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映画『ぼくらの7日間戦争』宗田理のベストセラー再び!今度はアニメ映画!

2019年現在から遡ること30年と少し前。小説「ぼくら」シリーズの第1作目「ぼくらの七日間戦争」が刊行されました。

管理教育に反抗した少年少女たちが、廃工場に立てこもり大人たちと繰り広げる七日間の戦いの話です。主人公たちと同世代の少年少女からの支持を受け、たちまち大ベストセラーとなりました。

1988年には、当時14歳の宮沢りえが映画初主演で実写映画化もされ話題に。そして、TM NETWORKが歌う主題歌「SEVEN DAYS WAR」もまた大ヒットを記録し、映画の人気にも拍車をかけました。

そんな「ぼくらの七日間戦争」が再びスクリーンに帰ってきました。しかも今度はアニメーション映画!果たしてどんな映画になっているのか、今回はアニメ映画『ぼくらの7日間戦争』を紹介します!

(C)2019 宗田理・KADOKAWA/ぼくらの7日間戦争製作委員会ぼくらの7日間戦争(C)2019 宗田理・KADOKAWA/ぼくらの7日間戦争製作委員会

宗田理原作「ぼくら」シリーズ

1985年、角川書店より「ぼくら」シリーズの初版本にあたる「ぼくらの七日間戦争」が刊行されました。原作は宗田理です。

宗田理は1928年生まれ、東京都出身。シナリオ製作、編集者などを経て、1979年作家デビューしました。

「ぼくらの七日間戦争」は最初に出版された際には児童小説ではありませんでしたが、小・中学生でも読みやすかったため、少年少女に人気を博しました。前作の成功に続けと、1991年、シリーズ10作目の「ぼくら秘湯探検隊」を原作とした映画『ぼくらの七日間戦争2』も公開されました。しかしながら、こちらは興行的には思わしくなかったという苦い過去もありました。

その後、ポプラ社から“図書館版”が出版されることになります。「ぼくら」シリーズは再び子供たちに注目されることに。2007年に、同社から「ぼくらの最終戦争」までの11作を再録し、書き下ろしのイラストをカバーにした新装版を出版。さらに、角川つばさ文庫でも再版されたのです。

ぼくらの最終戦争出典:https://www.amazon.co.jp/

そして、2019年に開催された「小学生がえらぶ! “こどもの本”総選挙」において8位にランクイン。小学校6年生の得票だけでみると堂々の1位を獲得していました。シリーズ累計発行部数は、2000万部を突破。今なお、愛され続けている小説なのです。

 

実写映画『ぼくらの七日間戦争』とは?

1988年に公開された映画『ぼくらの七日間戦争』は、小説「ぼくらの七日間戦争」を原作とした実写映画。80年代に邦画業界を一世風靡した角川映画の一本として製作されました。

宮沢りえ出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

当時、三井のリハウスのCMで一躍話題となった美少女・宮沢りえの映画初主演作としても大きな注目を浴びたのです。この当時は当たり前にあった体罰や抜き打ち検査など管理教育に反発する中学生たちが、廃工場に立てこもり、大人たちに戦争を挑むという物語。

その廃工場が自衛隊所有であることから、宮沢りえが“戦車”に乗って出てくるというシーンは衝撃的でした。そして、主題歌を担当したTM NETWORKの「SEVEN DAYS WAR」の大ヒットが映画の人気にも拍車を掛けました。

アニメ映画にあたり

小説「ぼくら」シリーズ。90歳を過ぎた宗田理は、現在もなお現役でシリーズの新作を書き続けています。そんな宗田が今回のアニメ映画化にあたり、製作陣に出した条件が、「大人への挑戦」と「ユーモラスな戦い」。

ぼくらの7日間戦争(C)2019 宗田理・KADOKAWA/ぼくらの7日間戦争製作委員会

これは、宗田自身がこのシリーズを書くことになったきっかけとのこと。30年前の子どもたちも、令和の時代の子どもたちも本心は変わらない、本来、子どもの持っているいたずら心や冒険心、大人への挑戦を子どもの視点から描こうとしたのだといいます。

ぼくらの7日間戦争(C)2019 宗田理・KADOKAWA/ぼくらの7日間戦争製作委員会

本作で監督を務めた若き村野佑太も、原作とかつての映画に精一杯の敬意を持って、新しい「ぼくら」の7日間戦争を紡いでいけたらとコメントしています。

 

