『ターミネーター』、『タイタニック』、『アバター』と大ヒット作品を世に送り続けてきたジェームズ・キャメロン監督。2019年昨今は、プロデューサーとしても多くの作品を作り出しています。そんなジェームズ・キャメロンの原点ともいえる監督としての作品を紹介していきます。
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ジェームズ・キャメロン監督とは?
まずは最初に、ジェームズ・キャメロン監督について簡単に紹介していきます。
ジェームズ・キャメロンは、1954年生まれ。カナダのオリタリオ州出身。
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— James Cameron (@JimCameron) June 1, 2013
10代の頃から映画制作に目覚め、16ミリなどで実験映画を作り始めます。
1978年には自主短編映画『Xenogenesis』を制作したことがきかっけで映画業界に入ることに。
いくつかのスタッフを経て、『殺人魚フライングキラー』で監督デビュー。
Alita has been near and dear to me for a long time, and I could not have imagined anyone better than Robert to realize my vision, while still creating something that is so distinctly "him".
Thank you for bringing this project to life @Rodriguez. pic.twitter.com/eJKx8SiV1m
— James Cameron (@JimCameron) February 15, 2019
その後、『ターミネーター』の脚本が注目され、まずは『エイリアン2』と『ランボー/怒りの脱出』の脚本依頼がきます。
そこからは、『ターミネーター』を自らが監督し、ヒットメーカー監督の仲間入りとなるのでした。
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— James Cameron (@JimCameron) May 7, 2019
彼はさまざまな顔を持ち、監督・プロデューサーはもちろんのこと、探検家でもあり考古学にも精通。
プロデューサーとしては多くのドキュメンタリー作品も世に送り出しています。
ジェームズ・キャメロンの原点!「ターミネーター」シリーズ
ジェームズ・キャメロンが監督をしたのが、1984年の『ターミネーター』と1991年の『ターミネーター2』です。
I had a blast overseas, but it's nice to come home and hang out with old friends (despite the fact that most of them are trying to kill me) at @Lightstorm_Ent. pic.twitter.com/pBaN6V06OG
— James Cameron (@JimCameron) February 5, 2019
その後も、別の監督で第4弾まで製作された人気シリーズ。
2015年にはこれまでのシリーズを一度リセットし、『ターミネーター:新起動/ジェニシス』が公開されました。しかしながら、興業も評判も思うように揮わず、元々3部作として製作される予定が第2弾以降はストップしてしまいました。
そして、2019年には、改めて最初の2作品の正式な続編として、『ターミネーター/ニュー・フェイト』が公開されることに。
ジェームズ・キャメロンは製作総指揮、『デッド・プール』のティム・ミラーが監督を務めました。
今回はジェームズ・キャメロン監督の原点ともいうべき最初の2作品について紹介します。
『ターミネーター』
『ターミネーター』は、1984年に作られた「ターミネーター」シリーズの第1弾映画です。監督のジェームズ・キャメロンを世に知らしめた作品でもあります。
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核戦争が起こり世界は破滅。その後、機械が世界を支配しようとする中、生き残った人間たちは抵抗を続けることに。
2029年も人間と機械は熾烈な争いを繰り広げていました。
その元凶を断ち切るべく、1984年の世界に未来からやって来た人型の殺人機械ターミネーター。
そのターミネーターに命を狙われる女性サラ・コナーと彼女を助けるため同じように未来から来た戦士カイル・リースを描くSFアクションです。
