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みんな待ち望んだ昭和の名作が帰ってきた!映画『男はつらいよ50お帰り 寅さん』

「わたくし、生まれも育ちも葛飾柴又です。帝釈天で産湯を使い、性は車、名は寅次郎、人呼んで、“フーテンの寅”と発します」ご存じ寅さんの口上です。この口上に続いて寅さんのいつも主題歌に乗って映画が始まる―お決まりの「男はつらいよ」の冒頭。

そんな「男はつらいよ」シリーズが生まれて2019年で50年が経ちました。松竹では50周年プロジェクトとしてさまざまな企画を立ち上げていますが、その目玉とも言うべき企画が、寅さんの最新作『男はつらいよ50お帰り 寅さん』。 

男はつらいよ50お帰り 寅さん(C)2019 松竹株式会社

最後の作品1997年の『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』から早22年。寅次郎を演じた国民的俳優・渥美清亡き今、果たしてどんな「男はつらいよ」になるのか、気になりますよね。 

今回は、日本が誇る映画「男はつらいよ」シリーズ最新作『男はつらいよ50お帰り 寅さん』を紹介していきます。

 

“寅さんシリーズ”について

この「男はつらいよ」シリーズ、若い世代の人たちはなんとなく知ってはいても、未見の人も多いはず。そこで、“寅さんシリーズ”について簡単に紹介していきます。 

男はつらいよ50お帰り寅さん(C)2019 松竹株式会社

「男はつらいよ」シリーズは最初、テレビドラマとして製作されました。テキ屋を生業とする主人公・車寅次郎が、故郷の葛飾柴又に戻ってくると必ず騒動が巻き起こるというコメディ。旅先で出会った“マドンナ”に恋するも失恋で幕を閉じるのがお決まりです。 

最終話で、寅さんがハブに噛まれて死んでしまうという終わり方にしたことで、視聴者から抗議が殺到。そこで、映画化を思いついた山田洋次監督が、松竹にて1969年よりシリーズをスタートさせたのです。 

そこから、渥美清が亡くなるまで作られ続けました。1995年まで出演しこの時点で48作。日本各地の美しい風景と共に国民的映画とまでになりました。 

1997年には特別編が1本、渥美なきまま製作されました。寅次郎の愛称から“寅さんシリーズ”としても親しまれています。

 

映画『男はつらいよ50お帰り 寅さん』は主人公が故人?

寅次郎を演じてきた渥美清が亡くなって、2019年で早23年。映画『男はつらいよ50お帰り 寅さん』は、主演が故人という異例の映画となる訳です。

 それでは果たしてどんな映画になっているのか。新作発表の際には、「現代パートと過去49作の名場面を合わせて、1本の映画に仕上げる」と説明がありました。昔の映画と今の映画とをミックスさせて、本当に映画として仕上がるのか。

男はつらいよ50お帰り寅さん(C)2019 松竹株式会社

その不安を担当プロデューサーはこう話しています。まず出来た脚本は不思議な感じがしたと。1969年から95年までの寅次郎のエピソードが、現在進行形の話の中に組み込まれていて、同時進行していたそうです。 

男はつらいよ50お帰り寅さん(C)2019 松竹株式会社

違和感は生じないのかとやはり考えたらしいのですが、新作の撮影が進み仕上がっていくにつれ、その心配はなくなりました。旧作は4Kの技術で見事によみがえり違和感なく、完成作品は想像以上のものになったとのこと。

現代の技術と旧作の素晴らしさが相まって、また新しい作品が誕生したのですね。技術の進んだ今の時代だからこそ実現した作品といえるでしょう。

 

映画『男はつらいよ50お帰り 寅さん』のストーリー

寅次郎の甥にあたる満男は、サラリーマンから小説家に転向していました。妻の瞳とは6年前に死別。一人娘のユリと二人暮らしです。 

男はつらいよ50お帰り寅さん(C)2019 松竹株式会社

その昔、葛飾柴又の帝釈天の参道にあった団子屋「くるまや」は、新しくカフェとして生まれ変わっていました。昔のままの店の奥手住居に、さくらと博が住んでいます。

物語は、瞳の7回忌の法事を「くるまや」で行うところから始まります。そんなある日、満男の最新作のサイン会の行列の中に、彼のかつての恋人・泉の姿がありました。 

男はつらいよ50お帰り寅さん(C)2019 松竹株式会社

泉は、結婚してイズミ・ブルーナとなりヨーロッパへ移住。仕事の都合で日本に帰ってきたとのこと。 

満男は「会わせたい人がいる」とイズミをリリーが経営するジャズ喫茶に連れて行きます。リリーは寅から最も愛されたマドンナです。その夜、「くるまや」にも招待するのですが……。

