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映画『決算!忠臣蔵』討ち入りにはお金がかかる!?忠臣蔵エンタテインメント誕生!

これまで幾度となく映像化されてきた忠臣蔵が、今度はコメディ映画として登場!原作は、東京大学教授で歴史学者・山本博文の「忠臣蔵の決算書」。 

大石内蔵助は、討ち入りするまでに使用した費用すべてを帳簿に記録。その記録を読み解き、忠臣蔵の裏側を描いているのが「忠臣蔵の決算書」です。 

これを元にコメディ映画に仕上げたのは、映画『殿、利息でござる』や『忍びの国』の中村義洋監督。堤真一やナイティナインの岡村隆史などが関西弁全開で演じてます。今回は、この映画『決算!忠臣蔵』を紹介していきます。 

決算!忠巨蔵(C)2019「決算!忠臣蔵」製作委員会

原作は「忠臣蔵の決算書」

東京大学史料編纂所教授で歴史学者でもある山本博文。2012年、山本は、新潮社新書より「忠臣蔵の決算書」を出版します。内容は大石内蔵助が遺した決算書(=預置候金銀請払帳)を完全収録したものです。 

「忠臣蔵」の決算書 (新潮新書) (新書) / 山本博文/著

赤穂浪士が吉良邸へ討ち入りするまでに使われた軍資金は「約七百両」。これは、今のお金に換算すると、なんと約9500万円。 

大石内蔵助は、武器の購入はもちろん、会議室、住居費、飲食費などの必要経費に至るまで、討ち入りするまでにかかった費用を全て記録していたのです。彼の遺したこの会計帳簿を読み解くと、金銭面だけでなく、赤穂浪士たちの全てがわかってしまうという。 

数字がそれらを示しているというのです。現代に通じる予算管理の仕組みは、ためになること間違いなしですね。 

忠臣蔵とは?

江戸時代中期、元禄14年に3月14日。江戸城殿中松の大廊下で、浅野内匠頭が高家旗本の吉良上野介に斬りかかったという事件が起こりました。 

忠臣蔵出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

この一件で、浅野は即日切腹。吉良はお咎めなしとなりました。その結果を不服とする赤穂藩筆頭家老の大石内蔵助をはじめとする赤穂浪士47名が、

元禄15年12月14日、本所・吉良邸へ討ち入りし見事成功を収めるのです。 

その後、浪士たちが切腹に至るまでの一連の事件のことを総称し「赤穂事件」と呼んでいます。この事件を基にした歌舞伎や浄瑠璃が数多く上演されることに。 

決算!忠巨蔵(C)2019「決算!忠臣蔵」製作委員会

その中でも事件から47年後に創作された人形浄瑠璃「仮名手本忠臣蔵」は絶大なる人気を誇り、「赤穂事件」ものは定番となりました。 

以降、「赤穂時間」を扱った創作物を「忠臣蔵」と呼ぶようになったのです。 

映画『決算!忠臣蔵』のあらすじ

今から約300年前。後の世に語り継がれる事件が起こりました。場所は、江戸城・松の廊下。

決算!忠臣蔵(C)2019「決算!忠臣蔵」製作委員会

清廉潔白な赤穂藩藩主・浅野内匠頭はかねてより、賄賂まみれの吉良上野介を快く思っておりませんでした。その態度に据え兼ね、思わず斬りかかってしまいます。 

後日、幕府が下した結論は、浅野の即日切腹。突然藩主を亡くして、浅野家はお取り潰し、赤穂藩士たちは路頭に迷うことになってしまうのでした。 

世間では吉良への仇討ちを熱望していましたが、実際は藩士の数が多すぎて破産寸前だったのです。筆頭家老・大石内蔵助は勘定方・矢頭長助と共に、ひたすらリストラに励む毎日でした。 

決算!忠臣蔵(C)2019「決算!忠臣蔵」製作委員会

仮に仇討ちするにも、予算はなんと9500万もかかってしまいます。だからといって、仇討ちしないと武士としての面目も保てない……。 

大石内蔵助は、予算内に仇討ちを成功することができるのでしょうか……。幾度となく繰り返されてきた忠臣蔵の映画化を、新しい視点で描くエンタテインメント作品です。 

決算!忠臣蔵(C)2019「決算!忠臣蔵」製作委員会

映画『決算!忠臣蔵』の豪華キャスト

 