未来の人間側のリーダーであるジョンが自分の母親であるサラを助けるために送り出したのがリースでした。そして、1984年の世界でリースとサラは恋に落ちます。
結局、ターミネートに勝利するものの、リースは命を落としてしまいます。しかし、サラはジョンを身籠るのでした。
低予算映画ながら、それを感じさせてない見事な演出で、世界中において大ヒットを記録しました。出演は、サラ・コナーにリンダ・ハミルトン、カイル・リースにマイケル・ビーン、ターミネーターにアーノルド・シュワルツェネッガー。
ここから大ヒットシリーズ「ターミネーター」の物語が幕を開けました。
『ターミネーター2』
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『ターミネーター2』は、前作『ターミネーター』の続編。監督は前作同様、ジェームズ・キャメロンです。
あれから10年後の1994年。サラはリースとの子供・ジョン・コナーを出産するも、人類滅亡を人々に訴えることで狂人扱いされ精神病院に。ジョンは養子に出されています。
しかし、人類滅亡と言われてる1997年まで残りわずかとなっていました。そんな中、またしても未来から2体のターミネーターが送り込まれてきます。
1体は未来を支配している機械・スカイネットによって送り込まれたT1000型。未来の人間側の指導者になるはずのジョンの抹殺を命じられています。もう1体は、未来のジョンが少年ジョンを守るために送り込んだT800型でした。
このT800は以前、サラを殺そうとした型と同じものです。T1000に執拗に追いかけられるジョンを救い、サラを病院から脱走させ、皆で共に人類を滅亡の危機から救うため協力することになるのですが……。
出演は、前回同様、サラ・コナーにリンダ・ハミルトン、T800にアーノルド・シュワルツェネッガー、ジョン・コナーに映画初出演のエドワード・ファーロング。前作のサラは何も知らない女子大生でしたが、本作では完全に鍛え上げられた体になって別人のように強くなっています。そして、ジョンをリーダーにするべく指導をしているのでした。
また、前回は敵であったT800型ターミネーターが今度は味方になるといった展開が本作の見どころ。T800 はあくまで機械ですが、その感情を垣間見ることができ、観客の心を打つ感動作になっています。
「エイリアン」シリーズ第2弾!『エイリアン2』
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『エイリアン2』は、1979年に公開されたリドリー・スコット監督の映画『エイリアン』の続編です。
最初の映画『エイリアン』はあくまで、大型宇宙船に侵入した、エイリアン(異星人)に乗組員が次々に襲われていくという設定に対して、今度はそのエイリアンと戦う物語となっています。
主人公リプリーを前作同様シガニー・ウィーバーが演じ、本作ではアカデミー主演女優賞候補にまでなりました。
前作で唯一の生き残りである2等航海士リプリーが眠る催眠カプセル。57年後にようやく発見されます。しかし、エイリアンの脅威を説明しても誰も信じてもらえませんでした。
それどころか、エイリアンの卵の巣となっている惑星LV426に人類が住みついていることを知り驚くリプリー。
連絡が途絶えているその惑星・アチェロンに調査に行くことを打診され、新たな仲間と共に探索へ向かうのでした。
「エイリアン」シリーズは最初の作品から「エイリアン・フェニムズム」がささやかれていてます。子孫を残そうとするエイリアンの母性、惑星で発見した小さな女の子を守るリプリーの母性とが重なり合って、互いの子供を守る母同志の戦いを現している映画となっていました。1作目を見ずとも十分に楽しめる作りになっています。
深海に潜む愛と感動の物語!『アビス』
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『アビス』は、1989年に公開されたジェームズ・キャメロンのオリジナルSF映画です。彼が高校時代に書いた短編小説に肉付けする形で映画化されました。公開版と完全版の2種類が存在しています。
アメリカ海軍の原子力潜水艦が、深海で謎の物体と遭遇し襲われてしまいます。
そこで、その近くにあった海底油田採掘用試作品住居である「ディープコア」を拠点に、救助活動を行うことに。
バッド・ブリッグマンたちクルーと、コフィ大佐率いる海軍のダイバーたちと、ディープコアの設計者リンジーが招集されます。
バッドとリンジーは実は夫婦ではありますが、離婚問題で揉めていました。
襲われた潜水艦の救助作業が進む中、巨大な光る物体を目撃したクルーが昏睡状態に。同じ頃、リンジーもその光を目撃していました。
一方、コフィたちはこっそり潜水艦から核弾頭を回収したのです。果たして謎の光とは敵なのか、深海に存在する生物体とは!?