アニメ映画『ぼくらの7日間戦争』ストーリー

長編アニメーション映画『ぼくらの7日間戦争』は、原作から約30年後にあたる、2020年の北海道が舞台。

ぼくらの7日間戦争(C)2019 宗田理・KADOKAWA/ぼくらの7日間戦争製作委員会

タイトルも、「七」から「7」へ変更されています。

主人公はいつもひとりで本ばかり読んでいる鈴原守。話し相手は、歴史マニアが集うチャットのメンバーだけ。

ぼくらの7日間戦争(C)2019 宗田理・KADOKAWA/ぼくらの7日間戦争製作委員会

そんな守は、幼馴染の千代野綾に片思いをしています。しかし、綾は父親の都合で東京へ引っ越してしまうことに。しかも、いきなり一週間後とのこと。

「せめて、17歳の誕生日はこの街で迎えたかった」という綾の願いを叶える為、守や綾の親友・山咲香織、クラスメイトの緒形壮馬、阿久津紗希、本庄博人までも巻き込んでいきます。

ぼくらの7日間戦争(C)2019 宗田理・KADOKAWA/ぼくらの7日間戦争製作委員会

そして、彼らは綾を連れ、古い石炭工場を秘密基地に7日間を過ごすことに。大人から隠れるためだけに企画したバースデーキャンプ。それが彼らの精一杯の抵抗でした。

ぼくらの7日間戦争(C)2019 宗田理・KADOKAWA/ぼくらの7日間戦争製作委員会

そんな中、その工場でタイ人の少年・マレットと出会います。彼は家族ともはぐれ、不法滞在で入国管理局に追われる身だったのです。ただのバースデーキャンプだったはずが、事態は思わぬ展開に発展していくのですが……。

 

アニメ映画『ぼくらの7日間戦争』登場人物と声の出演とスタッフ

長編アニメーション映画『ぼくらの7日間戦争』に登場する個性的なキャラクターと声の出演を紹介していきます。今回、実写映画『ぼくらの七日間戦争』の中山ひとみを演じた宮沢りえが、2020年の中山ひとみ役として登場するなど話題となっています。 

ぼくらの7日間戦争(C)2019 宗田理・KADOKAWA/ぼくらの7日間戦争製作委員会

鈴原守

主人公の高校二年生。いつもひとりで本を読んでいるおとなしい男の子。歴史マニアで、同じ趣味を持つ仲間が集うチャットに入り浸っています。隣の家に住む幼馴染の千代野綾に片想い中。

https://twitter.com/7dayswar_movie/status/1190811529706237952

CV: 北村匠海

1997年生まれ、東京都出身。ダンスロックバンドDISH//のリーダー。子役から活動を開始し、2017年の『君の膵臓をたべたい』で主役に抜擢され一躍、注目されます。

その後は、テレビドラマ、映画に数多く出演。主な映画出演作は、『君は月夜に光り輝く』など。公開待機作に、映画『サヨナラまでの30分』や『さくら』などがあります。声の出演に、アニメ映画『HELLO WORLD』があります。 

ぼくらの7日間戦争(C)2019 宗田理・KADOKAWA/ぼくらの7日間戦争製作委員会

千代野綾

守のクラスメイトかつ幼馴染。父親は地方議員。美人でお嬢様ではありますが、誰に対しても優しい女の子。17歳の誕生日を迎える1週間前に、父の仕事の都合で東京に引っ越しさせられることになってしまうことに。

https://twitter.com/7dayswar_movie/status/1176671538042425344

CV:芳根京子

1997年生まれ、東京都出身。スカウトで芸能界デビュー。その後、テレビドラマや映画など着々とキャリアを延ばしていきます。

その演技力からオーディション嵐と呼ばれていました。2016年にNHK連続テレビ小説『べっぴんさん』でヒロインに抜擢。主な映画出演作に、『累-かさね-』や『散り椿』などがあります。 

ぼくらの7日間戦争(C)2019 宗田理・KADOKAWA/ぼくらの7日間戦争製作委員会

中山ひとみ

かつて大人たちを相手に“七日間戦争”を起こした人物。それから30年の月日が流れ、本作でどのように関わっていくかは不明。

https://twitter.com/7dayswar_movie/status/1178396660424159232

CV: 宮沢りえ

1973年生まれ、東京都出身。実写映画『ぼくらの七日間戦争』にて映画デビュー。その後も、数々の作品に出演しています。

2003年の映画『たそがれ清兵衛』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。その後、2014年の映画『神の月』、2016年の映画『湯を沸かすほどの熱い愛』にて同賞を受賞しています。声の仕事では、特にナレーション業を多く務めています。

ぼくらの7日間戦争(C)2019 宗田理・KADOKAWA/ぼくらの7日間戦争製作委員会

山咲香織

守たちのクラスメイトで綾の親友。陸上部で活躍し、真っすぐな性格の体育会系女子。父親は建築会社の社長。

https://twitter.com/han_meg_han/status/1170355294599147521

CV:潘めぐみ

1989年生まれ、東京都出身。母も声優の潘恵子。元は女優活動をしていましたが、2011年に『HUNTER×HUNTER』の主役に抜擢され声優デビューします。

その後は声優を中心に活動。アニメ作品だけでなく吹替え作品など数多くの作品に出演しています。主な声の出演は、『ハピネスチャージプリキュア!』、『フルーツバスケット』など。 

