「本能寺の変」という言葉を学校の授業などで1度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
本能寺の変とは、織田信長が明智光秀の謀反によって殺害されてしまうという出来事です。
本能寺ホテルは、その本能寺の変を題材にしたミステリー映画で、主演の綾瀬はるかさんが本能寺が起きる時代にタイムスリップしてしまう物語になっています。
「戦国時代の話とか難しそう」と思うかもしれませんが、実際はむずかしくなく、見れば見るほど深い映画という印象で、歴史が苦手な私でも食い入るように見てしまうほど魅力的な映画でした。
今回は映画「本能寺ホテル」の概要や見どころを詳しく紹介していきますので、見ようと思っておる方はぜひ参考にしてください。
(C)2017 フジテレビジョン 東宝 ホリプロ
本能寺ホテルのあらすじ、キャスト
本能寺ホテルのあらすじの一部や主要な登場人物を紹介していきます。詳しい内容は本編を見て、楽しんでください。
本能寺ホテルの大まかな内容
婚約者の両親に会うために東京から京都に来た綾瀬はるかさん演じる倉本繭子(以下、繭子と表記)は、予約したホテルにチェックインするためにホテルへ向かいます。
しかし、予約は1ヶ月先にされていて、繭子は困り果ててしまいます。
仕方なく泊まれそうなホテルを探すために、京都の街中をさまよいますが、明らかに京都の街並みには合わないおかしなホテルを見つけます。
そのホテルの名前は「本能寺ホテル」。外観も内装も洋風で、本能寺という名前に違和感があるほどです。
繭子はダメ元で支配人に部屋が空いているか聞いたところ、宿泊が可能でした。
彼氏である平山浩行さん演じる吉岡恭一(以下、恭一と表記)の父の金婚式祝賀パーティまで時間があったので、チェックインを済ませて部屋へ行くことに。
繭子がエレベーターに乗った途端、普段はなることがないホテルのオルゴールが鳴り響きます。
支配人もオルゴールが突然なったので驚いた様子でした。そして、エレベーターが目的の階に着き扉が開くと、ホテルの廊下ではなくお寺のような廊下が繭子の目の前に飛び込んできます。
扉から出て周りを見渡すと、そこは見たこともないお寺の中。
(C)2017 フジテレビジョン 東宝 ホリプロ
しかも、困惑して出てきたエレベーターの方を振り返っても扉はありません。
そして、そこで繭子は濱田岳さん演じる森蘭丸(以下、蘭丸と表記)に出会います。自分たちの時代では考えられないような服装に、戸惑いを隠せない2人。明らかにおかしいと感じた繭子はだったが、蘭丸に言われるまま本日行われる主催の茶会へ。
その茶会で堤真一さん演じる織田信長(以下、信長と表記)が、「楢柴肩衝」と呼ばれる天下三肩衝の茶器を強引に商人から奪おうとします。
真面目な性格の繭子は、「それはおかしいんじゃないですか?」と、その時代では誰も意見することがなかった信長に楯突きます。
信長や家臣たちは繭子の振る舞いに激怒。本能寺の中を追い回しましたが、気づくと本能寺ホテルに戻っていました。
とても不思議な体験をした繭子は支配人にタイムスリップしたこと話しますが、支配人はそのようなことはないと否定。
この出来事の後も何度か、現代と戦国時代を行き来して繭子は謀反が起こることを信長に話します。普通であればこの時点で織田信長は逃げて生き延び、時代の流れが変わるので現代では本能寺の変など起きていないことになるはずです。
しかし、本能寺の変は、繭子が戻ってきた現代にも変わらず語り継がれていました。「本能寺の変っ起きたんですか?」「明智光秀の謀反は失敗したんじゃないんですか?」と不思議そうに支配人に問いかける繭子。
真実を確かめるためにエレベーターのり再び戦国時代へ。
(C)2017 フジテレビジョン 東宝 ホリプロ
そこで繭子は目にしてしまったのです。本能寺の変が起き、お寺が炎に包まれているところを。
そして、なぜ逃げなかったのかなどを信長に聞きますが、そこは本編でお楽しみください。感動のクライマックスがあなたを待ち受けています。