とにかく豪華キャストがそろいました。主な人たちを紹介していきます。 

大石内蔵助/堤真一

https://twitter.com/chushingura_mv/status/1147641375644688385

赤穂藩の筆頭家老・大石内蔵助を演じるのは堤真一。

1964年生まれ。兵庫県出身。映画の出演本数が非常に多いのにも関わらず、意外なことに中村監督作品は今回が初出演です。 

日本アカデミー賞では、映画『ALWAYS 三丁目の夕日』での最優秀助演男優賞の受賞をはじめ常連となっています。本作でも期待できそうですね。 

また、本作では得意の関西弁で、岡村隆史との絶妙な掛け合いもみどころのひとつ。主な映画出演作は『クライマーズ・ハイ』、『容疑者Xの献身』、『孤高のメス』など。

 

矢頭長助/岡村隆史

https://twitter.com/chushingura_mv/status/1146191823284527104

赤穂藩の勘定方・矢頭長助を演じるのは岡村隆史。

1970年生まれ。大阪府出身。ナインティナインとして活動するも映画への出演も多数あります。 

主な映画出演作は『岸和田少年愚連隊』、「無問題」シリーズ、『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』など。 

大高源五/濱田岳

https://twitter.com/chushingura_mv/status/1144379882744381441

赤穂浪士四十七士の一人、大高源五を演じるのは濱田岳。

1988年生まれ。東京都出身。子役からスタートし、数々のテレビドラマや映画に出演しています。 

主な映画出演作は、『アヒルと鴨のコインロッカー』、『みなさん、さようなら』、『殿、利息でござる』(ナレーション)など。 

不破数右衛門/横山裕

https://twitter.com/chushingura_mv/status/1107401252290220032

赤穂浪士四十七士の一人、不破数右衛門を演じるのは横山裕。

1981年生まれ大阪府出身。関ジャニ∞のメンバー。バラエティ番組の出演も多いですが、テレビドラマや映画など俳優としても活躍しています。 

主な映画出演作は『破門ふたりのヤクビョーガミ』、『累-かさね-』など。 

菅谷半之丞/妻夫木聡

決算!忠巨蔵(C)2019「決算!忠臣蔵」製作委員会

赤穂浪士四十七士の一人、菅谷半之丞を演じるのは妻夫木聡。

1980年生まれ。福岡県出身。2001年の映画『ウォーターボーイズ』で初主演し、日本アカデミー賞、優秀主演男優賞と新人俳優賞のW受賞を果たします。 

その後も、テレビドラマや映画で活躍。内外での評価も高い俳優の一人です。主な映画出演作は『ジョゼと虎と魚たち』、『悪人』、『怒り』など。 

堀江安兵衛/荒川良々

https://www.instagram.com/p/B2ngAPaJ5Jf/

赤穂浪士四十七士の一人であり随一の刺客。吉良邸討ち入りのでは、江戸急進派のリーダー核となった堀江安兵衛を演じるは荒川良々。 

1974年生まれ。佐賀県出身。劇団大人計画所属。その個性的なキャラクターで多くのファンを魅了しています。主な映画出演作は『全然大丈夫』、『福福荘の福ちゃん』、『予告犯』など。 

瑤泉院/石原さとみ

決算!忠臣蔵(C)2019「決算!忠臣蔵」製作委員会

赤穂藩藩主・浅野内匠頭の妻。夫の死後、落飾して瑤泉院となりました。その瑤泉院を演じるのは石原さとみ。 

1986年生まれ。東京都出身。ホリプロスカウトキャラバンにてグランプリを受賞し芸能界デビュー。その後もテレビドラマや映画多数出し、主演作も多々あります。 

女性誌の表紙なども飾り常に話題の女優です。主な映画出演作は『わたしのグランパ』、『北の零年』、『シン・ゴジラ』、『忍びの国』など。 

大石理玖/竹内結子

https://twitter.com/chushingura_mv/status/1112531428288299009

大石内蔵助の妻・大石理玖を演じるのは竹内結子。

1980年生まれ。埼玉県出身。人気実力ともに安定の女優です。映画出演も多数で、ヒューマンドラマからコメディまで幅広く出演しています。 

主な映画出演作は『黄泉がえり』、『いま、会いにゆきます』、『ストロベリーナイト』、『ふしぎな岬の物語』、『殿、利息でござる』など。 

大野九郎兵衛/西川きよし

https://twitter.com/chushingura_mv/status/1121519514871578624

赤穂藩浅野家の末席家老ですが、優秀な経済官僚でもある大野九郎兵衛を演じるのは西川きよし。 

1946年生まれ。高知県出身。吉本興業出身の芸人で、故・横山やすしとの漫才コンビ「やすしきよし」で一大ブームを起こしました。 

座右の銘は「小さなことからこつこつと」。大阪選挙区では参議院議員も務めました。2016年には「旭日重光章」を受賞。2019年で芸能生活55周年を迎え、その節目の年での出演となりました。 