ぼくらの7日間戦争(C)2019 宗田理・KADOKAWA/ぼくらの7日間戦争製作委員会

緒形壮馬

守たちのクラスメイト。ノリがよくクラスの中心的な存在。女子からの人気もあります。面白がって、守たちのバースデーキャンプにも参加することに。

 

CV: 鈴木達央

1983年生まれ、愛知県出身。声優を中心に活動していますが、現在はロックバンドOLDCODEXのメンバーとしても活動中。

主な声の出演は、「黒子のバスケ」シリーズ、テレビアニメ『警視庁 特務部 特殊凶悪犯対策室 第七課-トクナナ-』など。自身が出演する作品の主題をOLDCODEXが担当していることが多くあります。 

ぼくらの7日間戦争(C)2019 宗田理・KADOKAWA/ぼくらの7日間戦争製作委員会

本庄博人

守たちのクラスメイト。幼馴染の紗希に無理やり参加させられることに。バースデーキャンプにはあまり乗り気ではありません。

CV: 大塚剛央

1992年生まれ、東京都出身。2018年に公開された劇場版アニメ『詩季織々』のアニメ映画初主演を務め、同年、テレビアニメ『風が強く吹いている』でもテレビシリーズ初主演を務めました。今後期待される若手声優です。 

ぼくらの7日間戦争(C)2019 宗田理・KADOKAWA/ぼくらの7日間戦争製作委員会

阿久津紗希

守たちのクラスメイト。明るくノリのよい女の子。綾の誕生日を祝うためにバースデーキャンプに参加します。

https://twitter.com/michiiharu/status/1177820077229395968

CV: 道井悠

石川県出身。2012年より活動し、2014年にソーシャルゲーム『Tokyo7thシスターズ』にてメインキャラに大抜擢されます。その後もテレビアニメやゲームなどの声を担当。今後、ますます活躍が期待されます。

ぼくらの7日間戦争

マレット

守たちより先に石炭工場に身を潜めていた11歳のタイ人男の子。はぐれてしまった家族を探しつつ、不法滞在で追われています。

CV: 小市眞琴

東京都出身。声優として活動する前は、舞台を中心に女優として活躍。2014年から声優として活動し、2016年にテレビアニメ『バトルスピリッツ ダブルドライブ』にて初主演。この時も、本作と同様に少年役を演じました。その他、『アイドルマスターシンデレラガールズ劇場』などがあります。

ぼくらの7日間戦争(C)2019 宗田理・KADOKAWA/ぼくらの7日間戦争製作委員会

本多政彦

綾の父・地方議員である千代野秀雄の秘書。一見やる気がなさそうに見えますが、実は頭の切れるやり手。

櫻井孝宏出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

CV:櫻井孝宏

1974年生まれ、愛知県出身。1999年にテレビアニメ『ゲートキーパーズ』で初主演。2001年の『サイボーグ009THE CYBORG SOLDIER』にて一躍注目されます。

2005年には『ファイナルファンタジーVⅡアドベントチルドレン』がヴェネツィア国際映画祭に出展され、日本人声優としては2人目のレッドカーペットを踏みました。数多くの作品でメインキャラクターを演じる実力派です。

 

スタッフ

長編アニメーション映画『ぼくらの7日間戦争』のスタッフを紹介します。 

*監督:村野佑太

1984年生まれ。テレビアニメ『ブレイブビーツ』で監督デビュー。その後、「ドリフェス!」シリーズや『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』などの話題作を手掛けてきました。本作にて映画デビュー作となります。期待の若手監督です。

 

*脚本:大河内一楼

1968年生まれ、宮崎県出身。元はフリーライターで、ゲームの攻略本などを手掛けていました。『∀ガンダム』にて脚本を担当し、そこからアニメの脚本やシリーズ構成を手掛けるようになります。アニメの大作を数多く執筆。主な脚本は、映画『ブレイブストーリー』や「コードギアス」シリーズなど。

若手監督が率いる制作チームとベテラン脚本家がタッグを組み、新たな「ぼくら」シリーズが誕生しました。

ぼくらの7日間戦争(C)2019 宗田理・KADOKAWA/ぼくらの7日間戦争製作委員会

原作者・宗田理からのメッセージ

本作の公開に先駆けて、原作者・宗田理からのメッセージに次のような言葉があります。 

“子どもたちには、暴力ではなくイタズラで戦って欲しいです。そして大人たちは、それを受け止める度量を持った上で、しっかり怒って欲しい。「イタズラをしたら、怒られる」――。わかってはいても仕掛けようとする彼らの勇気こそが、未来へのメッセージになっていくはずだから。” 


そんな長編アニメーション映画『ぼくらの7日間戦争』は、2019年12月13日より全国にて公開です。

 

(2019年11月現在の情報です。詳しい情報は公式サイトでご確認ください。)