 

満男と泉のこれまでのあゆみ

映画『男はつらいよ50お帰り 寅さん』は、寅さんが主人公であるものの、寅次郎の甥で寅さんに大きな影響を受けてきた満男に焦点を当てた物語です。この満男ですが、かつて恋人となった泉と結婚したと思っていた人も多いのでは。 

そこで、これまでのシリーズの満男と泉のあゆみについて、出演作ごとに紹介していきます。 

第42作『男はつらいよ ぼくの伯父さん』

満男と泉は、柴又高校の先輩後輩という関係です。同じ吹奏楽部に所属し、満男の初恋が泉なのです。そんな泉は両親の離婚が原因で名古屋に引っ越すことに。

その後も、二人は文通をしていましたが、ある日、彼女から「淋しい」という手紙をもらいます。満男は思わず彼女に会うためバイクを飛ばして名古屋に向かうのですが、彼女はその時、佐賀にいました。佐賀に向かった満男は偶然、寅とも会うのですが……。 

第43作『男はつらいよ 寅次郎の休日』

泉は父の一男を探しに東京へやってきます。満男と一緒に父親の勤務先に訪問するも辞めて大分県にいると聞きます。 

泉が大分県に向かおうとすると、満男も思わずついていってしまいます。また二人で探すことに。父のことでずっとそばに居てくれた満男に泉は感謝をして、それぞれの家に帰るのでした。 

第44作『男はつらいよ 寅次郎の告白』

泉が就職のため東京に上京し、大学生になっている満男とも再会。就職活動はなかなかうまくいかず、落胆して名古屋に帰る泉を励ます満男でした。 

名古屋で母とうまくいかない泉は、気分転換に鳥取砂丘へ。そこで寅に偶然会います。泉からハガキをもらった満男もまたまた泉に会いに鳥取県へ向かいます。 

第45作『男はつらいよ 寅次郎の青春』

泉は東京で就職します。休み前になると、満男の家に遊びにいき家族のように過ごす日々。そんな中、泉は友人の結婚式に出席するため宮崎県へ。そこで、寅に偶然出会います。

寅は足をくじいていました。それを満男に知らせると、泉に会うため、またまた宮崎県へ向かう満男。一度3人で東京に戻りますが、泉の母・礼子が入院することになり、泉は仕事を辞め母のもとへ戻ることを決めます。満男は泉を見送るために東京駅へ行きます。そこでの別れ際、泉から満男に抱きつきキスをして別れを告げるのでした。 

第48作『男はつらいよ 寅次郎の花』

3年後、急に上京した泉。聞くと、医者の卵との縁談があると言います。動揺する満男でしたが、何もできずにいました。 

泉の結婚式当日、満男は突然「結婚なんてやめろ」と新郎新婦の乗る車に立ちはだかり、式をぶち壊してしまうのでした。満男は後悔しつつ奄美に。そこにはリリーと寅がいました。 

そこに、やってくる泉に責められる満男。とうとう愛を告白します。こうして二人は、ようやくお互いに気持ちが通じ合ったのです。 

このあと、二人は結ばれたのだろうと思っていた人も多いでしょうが、その後何かあったのですね。答えは、映画『男はつらいよ50お帰り 寅さん』でぜひ確認を!

 

映画『男はつらいよ50お帰り 寅さん』の出演者

映画『男はつらいよ50お帰り 寅さん』の主な出演者を改めて紹介していきます。 

車寅次郎/渥美清

主人公でテキ屋稼業を生業にし、全国各地を飛び回る“フーテンの寅”こと車寅次郎を演じるのは、渥美清。 

1928年生まれ東京都出身。最初は、新派軽演劇の舞台に立っていました。浅草のフランス座に入ります。1963年に主演作『拝啓天皇陛下様』で映画俳優として活躍。その他、映画「喜劇列車」シリーズにて喜劇路線で人気を得ます。 

テレビドラマ「男はつらいよ」シリーズで当たり役寅さんと出会い、それ以降、他の出演を断り、寅さんだけを演じた俳優です。 

倍賞千恵子出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

諏訪さくら/倍賞千恵子

寅次郎とは腹違いの妹・さくらを演じるのは、倍賞千恵子。 

1941年生まれ東京都出身。妹も女優の倍賞美津子。幼少期から歌がうまく、松竹音楽舞踏学校卒業し、そのまま松竹歌劇団へ。 

1961年に松竹映画にスカウトされ、1963年の山田洋次監督作『下町の太陽』にて主演に。それ以降、山田組の常連となります。「男はつらいよ」シリーズはもちろんのこと、映画『家族』や映画『幸せの黄色いハンカチ』などがあります。