浅野内匠頭/阿部サダヲ

https://www.instagram.com/p/B3D2q-kJv3d/

赤穂藩の第3代藩主・浅野内匠頭を演じるのは阿部サダヲ。

1970年生まれ。千葉県出身。劇団大人計画所属。数多くの主演作があり、2019年現在もNHK大河ドラマ『いだてん~東京オリンピック噺~』にて第二部の主演を務めています。 

テレビドラマや映画、舞台で活躍中。独特のテンション芝居が彼の武器。映画『殿、利息でござる』でも主演を務めました。 

本作でも中村監督のラブコールに応え、なんとか出演したとのこと。主な映画出演作は『舞妓Haaaan!!』、『夢売るふたり』、『奇跡のリンゴ』、『彼女がその名を知らない鳥たち』など。 

その他にも豪華メンバーが多数出演しています。

大地康雄、西村まさ彦、木村祐一、小松利昌、沖田裕樹、橋本良亮、寺脇康文、桂文珍、村上ショージ、板尾創路、遠藤賢一、笹野高史など。

 

映画『決算!忠臣蔵』監督の中村義洋

映画『決算!忠臣蔵』の脚本・監督を担当したのは中村義洋監督です。1970年生まれ。茨城県出身。大学在学中より自主映画制作を始め、大学卒業後は、崔洋一、平山秀幸、伊丹十三らの助監督として活動。 

https://twitter.com/chushingura_mv/status/1192421672499863553

1999年、映画『ローカルニュース』で監督デビューします。2007年には新藤兼人賞金賞を受賞しています。ホラーからコメディまで幅広いジャンルをこなすベテラン監督です。

主な映画監督作に、『予告犯』、『殿、利息でござる』や『忍びの国』などがあります。本作ではノベライズも手掛け、新潮社文庫より同名小説「決算!忠臣蔵」が絶賛発売中です。 

映画『決算!忠臣蔵』のロケ地

映画『決算!忠臣蔵』は時代劇です。ロケ地にもこだわりがあるはず。そこで、どんなところで撮影をしていたのかわかる範囲で紹介します。主なロケ地は滋賀県、兵庫県、京都府。この辺りを中心に撮影が行われたようです。 

彦根城

彦根城出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ゆるキャラの「ひこにゃん」でも知られる彦根市にある「彦根城」。国宝指定されている彦根城といえば、時代劇の撮影が数多く行われているスポットです。 

映画『引っ越し大名』や映画『散り椿』のロケ地としても使われていました。 

赤穂城

赤穂城出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

兵庫県赤穂市にある赤穂城。赤穂藩の初代藩主、浅野長直が築城しました。1971年には国史跡に指定されています。 

ここで撮影するのは当然といえば当然なのでしょうが、やはり実際にスクリーンでも見ることができるとなると嬉しいですね。 

近江八幡

近江八幡市出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

滋賀県のほぼ中央に位置する近江八幡市。時代劇のロケ地として知られているのが、八幡堀です。

 このお堀の周辺で撮影が行われていた模様。お堀の周辺は風情と情緒のある街並みが広がっています。映画『るろうに剣心最終章』のロケ地にもなっていました。 

松竹・京都撮影所

京都府京都市にある松竹の京都撮影所では、本作のエキストラの募集も行われていました。

時代劇では、定番の撮影所として広く知られていて、数多くの作品を世に送り出しました。 

近年では、映画『居眠り磐音』、『引っ越し大名!』が撮影されました。 

映画『決算!忠臣蔵』のみどころ

本作では、実際に討ち入りまでにかかったお金を現在の価値に換算しています。これをビジネスシーンに置き換えて、全体予算からいかに成功させていくか予算管理を学ぶことができます。

決算!忠臣蔵(C)2019「決算!忠臣蔵」製作委員会

また、コメディ映画なので、すでに知っているキャラクターにしても違った目線で見ることができます。中村監督は、本作に関してこうコメントしています。 

「決して構えず、極力軽やかに、と心がけていたら、いつのまにか赤穂浪士は関西弁になり、『それ、なんぼ?』が口癖になった大石内蔵助をあの手この手で困らせることに夢中になっておりました。これまで忠臣蔵モノをご覧になってこられた方々も、そうではない皆様も、そんな赤穂浪士を『はよ討入らんかい!』とツッコミながら応援して頂けたら嬉しいです」 

と。気楽に楽しみながら、新しい「忠臣蔵」を見ることができそうですね! 


映画『決算!忠臣蔵』は、2019年11月22日より全国にて公開されます。お楽しみに!

(2019年11月現在の情報です。詳しい情報は公式サイトでご確認ください。)