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泣けると話題の映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」時系列や感想!

東野圭吾原作のファンタジー小説の実写化です。2017年にHey!Say!JUMPの山田涼介主演で映画化されています。

 

東野圭吾作品史上、最も泣けるというキャッチコピーのとおり、複雑な時系列の歯車が噛み合った時には非常に感動的な物語です。

 

本記事では、映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」の。時系列の解説や、映画を観た率直な感想などを綴っています。

ナミヤ雑貨店の軌蹟(C)2017「ナミヤ雑貨店の奇蹟」製作委員会

 

ナミヤ雑貨店の奇蹟」はどんな映画?あらすじなど

ざっくりあらすじ。心温まるファンタジー

舞台は現代の日本。同じ児童養護施設出身の青年たち3人組と、かつてお悩み相談で有名だったナミヤ雑貨店の店主の人生をめぐるファンタジー。

ナミヤ雑貨店の軌蹟(C)2017「ナミヤ雑貨店の奇蹟」製作委員会

児童養護施設の名前は「丸光園」。地元の成金社長に丸光園が買い取られてラブホテルになるという噂を聞き、丸光園出身の淳也、翔太、幸平は何とか阻止しようと思い立つ。そこで3人は、丸光園の買い手と噂の女社長自宅へ押し入り、強盗をして懲らしめてやろうと行動に出る。

 

逃げる途中に隠れ家として忍び込んだのは「ナミヤ雑貨店」。そこはすでに閉店し、空き家となった昭和時代の雑貨店。ナミヤ雑貨店は、かつて営業していた1980年代まで、お客から店主へ、手紙での匿名人生お悩み相談を行なっていることで有名だった。

ナミヤ雑貨店の軌蹟(C)2017「ナミヤ雑貨店の奇蹟」製作委員会

そんな事は知らない淳也達3人が雑貨店に潜んでいる夜、なんと郵便受けに悩み相談の手紙が届いた。しかも、その手紙の内容からすると、1980年代に書かれたものだった。幸平は返事をしようと提案し、半信半疑で3人は手紙の返事を出す。すると、相談者からの返信があり、3人は1980年代と現在がリンクしていることに気がつくのだった。

 

不思議な悩み相談を通して、生前のナミヤ雑貨店店主の想いや、淳也達3人組の丸光園への想いが時を超えて繋がっていく。

 

ちょっと難しい…?時系列解説

「ナミヤ雑貨店の奇蹟」は、原作を読んでいないと、時系列がごちゃごちゃになってわかりにくい映画かもしれません。映画の時間内ではあまり多くは語られないので、簡単なポイントとして郵便受けが時空のゲートになっているということです。大まかな、順番としてはこのような感じです。

 

1.浪矢雄治が店主をつとめる「ナミヤ雑貨店」では、雄治の趣味ではじめた匿名のお悩み相談が名物になっています。他愛ない相談は、掲示板に貼り出していましたが、深刻な相談は個別で牛乳受けに返事をいれていました。

ナミヤ雑貨店の軌蹟(C)2017「ナミヤ雑貨店の奇蹟」製作委員会

2.雄治の息子・浪矢貴之は、雄治の体調や雑貨店の運営について心配して同居を提案します。悩み相談が生きがいになっていた雄治は、迷った末に息子夫婦との同居を決めて雑貨店は閉店します。

 

3.【魚屋ミュージシャン、迷える子羊などの人々が、ナミヤ雑貨店に悩み相談の手紙を投函します。返事が来て、そのアドバイスを元に人生を歩みます。】

 

4.雄治に末期の癌がみつかります。最後に息子の貴之に頼み、雑貨店に連れて行ってもらいます。

ナミヤ雑貨店の軌蹟(C)2017「ナミヤ雑貨店の奇蹟」製作委員会

5.雄治の前に、かつての雄治の恋人であり、児童養護施設・丸光園の設立者でもある暁子の幽霊が現れます。

【雄治は次々に投函される手紙を読みます。】

【雄治は最後に届いた白紙の手紙に最後の返事を書き、牛乳受けに入れます。】

 

6.暁子に会ったことで死期を悟った雄治は、貴之に遺言を残します。「自分の33回忌の夜に一夜限定で、悩み相談を復活させる」と。

 

淳也達がナミヤ雑貨店に逃げ込む。その夜はちょうど、ナミヤ雑貨店店主の浪矢雄治の33回忌の夜でした。古い雑誌の中から、暁子の写真と雄治の取り上げられた記事を見つけます。

【淳也達3人のもとに、魚屋ミュージシャンや迷える仔犬から悩み相談の手紙が届きます。3人は相談に乗り、手紙のやりとりをします。】

ナミヤ雑貨店の軌蹟(C)2017「ナミヤ雑貨店の奇蹟」製作委員会

淳也達3人は、過去から返事が来ることや現在の出来事と辻褄が合うことを不思議に思います。

【淳也は試しに白紙の手紙を郵便受けに入れます。】

 

迷える仔犬が強盗に入った家の女社長だったことに気づいた3人。翔太と幸平は、女社長の家に向かいます。

【淳也が牛乳受けを見ると、雄治からの返事が入っていました。】

その返信内容に感銘を受けて、淳也も女社長の家に向かいます。

 

つまり、【】の部分が1980年代のナミヤ雑貨店と現代のナミヤ雑貨店がリンクしている出来事です。

 

何故、時を超えて手紙のやりとりができたのか?