吉岡秀隆出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

諏訪満男/吉岡秀隆

さくらと博の息子であり、寅次郎の甥として可愛がられた満男を演じるのは、吉岡秀隆。 

1970年生まれ埼玉県出身。子役から数多くの作品に出演。1980年の映画『遥かなる山の呼び声』のオーディションにて山田洋次監督に見いだされます。翌年の「男はつらいよ」シリーズより、諏訪満男役としてレギュラー出演を果たすのです。 

同年から始まる「北の国から」シリーズでもレギュラー出演を獲得。国民的に知られる名子役として名を馳せました。 

後藤久美子出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

イズミ・ブルーナ(及川泉)/後藤久美子

かつての満男の恋人。現在は結婚し、イズミ・ブルーナとなってしまった泉を演じるのは、後藤久美子。 

1974年生まれ東京都出身。小学生の頃からモデルとして活動。1986年に女優デビューも果たします。その美少女ぶりから「国民的美少女」と呼ばれることに。 

男はつらいよ」シリーズ以外にも数多くの映画やドラマに出演する中、1996年にフランス人のF1レーサー、ジャン・アレジと事実婚となりフランスに移住。子育てを優先し、女優業からは一線を引いています。本作で23年ぶりの女優復帰となりました。

前田吟出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

諏訪博/前田吟

さくらの夫であり、満男の父親・博を演じるのは、前田吟。 

1944年生まれ山口県出身。1964年テレビドラマでデビュー。1968年の出演した作品の演技が山田洋次監督の目に留まり、1969年より「男はつらいよ」シリーズに参加。その頃は、まださくらに恋する印刷工としての出演でした。 

男はつらいよ」シリーズ以外では、テレビドラマ「渡る世間は鬼ばかり」シリーズを長きに渡り演じ、お茶の間の顔となりました。 

夏木マリ出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

原礼子/夏木マリ

満男の初恋の相手、泉の母親・礼子を演じるのは、夏木マリ。 

1952年生まれ東京都出身。1971年より、中島淳子名義で歌手としてデビューしますが、1973年に夏木マリとして再デビュー。 

その後、女優としてテレビドラマや舞台などで活躍し、話題作に数多く出演。アニメや外国映画の吹替えやナレーションもこなし、女優のみならず幅広い活躍をみせています。 

浅丘ルリ子出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

リリー/浅丘ルリ子

寅次郎の永遠のマドンナ・リリーを演じるのは、浅丘ルリ子。

1940年生まれ満州国出身。北条誠の小説「緑はるかに」を映画化する際に、ヒロインのルリコ役を広く募集。そこに、応募し合格したことがきっかけで映画デビュー。 

その後、日活の看板女優として活躍。日活アクションのヒロインを務めました。映画の主題歌などを歌い、歌手としても活躍。クラブ歌手というリリーの役柄も好評を得ました。日本が誇る名女優のひとりです。 

山田洋次監督のこれまで

「男はつらいよ」シリーズの生みの親・山田洋次監督。数々の名作を世に送り出してきた監督を紹介します。

山田洋次は、1939年生まれ大阪府出身。松竹の川島雄三や野村芳太郎などの助監督を経て、1961年に映画『二階の他人』で監督デビュー。 

その頃から脚本家としても注目されていきました。その数年後、テレビドラマ「男はつらいよ」の原案・脚本を担当。 

その後、映画化する際に、脚本・監督として長きに渡るシリーズを成功に導きました。その作風は落語に影響を受けており、人情話を得意としています。そんな山田監督だからこそ、人々に愛される“寅さん”を生み出したのでしょう。88歳になった今も現役。日本が誇る名匠の最新作に期待も高まっています。

 

映画『男はつらいよ50お帰り 寅さん』のみどころ


映画『男はつらいよ50お帰り 寅さん』のみどころは数え上げればきりがなさそうです。そこで2つだけあげるとすると、旧作シーンが4Kで美しくよみがえっているところと、満男とイズミの展開といったところでしょうか。 

また渥美清の“寅さん”に会えるのももうすぐです。映画『男はつらいよ50お帰り 寅さん』は、2019年12月27日より全国松竹系にて公開されます。

(2019年12月現在の情報です。詳しい情報は公式サイトでご確認ください。)