューマンドラマ。
韓国ドラマとしてはかなり珍しい恋愛要素をほぼ排除した作品であり、それであっても高い視聴率と評価を得た社会派ドラマです。
囲碁の世界で挫折した主人公が、コネ入社した総合商社の中で悩み苦しみながら働いていく姿を描いた作品で、日本のエンターテイメント性の強いお仕事ドラマとは違った魅力があります。
みどころ、感想
囲碁の世界でプロ目前まで行った主人公の話というと、囲碁で培ったものを活かして会社の中で活躍する姿を描くのかと思うかもしれませんがそういう物語ではなく、一般常識が欠如してコミュニケーション能力も乏しい主人公の成長をリアルに描いているんです。
会社というコミュニティの中での差別やいじめについても描きつつ、あえて劇的な展開や派手な演出をしていないのも特徴なんですが、非常に感動的で心震わされる何かがある作品でした。
これまでに見た韓国ドラマだと、会社でのパワハラやセクハラがとんでもなく酷いもので、見ていて嫌になることばかりだったんですが、本作は総合商社ということもあってか日本人から見ても共感出来るところも多く、それゆえにリメイクもされたんだと思いました。
オススメする韓国ドラマ10作品のまとめ
色んなサイトを見ると、日本ではイケメンたちが沢山登場するドラマが人気のようですが、今回選んだ作品にはそんなタイプの作品は入っていません。
勿論、定番の作品や名作と名高いものも入ってはいるのですが、個人的にはコミカルさが入っていたりバランス的に優れたものが好きな傾向があることが今回改めてわかりました。
2016年以降の作品が入っていないのは、これらの作品と比べて斬新か面白いかを比べてみるとそれを上回るものがないと思っただけで、それはドラマを見すぎたことでの「お決まりに対する飽き」や「似たテイストの作品を比べてしまう」ことから来るものだと思います。
韓国ドラマを300本以上見た筆者がオススメする作品10選!vol.2
(2019年6月現在の情報です。詳しい情報は公式サイトでご確認ください。)