ファンタジーなので、理屈はわかりません。しかし、物語の根幹となる元恋人同士の雄治と暁子の想いを実現させるために起こったミラクルだと思われます。雄治は人々の悩み相談に乗ることで、多くの人を救ってきた。暁子は丸光園を建てることで子供たちを救ってきた。人のために思慮深く生きた二人の想いが、このミラクルを起こしたのでしょう!

暁子の想いそのものだった丸光園の本当の危機を救うために、雄治の開いたナミヤ雑貨店の悩み相談を通して、敦也達の行動を起こすべく起こったことで、不思議な必然だったというわけです。

映画「ナミヤ雑貨店の奇跡」の注目ポイント

劇中で門脇麦が唄う挿入歌「REBORN」

物語の中では、元々魚屋ミュージシャンが作曲した曲として登場します。魚屋ミュージシャンに弟を救ってもらったセリという少女が、想いを継いで歌手になり歌詞をつけて歌い大ヒットする曲です。セリも丸光園出身の孤児で、敦也達とも面識があります。敦也達が悩み相談(過去と現代のリンク)の信ぴょう性を感じる大事な場面の曲になります。

原作では文章でしか語られないため、映画化するにあたって山下達郎が作曲した曲が使われています。門脇麦のライブシーンは、アーティストさながらの雰囲気がありました。上手いというよりも、語りかけるような感じの歌い方は心にくるものがあります。エンディングでは山下達郎バージョンも流れますが、どちらの歌い方もクセが強いので全く別の曲に聞こえます…!

脇役キャストが実力派揃い

雄治役の西田敏行をはじめとして、尾野真千子、萩原聖人、林遣都、小林薫、吉永和子など邦画界で活躍する錚々たる実力派俳優が出演しています。主役の山田涼介は言わずもがな、幼馴染役の寛一郎、村上虹郎はそれぞれ違ったタイプのイケメンで人気のある若手。ですが、この映画が最後まで安定して見られるのは脇役キャストの演技力の賜物ではないでしょうか。

泣ける?映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」感想

私は、原作は読まずに映画から鑑賞しました。NetflixではSFジャンルに入っていましたが、科学的要素はない普通のファンタジーでした。

 

軸となる時系列については、原作を知らなくても理解しやすく作られていたと思います。むしろ、白紙の手紙のシーンは繰り返してやらなくても見てればわかるから!と突っ込みたくなりました。ファンタジー特有の想像の機会を奪い、カラクリを理解させるための行き過ぎたサービスに感じてしまい残念でした。

 

そして、感動作という期待もあったので「泣けるかどうか」の部分にフォーカスを当てて感想を語ります。

序盤で淳也達に共感出来れば、最後に泣ける

正直にいうと、敦也たちが女社長を襲って何がしたいのかが全くわかりませんでした…。丸光園がなんなのかもあまり語られず、ただの地元ヤンキーが強盗の末に空き巣までして、急に人様の悩み相談に答え始める展開になってしまったので困惑しました。さらには、この少年たちが揃いも揃ってやたらとイケメンであるがゆえに現実味が薄れてしまう事態に。

ファンタジーと言えども、現代の日本を舞台にするのならば現代パートだけでも違和感なく作り上げてくれた方が感情移入しやすいのでは?と感じました。序盤で彼らの事情を知っていたり、演じている俳優さんが好きだったりすれば最後の手紙のシーンで泣けるかもしれません。あくまでも個人的感想ですが、ストーリーはいいのに演出が雑で泣けないという印象です。ラストも急に真人間になるんじゃなくて、後ワンシーン欲しかったです。

子役の演技には泣けた

ただ、涙もろい私が全く泣けずに困っている時、泣かせにかかってきたシーンもあります。それは、火事のシーンです!!少女の頃のセリが、魚屋ミュージシャンと語り合ってから火事が起こって「お兄ちゃ〜ん!」と連呼するシーン。二人の絆もそこまで描かれていなかったですし、魚屋ミュージシャンこと林遣都も開き直るのが早いし、何ならば一度も「お兄ちゃん」なんて呼んでいた記憶がないのですが…

それでも!あの子役の少女の表情とお兄ちゃん連呼には何故かやられました。自分でも何故なのかはわかりません。もしかして、感動のウェーブに押し負けたのでしょうか。

 

今思い出すと、萩原聖人演じる貴之が奥さんらしき人と一緒に、親父である雄治の余命を聞いてせせり泣くシーン。こちらの方が泣けてきます。雄治は本当に尊敬できる人柄でしたから。もしくは、門脇麦のライブシーン。謎のPV風の砂浜映像が入らなければグッときていたかもしれません。

ナミヤ雑貨店の奇蹟まとめ

全体的に物語がまとまっていて、面白いお話でした。映画としての面白さは、好みが分かれる作品かと思います。主演の山田涼介が好きなら、彼のイケメンぶりは余すことなく発揮されているので必ず楽しめると思います。不良少年っぽい役柄も決まっていました。


個人的には、キャストもいいし物語もいいのに。感動シーンに余計なもの(BGM、顔のアップなど)が邪魔をしてしまって映画に入り込みづらいという印象でした。ただ、ナミヤ雑貨店周辺のレトロな街並みや、魚屋ミュージシャンの衣装など昭和感を楽しむことはできました。ぜひ一度ご覧になって見てはいかがでしょうか?

 

(2019年12月現在の情報です。詳しい情報は公式サイトでご確認ください。)