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ドラマ版「昭和元禄落語心中」原作と異なる魅力を徹底解説! 

戦前、戦後の日本を舞台に落語という文化に人生を捧げた人々を描いた「昭和元禄落語心中」。

原作、アニメ版ともに高い人気を誇る本作の魅力を、昨年に放送されたNHKドラマ版をベースにご紹介していきたいと思います!

昭和元禄落語心中(C)雲田はるこ/講談社 (C)2019 NHK・テレパック

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「昭和元禄落語心中」あらすじをご紹介!

まずは、昭和元禄落語心中」あらすじをご紹介します。

”落語”によって出会い、”落語”によって別れる。二人の男の悲劇の物語。

服役期間を終えて出所した”元ヤクザ”、強次。刑務所へ慰問に訪れた”名人”遊楽亭八雲の鬼気迫る落語に魅了された彼は、弟子入りを志願すべく寄席へと赴く。

「弟子は取らない」という八雲から、半ば泣き落としで弟子入りを勝ち取り与太郎という新たな名前を得た強次であったが、今ひとつ本気で指導をしてくれない八雲に不満を募らせていた。

そんな時、八雲の義娘だという勝気な女性、小夏から、八雲の兄弟子であり親友であったという噺家”遊楽亭助六”について教えられる。

自身の目指す落語は、助六こそ近いのでは無いか?そう感じ始める与太郎。

だが、助六はすでに故人。残された僅かな記録を辿って、助六の落語を学ぶ与太郎だったが、そんなある日、師匠である八雲の高座の最中に居眠りをするという大失態をおかしてしまう。

八雲に破門を言い渡され途方に暮れる与太郎であったが、そんな彼に八雲は自身の過去と、助六の死について語り始める・・・。

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落語を巡る愛憎劇!業に満ちた八雲の人生とは・・・?

本作のストーリー、その多くを占めるのが”師匠”遊楽亭八雲の人生の物語ですが、その人生は悲劇と過ちの連続です。

一つの事を極めようとするあまりに大切な人を蔑ろにしてしまったり、

孤独に耐えきれず、結局他者を求めてしまったり、

人間だからこそ起こしてしまう過ちによって、周囲の人々の人生を狂わせてしまった男。それが遊楽亭八雲なのです。

落語家、立川談志は落語について生前、こう語っています。

「落語とは、人間の業の肯定である」

人間というのは、みんな等しく愚かで、醜くて、どこか足りない生き物なんだけれど、だからこそ愛おしく親しみやすい。

落語とは、そうした人間の至らなさを笑いという形で肯定するものなのだと。

本作「昭和元禄落語心中」は一人の落語家、遊楽亭八雲の人生を始めから終わりまで描いた作品になっていますが、彼の業に塗れた過去を、彼に魅せられた人々が拭っていく人情の様子もまた、全編に渡って描かれています。

そんな人間同士の愛憎と情が入り混じった本作を是非、楽しんでみてください!

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ドラマ版「落語心中」はここに注目しよう!!

本作は落語という伝統芸能を描く作品ですので、映像化の際に必ず立ち上がる大きなハードルがあります。

落語家というそれ自体、演者として極限にいる人々を俳優や声優がさらに上からキャラクターとしての演技を重ねて演じる事の難しさは、想像を絶するもの。

落語の噺の中に出てくる登場人物を演じている落語家を演じる、考えただけでも頭が混乱しそうな複雑な芝居を、ドラマで、アニメで楽しむことが出来る。本作が映像化される意義はそこにこそあるのだと思います。

アニメ版では、遊楽亭八雲を青年期~老齢期ともに石田彰が、遊楽亭助六を山寺宏一が、遊楽亭与太郎を関智一が演じ、

ドラマ版では、遊楽亭八雲を青年期~老齢期ともに岡田将生が、遊楽亭助六を山崎育三郎が、遊楽亭与太郎を竜星涼が演じていますが、

各演者共に違ったアプローチでキャラクターを解釈し、落語の演技も含め非常に高いクオリティで演じきって見せています。

私のオススメはドラマ版助六を演じた山崎育三郎の抜群の演技力!

ミュージカル俳優としてのキャリアで培った流れるような台詞回しの流麗さが落語を演じる上でも非常に味わい深い趣を出していて、普段、落語に親しみがない人でもその演技力に必ず舌を巻く筈です。

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「落語心中」から落語に親しもう!

日本の伝統芸能として古くから親しまれてきた文化、落語ですが、いつの間にか高齢者の為の娯楽というイメージが先行してしまい、中々普段の生活で触れることはないものになってしまった感は否めません。

テレビやラジオ、youtubeもあるこの時代に、落語という娯楽はどう市民権を獲得すべきなのか、本作の中でも何度となく語られていくテーマとなっていますが、現実の落語界でもそうした模索は常に続けられています。

落語と聞くと、江戸時代のお話が中心で古典的な言い回しや用語使いが多くて分かり辛いのでは?というイメージを持ちがちだと思いますが、実はそればかりが落語ではないのです。

落語にも、古典落語と新作落語というものがあり、古典落語は先述した古いイメージが近しいお話が中心ですが、新作落語の殆どは現代の日本を舞台に人々の営みを面白おかしく風刺したものが主流。

子供から大人まで、予備知識が無くてもゲラゲラと笑って聞けるお話がたくさんあるのです。

柳家喬太郎師匠の「ハンバーグが出来るまで」、「本当のこと言うと」、「午後の保健室」。

立川志の輔師匠の「バールのようなもの」、「みどりの窓口」、「ガラガラ」。

この六つの噺は新作の中でも特に秀逸な作品となっていますので、「落語心中」が面白かったから、落語を聞いてみよう!と思われた方には是非ともこれらのお話から落語を楽しんで頂けたらと思います!

今回ご紹介した作品、「昭和元禄落語心中」は動画配信サービス「UーNEXT」にて配信中!

アニメ版、ドラマ版ともに配信中となっていますので、この機会に是非鑑賞してくださいね!

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(2019年7月現在の情報です。詳しい情報は公式サイトでご確認ください。)