バッドをエド・ハリス、リンジーをメアリー・エリザベス・マストラントニオが演じました。キャスト自身も実際の水中で撮影し、よりリアリティのある迫力のある映像は、アカデミー賞でも視覚効果賞を受賞。観ている人間も実際の海底にいるような見事な演出です。
また、公開版と完全版の異なる最大の点は、エンディング部分。完全版の方がこの物語で伝えたかったテーマがより伝わるように感じられます。興味のある方は、ぜひ見比べてみてくさい。
超大型アクション・スパイコメディ!『トゥルーライズ』
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『トゥルーライズ』は、1994年に公開されました。製作費120億、「ターミネーター」シリーズのアーノルド・シュワルツェネッガー主演の超大作映画で、1991年に公開されたフランス映画『La Totale』のリメイクです。
シュワルツェネッガー演じる主人公・ハリータッカーは、大統領直属の国家保安組織である「オメガ・セクター」に所属するスパイ。
しかしながら、妻子にも実の姿を隠し、ロサンゼルスでごく平凡に暮らすコンピューター会社のセールスマンとして生活を送っています。
そんな彼がスパイの仕事を遂行する最中、妻が浮気しているかもしれないと疑問を持ち始めます。
迫りくる国家の危機と家族の危機。この状況をハリーはどう切り抜けていくのでしょうか。
ハリーの妻・ヘレンをジェイミー・リー・カーティスが、シュワルツェネッガーと息の合った夫婦役を演じました。
本作は戦闘機の実機が使用されるなど、アクションシーンの見応えは格別。それと同時に、シュワルツェネッガーのコメディ演技も見どころのひとつではないでしょうか。
史上最高のラブロマンス!『タイタニック』
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『タイタニック』は、1912年に実際に起きたイギリスの豪華客船・タイタニック号の沈没事故を基に製作されたラブストーリーです。1997年に公開されると、瞬く間に大ヒットを記録しました。
タイタニック号の沈没事故から奇跡的に生還した一人の女性が語り出す悲劇のラブストーリー。1912年、イギリスのサウサンプトン港から豪華客船タイタニック号が処女航海に出発しました。
賭けに勝ち、タイタニック号に乗り込んだ画家志望の青年ジャック。彼はそこで、上流階級の娘ローズと出会います。
彼女は家のため、勝手に決められ婚約に悩み海に身を投げようとしたところをジャックに助けられます。互いに惹かれ合う二人が恋に落ちるのに時間はかかりませんでした。
しかし、航海の途中、タイタニック号が氷山と接触してしまいます。船は徐々に海の中へと沈み始めていきますが、果たして二人の運命は……。
ジャックをレオナルド・ディカプリオ、ローズをケイト・ウィンスレットが演じました。本作は、これまでSFアクションを中心に映画製作をしてきたジェームズ・キャメロン監督が挑んだラブロマンス作品。
アカデミー賞で作品賞を始め実に11部門での受賞を決めました。また、セリーヌ・ディオンが歌う主題歌「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」も大ヒットし、未だに歌い継がれています。今なお人々に愛される映画となりました。
大人も楽しめる3D超大作映画!『アバター』
(C)2009 Twentieth Century Fox. All rights reserved.
『アバター』は2009年に公開された3D、SFアクション映画です。これからの映画は3Dであると強く謳っていたキャメロン監督。
そんな彼が世に送り出した最初のデジタル3D映画として、高い注目を集めた作品でもあります。
2019年の映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』が公開されるまでは、世界興行収入歴代1位を記録していました。
(C)2009 Twentieth Century Fox. All rights reserved.
22世紀、地球のエレルギー問題を解決するのため、希少鉱物を有する衛星・パンドラに進出せざるを得なくなった人類。彼らは、そこに先住するナヴィと鉱物について交渉するもなかなか進まないでいました。
そんな中、元海兵隊員で戦いのため下半身不随になってしまったジェイク・サリーは、資源開発公社であるRDA社から誘いを受けます。
それは、一卵性双生児だった兄が急死し、彼の仕事を受けてほしいというもの。兄はアバターの操作員であり、そのアバターを利用できるのはジャイクのみだったからです。
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約6年の冷凍睡眠を経てパンドラに降り立つジェイク。
ナヴィ研究の権威でもあり、アバター計画の責任者・グレイス・オガースティン博士の下で働くことになります。
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そこでナビィとの交流を深めていくジェイクは、彼らの自然観に共感を覚え、いつしかネイティリというナヴィの若い娘にも惹かれていきます。
そんな中、次第に希少鉱物を巡って人類とナヴィとの抗争に巻き込まれていくのでした。
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主人公ジェイクにサム・ワーシントン。共演には、ネイティリのゾーイ・サルダナ、グレイス博士のシガニー・ウィーバーなどがいます。
そして、『アバター』は第5弾までシリーズ化されることが決定しています。『アバター2』に関しては、2020年12月には全米公開が決まっていて、その後のスケジュールも『アバター3』が2021年、『アバター4』が2024年、『アバター5』が2025年とすでに決定しているのです。まだまだ目が離せない「アバター」シリーズ!続編に期待大ですね。
こうしてジェームズ・キャメロン監督作品をまとめてみると、どの作品も見事なエンターテインメント作品として仕上がっています。早い段階から視覚効果を狙ったものや3Dなどのハイテク技術を取り入れる一方で、環境問題にも積極的に取り組んでおり、作品にも大きな影響を与えています。 多くの要素から成り立って出来上がるのが映画です。常に先をいくジェームズ・キャメロン!
監督としての確かな演出に裏打ちされた新しい挑戦に、私たちはまたワクワク・ドキドキさせられるに違いありません。今後の新作も楽しみ過ぎますね!
最後までご覧いただきありがとうございました!
(2020年3月現在の情報です。詳しい情報は公式サイトでご確認ください。)
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