そして炎に包まれた本能寺で万事休すの繭子だったが、間一髪のところで現代にタイムスリップ。
この信長との出会いで、繭子は大きくかわりました。何もしたいことがないと言っていたのに、社会科の教員になりたいとハロワークに電話をします。信長の言葉に共感できるものがあったのでしょうね。
本能寺ホテルの主要登場人物
倉本繭子(綾瀬はるか)
(C)2017 フジテレビジョン 東宝 ホリプロ
本能寺ホテルの主演は綾瀬はるかさんです。勤務先が倒産して、結婚してしまおうと考えて、信長に出会いその考えは一変。映画の中でも天然なキャラが炸裂していて、普段のバラエティ番組などで見る姿のままでした。ナチュラルな演技で、とても見やすかったですね。
織田信長(堤真一)
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天下統一を目論む織田信長。「鬼」「気が強く傲慢」とイメージが強い信長でしたが、繭子と出会い違う一面徐々に見せはじめます。演じている堤真一さんの演技はかっこよく、信長役がぴったりと言っても過言ではありませんでした。演技の迫力も最高です。
森蘭丸(濱田岳)
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信長の側近である蘭丸は、常に信長のそばで支える重要な人物。しかし、信長のことを「親方様は冷酷非道で鬼のようなお方だ」とも言っていて、序盤では本心では信長のことをよくは思っていないのでは?と思わせる場面も。
本能寺ホテルの見どころ
(C)2017 フジテレビジョン 東宝 ホリプロ
本能寺ホテルは、ストーリー以外にも多くの見どころがあります。そこがこの映画の魅力とも言えますね。では、その魅力とは一体何なのでしょうか。
本能寺ホテルの見どころ その1 : 現代と過去がつながっているという不思議な世界観
普通の生活ではまずありえない過去へのタイムトラベル。
普通じゃないことが目の前で起きているという矛盾が非常に興味深く、綾瀬はるかさんがどのように過去の人物たちに振るまうのかが見どころの1つです。
「もし自分ならどう接するのかな?」などと考えながら、本能寺ホテルを見るとより面白いです。
本能寺ホテルの見どころ その2 : 信長の台詞がカッコイイ!
(C)2017 フジテレビジョン 東宝 ホリプロ
繭子のその後の人生や考え方を変えてしまうほど影響力のある信長の台詞。例えば、「できないと誰が決めたのだ。できないんじゃない。誰もしようとしなかっただけだ。」・「やるかやらぬか、それだけではないのか?」という言葉は印象的です。
渋めの声の堤真一さんが言っているからかもしれませんが、とにかく台詞がかっこよくて心に響きます。
しかも、繭子だけでなく、私たちに投げかけているように聞こえて、どんなことでもやってみようって気持ちにさせてくれます。きっと、同じような気持ちに繭子もなって、もう一度教員を目指してみようと思ったのでしょうか。
本能寺ホテルの見どころ その3 : コメディ要素も取り入れられている
一見、歴史映画という硬いイメージの本能寺ホテルですが、コメディ要素も満載です。天然の綾瀬はるかさんの言動が作品の中に出てきます。その言動で濱田岳さん演じる蘭丸がが慌てふためいたり、お笑い要素があるのも良いですね。
また、ずっと堅苦しい話ばかりでは疲れてしまいますが、ところどころに笑えるポイントがあるので長い時間でも見ることができます。
まとめ
いかがでしたでしたでしょうか。
本能寺ホテルは、ストーリーが面白いのはもちろん、キャストさんたちの演技力や1つ1つのセリフなども魅力的です。
本能寺の変という歴史の出来事をうまく現代とシンクロさせている魅力的な内容になっているので、ぜひ1度見てみてはいかがでしょうか。
(ご紹介した映画は2019年7月現在での配信作品です。視聴する時期によっては配信が終了している場合もありますので、ご了承ください)